2024.09.07

光を砕く

デザイン道


南面の大開口は明るく開放的で建物の顔にもなります。
一方で光が入り過ぎるとオーバーヒートを起こしたり、
西日が不快に感じたりといったデメリットもあります。

日除けとしてロールスクリーンを下げたりルーバーを設けると効果的です。
特にルーバーは様々なデザインがあり建築的特徴を持たせることもできます。
ル・コルビュジェは「ブリーズソレイユ」と命名し自身の設計に多用しました。
直訳すると「太陽を砕くもの」という意味になります。
砕かれた光が室内に入り、床や壁に光のパターンを映し出します。


写真の建物はユニークな日除けがデザインされています。
ここでは光がどう砕かれるのでしょうか。
曲面や反射もあって予期せぬパターンが見られそうです。

2024.08.26

山並みのように ―ファサードデザイン―

デザイン道


建物の正面となる部分をファサードと呼びます。
方位で言うと窓の多い南面が多いのですが、
道路から見える外観もまた街並みに影響を与える重要なファサードです。

五十三次の家は折り重なる屋根が山並みと連動し、
高さを抑えることで奥ゆかしさを感じられます。
石積みの間を抜け、ガレージに至るまでのアプローチもまた期待感が高まります。

2024.08.23

けもの道

デザイン道


伐採や造成前の土地からは様々な気付きを得ることができます。
長い年月を経て作られた地形のうねりや植生などには理由があるからです。

敷地調査に入った土地でけもの道を見つけることができました。
近くに水場があるため動物たちが行き来しているようです。

建築は少なからず環境に負荷を与える行為です。
伐採前の土地に入るとそれを強く実感します。
PDOに出来ることは自然に敬意を払い建築を行うことと、
若い木を植え、時間をかけて豊かな環境を取り戻していくことだと思います。

2024.08.16

コンセプトに触れる建築

デザイン道



複数の店舗をもつ小売業において
宣伝・販売戦略上中心となる施設を旗艦店と呼びます。
ヘアケアブランドのラ・カスタ(La CASTA)は
北アルプスの麓である大町市に旗艦店を構えます。

建物が植物の成長を妨げないようにと三角屋根を採用し、
工事で伐採された樹木をベンチや内装材に使うなど、
ブランドの想いが施設のデザインからも伝わってきます。


隣接する庭では精油の原料となる植物に触れ、
北アルプスの雪解け水も自由に味わうことができます。

立地を活かし、ブランドの世界観に多方面から触れることができます。

2024.08.12

未来に繋がる原風景

デザイン道


夏休みの親子イベントでツリーハウス体験をしました。
建築家やデザイナーによるアートプロジェクトで、
三者三様、どれも遊び心があり童心に帰って楽しむことができます。






オオムラサキをモチーフにしたツリーハウスは
ピンク色の羽根がワイヤーで吊るされ、
ブランコの様にゆらゆらと揺れる仕組みになっています。
下から見上げると蝶が舞っているかの様です。


木に登り、鳥の目線で過ごしていると子供の頃の記憶が蘇ります。
自然に触れながらどこか懐かしい、ツリーハウスにはそんな魅力があります。

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