「三隻の舟Ⅰ」を建築実績に公開しました。
表流水、伏流水のある傾斜敷地。水流をせき止めない平面形、傾斜に沿わせた空間構成です。
東京からの移住を検討されているご夫妻。ちょうど1年前に安曇野エリアで土地探しをしている段階でお問い合わせをいただきました。
その後蓼科高原などの検討を経て、八ヶ岳の南麓で良い土地に巡り合うことができました。社屋とご自宅の計画になりますが、まずは社屋の設計からスタートです。
詳細は後々プロジェクトブログで発信していきますが、楽しみなプロジェクトがはじまります。
最近主流の鋼板の薪ストーブは触媒を使わないクリーンバーン燃焼が一般的です。触媒も合わせ持つ、ハイブリット型と呼ばれるフレックスバーン燃焼もあります。
我が家にある鋳物のダッチウエスト(FA265)やPDOで以前よくおすすめしていたアンコールは触媒を使って二次燃焼させる熱効率の高いストーブです。
家を建てて24年目、煙突掃除は数年おきにしていたものの触媒は一度も交換しておらず、また掃除を怠っていました。
今年は炉内の温度があまり上がらなく(200℃くらい)、薪の乾燥の所為かと思っていましたが、ふと一度も交換したことのない触媒が気になり始め、やっと交換した次第です。
天板を外して中を見てみると煤や灰がびっしり、完全に目詰まりしています。上の写真の右側がセラミックタイプの交換前の触媒。破損はないもののかなり変形していていました。
交換してさっそく薪ストーブに火を入れ、巡航温度(天板上で150℃くらい)になってからダンパーを閉めると、炉内は600℃を超えてかなり熱を放出している状態でした。
ここ数年、だいぶ薪を無駄に燃やしてしまったようで反省しています。
愛着を持って諸々お手入れは重要です。
こちらの写真は建築後13年目の板壁。当初、建物の西側にカラマツ林があったため、風雨や日射をある程度防いでくれていたためか、比較的良い状態だったと思います。
そして、24年目の姿。シルバーグレイの塗装はほとんど退色し、かなり濃くなっています。随分前にカラマツ林が伐採されて、風雨や紫外線の影響をより受けるようになったことも影響しているでしょう。
今まで外壁はノーメンテナンス。塗装の退色など気になる方もいると思いますが、機能面では今のところ問題はありません。お客さまには15年〜20年くらいで洗浄の上、再塗装すると良い状態がさらに長く保たれるとご案内はしています。
あまり神経質にはならずに、でも愛着を持ち気にかけてあげること、変化を受け入れることも大事です。
細田@PDO