重奏の家

重奏の家

設計:橋爪賢一

23.05.25

建て方始まる




前日までの雨が嘘の様にこの日は朝から快晴です。
快適な気候の中、雄大な浅間山に見守られながら建て方スタートです。

規模が大きいためクレーン作業は3日間を予定しています。
初日は2階の床まで組み上がりました。

大工たちの息も合い、現場に活気が溢れています!

橋爪@PDO

23.05.02

コンクリート打設


ここまで雨などで遅れることなく順調に進んでいます。

この日は2回目のコンクリート打設。
長年軽井沢で仕事をしている基礎屋さんなので寒冷地の仕事にも慣れており、
いつものチームワークで着々と作業を進めています。

今月末には上棟を迎えられそうです!

橋爪@PDO

23.04.25

外観模型 ―窓まわりの演出―


リビングの約半分は楽器演奏のためのスペースです。
開放的な吹き抜け空間の一角にコーナー窓を設け、外に広がる森へと視線が導かれます。

外観上もこの窓が顔となり、自然石を張るなどして表情を作っていきます。
ウッドデッキはあえて設けず、中庭を広く設ける計画です。

アプローチや庭づくりにも力が入ります。

橋爪@PDO

23.04.13

配筋検査 



住宅保証機構の配筋検査が行われました。指摘事項なしです。
住宅瑕疵担保履行法に基づく1回目の検査で、万が一建物に瑕疵があり、修繕などができない状況になった場合に保険制度で住宅取得者の利益を保護するための法律です。



明日、ベースコンクリートを打設します。

※ 瑕疵(かし)とは、「欠陥」を意味し、この法律で言う瑕疵は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の欠陥を指しています。

細田@PDO

23.04.05

基礎着工 ―根伐床確認―


砕石パイルが予定通り施工されました。
建物の形でドット絵の様に杭頭が見えています。


基礎屋の几帳面な作業はまるで遺跡の採掘調査の様です。
地面を最も深く掘る部分を根伐床(ねぎりどこ)と言い、
ここが図面通り取れているかがチェックポイントです。

写真に残して次の工程に進みます。

橋爪@PDO

23.03.23

工事着工 ―砕石パイル工法―


地盤調査の結果、部分的に自沈層が見られたため地盤改良工事を行います。
改良方法は様々ありますが、PDOでは砕石パイル工法を採用しています。

小さく砕いた天然石を3m程度の深さまで柱状に詰め込みます。
コンクリートや鋼管杭に比べて土壌に与える影響が少なく、
将来的に撤去も不要なことから環境に優しい工法と言われています。

杭の本数は全部で69本!
1本1本確実に進めていきます。

橋爪@PDO

23.03.20

地鎮祭 ―縁起木に囲まれて―


軽井沢で眺望が良くしかも平坦地といった土地は珍しく、
落葉した今の季節は特にその特徴が感じられます。

見上げると木の枝にマリモの様な塊をたくさん見つけることが出来ました。
ヤドリギです。
ヨーロッパでは縁起木とされ、クリスマスの飾りにも使われています。
大安吉日の良き日に加え、ヤドリギの祝福も受けながらの地鎮祭となりました。

いよいよ工事着工です!

橋爪@PDO

22.11.23

インテリアパース ―こだわりの共有―


間取りの方向性が固まったところでインテリアパースを起こします。
LDKはへの字に曲がり、ステップを下りた先に演奏スペースが広がるという平面構成です。
実際に窓から見える景色をはめ込んだり、人影を落とし込むことで感覚的にイメージしやすくなります。

ステップは客席に見立てて幅と奥行を広く取りました。
ソファからは浅間山が望め、薪ストーブも楽しめるというまさに特等席の位置付けです。
2階席を設けてはどうかというオーナーのアイディアも遊び心があります。

照明計画ではキャノピーを設けて間接照明での演出を試みましたが、
掃除が大変というデメリットから別の方向性で進めることになりました。

話題は設備やマテリアルに至るまで、パースから多くのことが確認できます。
次回はご自宅に伺い、価値観をさらに共有していきます。

橋爪@PDO

22.10.13

プレゼンテーション


オーナーは現在東京にお住まいですが、
買い物で中軽井沢のツルヤに行くと偶然東京の知り合いに会った、
ということは珍しくないそうです。
それだけ軽井沢に縁のあるオーナーです。
新しい拠点で賑やかに過ごす姿が想像できます。

「リビングの一部にグランドピアノを置いて楽器演奏を楽しみたい」

そんな要望からリビングを通常よりも広く計画しました。
L字形のステップは空間に変化を生むだけでなく、
ベンチのように座れば奏者を囲んだ観客席にもなります。
コーナー窓の先に樹木が広がり、森の中の演奏会といったイメージです。

簡易ながらも音響に関する専門家にも加わってもらい、
より良い空間を考えていきます。

橋爪@PDO

22.09.01

重奏の家


東京を拠点に週末利用、長期滞在、ワーケーションを想定した住まいの計画です。
土地探しに2年間程かけ、最終的に浅間山を望める高台を選ばれました。
眺望だけでなく深い森にも面しており、将来においてほぼ変わることのない景色を手に入れられました。

居住スペースの一部に楽器演奏が出来るスペースを希望されています。
森を背景にしたステージを作り、親しい友人家族を招いて演奏会を楽しむイメージです。

音楽と共にある暮らしをオーナーと考えていきます。

橋爪@PDO