2024.07.26

茶染色の空間

デザイン道


木部を茶色に着色した空間の実例です。

白染色が明るく軽やかな印象になるのに対し、
茶染色の空間は重厚で落ち着いた印象になります。

全ての色が濃いと暗くなりすぎてしまうので、
床を明るい色にしてバランスを取っています。

2024.07.25

白染色の空間

デザイン道


天井板や梁などの木材を白く着色した実例です。

天井のパイン材は経年で黄色みがかった色から褐色に変化していきますが、
着色することで色の変化を抑えることができます。
白以外にも茶色など好みの色を塗ることができます。

空間の印象はフローリングやタイル、壁紙といったマテリアルの組み合わせで決まります。
着色もまたマテリアルの1つとして検討できる部分です。

2024.06.28

敷地の見立て

デザイン道



設計提案を依頼されているお客様の購入予定の敷地を見てきました。道下の傾斜地になり、車路の取り方、建物配置など設計難易度の高い敷地といえます。

詳しくご要望を伺うのはこれからになりますが、まずは敷地の特徴をどのように捉えるかが重要になってきます。建築的な工夫でさまざまなことを叶えられる反面、大きなコストがかかることもあります。

全体を整理して、優先順位付け、敷地と住まい手が求めるものの最適解を導き出していくのも設計者の仕事です。

2024.06.17

ポテンシャルを引き出す

デザイン道


土地には必ずメリットとデメリットが存在します。

良いと感じたところはその魅力をどう活かすか考えます。
眺望が良ければダイナミックな開口部を設け、
森の中では木漏れ日を取り込み穏やかな景色を楽しめます。

一方で気になる所は建築的工夫で対策を練ります。
水や風など自然の流れに抗えばしっぺ返しを受けることになります。
建築的工夫はこれらを受け流すことがポイントです。

初めて土地を訪ねた時のインスピレーションを大切にしています。

2024.05.27

構造デザインの可能性 -感覚する構造展-

デザイン道


日本には約1300年前に建立された法隆寺をはじめ、築数百年に及ぶ木造建築が数多く現存しています。
構造デザインという視点でこれらの建築に焦点を当てた展覧会を見てきました。
模型を通して先人の知恵や熟成を重ねてきた建築技術に触れることができます。

法隆寺 五重塔 積み上げ構造

東大寺 南大門 挿肘木(さしひじき)

錦帯橋 アーチ構造

白川郷合掌造り民家(旧田島家) 接合部ディテール

エバーフィールド木材加工場(2024年竣工) 木造レシプロカル構造
※部材同士が支え合うことで釣り合いを保つ構造

理に適った骨組みは力学的に安定をもたらすだけでなく、
構造美となって建築の象徴にもなっていることが分かります。
温故知新、伝統建築から今後の展望まで触れることが出来ました。

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