野草家の広岡さんが冬越しの作業でうずまきスタジオにきてくれています。
昨日、切り戻したシソ科の山野草のシモバシラ。
今朝は冷え込みました。
枯れた茎が吸い上げた水分が外気で凍りつき、茎のまわりで成長して霜柱のようになるのが、名前の由来のようです。
気温や風の状態など敷地の自然環境によって、大きさやかたちが変わります。
冬の寒い朝の楽しみの一つです。
細田@PDO
毎週火曜日は外構整備の日。
雨続きでしばらくお休みでしたが、昨日は久しぶりに青空が広がり、朝からうずまきスタジオの庭仕事。
redくんが慣れない手つきで通路へ伸びているツル性植物をチョキチョキ。
建築と違い、動いている植物。いきもの相手なのです。
未来の姿を想像し、愛情を持って時に大胆に手を入れることも大事ですね。
この春に完成した「鹿谷に開く家」
お気に入りの木との出会いを求めて畑めぐりです。
敷地はカラマツが主体の林でしたが、アオハダやリョウブ、
ヤマザクラ、ダンコウバイなどが林間に育っています。
自然な庭を構成するための骨格となる中高木をまずは2〜3本植える。
建築にともなって裸地となってしまった斜面は、
横に広がる広葉樹の根で法面養生をします。
オーナーご夫妻の好みは、野生的な樹木。
いかにも庭木として育てましたというような樹々ではなく、
山野にあるような佇まいのもの。
住まいと同じで庭づくりにもオーナーらしさが自然と出るものです。
木の選定についてはじっくり考えたいと、
来春に植え込みができるように方針を固めていきます。
まずは道路から家までの斜面を下りていく道や階段、
人の流れのデザインです。
うずまきスタジオ入り口のサイン塔は彫刻家上野玄起作のアイアン製です。
厚い鉄板を錆びるに任せています。
今まではススキに埋もれがちでかわいそうでした。
細川庭店の協力を得て岩でエリアを囲い、足元を高い位置に据えなおしました。
八ヶ岳稜線の硫黄岳周辺のガレ場を再現したいと思いました。
風雪に耐えきりっと立っている鉄のオブジェと八ヶ岳独特の赤いゴロタ石。
スタジオ外構整備で産出した石をすべてここに集めましょう。
そして、白骨化したような針葉樹の枯れた幹をあつらえ、スゲ系植物を点在させ・・・・、
んー、なかなかの出来栄え。