部屋に入って人の視線はどこに向うのか、
おそらく人それぞれだと思いますが、
それを意識的にコントロールする手法を「アイストップ」といいます。
例えば廊下の突き当たりにニッチを設けて花や小物を飾る、
壁の一面だけ他と違う仕上げにする、
大きな照明器具をセレクトするなど、
視線を集めることで見せ場に変えてしまいます。
かわせみの家ではダイニングの飾り棚に
オレンジ色のアクセントクロスを貼りました。
他にも吹き抜け空間や屋根のあるデッキ、
キッチンスペースなど見所は沢山ありますが、
まず目を引くところを作るのも演出です。
少し派手かなと思うぐらいがちょうど良いです。
楽しみながらデザインできる部分です。
いづれ移住をと意識されて建てられた「かわせみの家」。広がる空が似合います。
建築実績に公開しました!
ぜひ、ご覧ください!
いかだ床のある家を中村と訪ねました。平井さんとの協働によりこの春からはじまった野草の庭づくりを見るのも楽しみのひとつでした。地面がむき出しになった建物完成時からの変容に奥さまにも喜んでいただいており、満面の笑みでお迎えいただきました。
建物もそうですが私たちができることは限られています。日々の精進と丁寧な仕事、自然の力を借りているという謙虚な姿勢。植物の振る舞いから学べること、森の多様性。
PDOの建築のベースはここにあります。
「美しい景色や眺望など、最大限リビングに取り込みたい」
ソファからの眺めを吟味し、薪ストーブの炎も見られればベスト!
・・・しかし、実はそうとも限りません。
忘れてはいけないのがTVの計画。
最近は見る場所や手段も多様化していますが、
リビングに設置する場合は50インチを希望される方が多くなりました。
幅1.2m、高さ80cm程度あるため無造作に置くことは避けたいところです。
壁掛けタイプは壁面に埋め込むことができ、
床置きタイプも飾り棚と組み合わせたり、
造作家具の一部として扱えば空間に馴染んで見せることができます。
リビングはその家の特等席ともいえる場所です。
TVも空間を作る大切な要素として計画していきます。
プレゼンテーションの依頼をいたいだいたオーナーから
ストーブ料理をしてみたいとの要望をいただきました。
検討されているのがイタリア製の「ドミノ」。
このクッキングストーブ、実に本格的で多機能です。
天板は鍋やフライパンがいくつも置けるスペースがあり、
炉の下には大容量で独立したオーブンがあります。
天板中央の蓋を外せば薪の炎を利用した直火料理も可能。
中華鍋を使った料理や、網を乗せて炭火焼きも良いですね。
キッチンの一部として料理を楽しみながら、
リビングやダイニングからは炎を楽しめるのがベストです。
通常の薪ストーブとは違った配置計画になりそうです。