三隻の舟Ⅰ

三隻の舟Ⅰ
三隻の舟Ⅰ
三隻の舟Ⅰ

敷地は約2寸勾配の傾斜地ですが、全体にレキ質地盤で表流水、伏流水だらけのエリアです。
ハンノキ、ニレが全体を占め、白樺、モミ、ズミが点在します。
地表はクマザサが占めますが、水流部は苔が覆い、イヌガエルが鳴き、クリンソウの群生地にもなっています。
この別荘地の中でも特に生命力にあふれたエリアと言えます。
ここに人の住処を造るのにはふさわしい設計作法が必要でしょう。

三隻の舟Ⅰ
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三隻の舟Ⅰ

この「三隻の舟」プロジェクトのまず一棟目は、社員がリモートワークをする家の建築です。

三隻の舟Ⅰ
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三隻の舟Ⅰ
三隻の舟Ⅰ
三隻の舟Ⅰ

旧家屋を取り壊し終えた時点で地下水が噴き出しました。
予想したとはいえまさに「寝た子を起こしてしまった」感じです。
水流をせき止めない平面形、傾斜に沿わせた空間構成、この家の形は必然から生まれました。

三隻の舟Ⅰ
三隻の舟Ⅰ
三隻の舟Ⅰ
DATA
総括:PDO建築事務所 / 設計監理:中村大補、中村峻巳 / マネージメント:細田東男 / 現場監督:春間工務店 小林達也、中村浩 / 設計期間:2023年11月3日~2024年5月6日 / 着工:2024年5月7日 / 竣工:2025年4月18日 / 延べ面積:99.59㎡(30.12坪)