2018.07.12

ワクワクをデザイン ー森のまなざしー

デザイン道 森づくり



森化事業のリーダー愛さんと建築中の現場へ。学生生活の3年間は十和田キャンパスでフィールド科学を主体として土地情報や地形などの読み取り方を実践で学んできたツワモノです。

図面を片手に敷地内を歩きまわり切り株や既存の樹木の位置を落とし込んでいます。土地と建物の関係性や人の動線のあり方。そこに流れているものが活かされるデザイン提案が信条です。

ちなみに大学4年次には熱望していた利水研究室へ。水や川や虫と戯れた時間がいまも彼女の中で息づいています。

2018.06.19

「抜け」をつくる

デザイン道


40年程前に竣工した建物の外観です。
白一色の壁面に丸みのある黒い手摺がアクセントになっています。
正面から見るとオーソドックスなデザインでしたが、
コーナー部分の処理を見て思わず足が止まりました。

通常、角にあるべき柱をずらし、手摺をL字に回しています。
柱が角にあるとこういった「抜け」は感じられません。
肩の力が抜けたデザインといいましょうか、
壁の面取りもあって柔らかな印象になっています。

一見無駄と思える部分やちょっとした余白には
実はデザインの可能性が潜んでいます。
ここでは柱を取り除くことで大きな違いを生み出していました。

2018.06.06

【土地の力】

デザイン道


完成した家の写真撮影が、立て続けに3棟ありました。
撮影を終えて、中村がこう話していました。

「土地選びにも、 それぞれのオーナー様の特徴があらわれるんですね。 設計者はその土地から、どんな家をつくるのか、 触発されるんです。建物は、その土地の力やエネルギーと、 とても関係している気がします。問題ない土地、 というよりも大好きになれた土地を見つけることが一番なんでしょ う。」

土地選びから、もう家づくりは始まっているんですね。
PDOは、いつも土地と建物の関係を考え続けています。

2018.06.04

開放的な家とZEH基準は同居できるか?

デザイン道

2020年法施行の新省エネ基準はとても高い断熱性能を求めます。
最低とされる基準でもそれをクリアーできない設計、施工者が続出するでしょう。
既に業界は戦々恐々状態となっています。
表面デザイン設計者や旧態大工工務店ではつくるものすべてが違法住宅となるかもしれません。

軽井沢町は断熱地域区分3、最低値でも0.56W/㎡Kが求められます。
ハウスメーカーはすでに最高基準のいわゆるZEH値0.38W/㎡Kクリアーを
売り文句に宣伝を拡げています。
PDO流の開放型設計ではどうなるか?
詳細計算によると平均で0.55W/㎡Kですからクリアーではあります。
さて、ZEH住宅で薪ストーブを焚いたらどうなるか?
オーバートしてしまい「あたたかい」を超えて「暑い」といういけない状態となります。
なので、森の家でありながら薪ストーブを焚く幸せを味わえないわけです。
ZEHでは高価で超高性能なメーカーサッシを用いますが、
窓の大きさは制限されますから森と一体感のある暮らし、というわけにもいきません。
地域の特性を活かし冬の日差しをふんだんに取り入れ、床や壁に熱を貯金する、
などという設計工夫を無意味としてしまうおそれもあります。

PDOの考えは、ZEHを良しとしません。
それは森の生活ではかえって不適切な家となります。
でも、法的基準となる地域区分の性能基準は満たさなければいけません。(これは大前提)

2020年基準を満たし、かつ森と一体感のある開放的な暮らしは同居できます。

中村@PDO

2018.06.02

透かしレンガ積み ―軽やかなデザイン―

デザイン道


レンガの壁は重厚で素材感のある仕上がりになります。
通常は1段1段隙間なく積んでいきますが、
あえて隙間を作ることで奥の景色が見え、
一気に軽やかな仕上がりになります。

屋外だけでなく、室内でもパーティションなど
様々なシーンで応用可能です。
レンガ越しに入る光もドラマチックです。

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