2016.10.05

チョキチョキ~目指せ剪定の達人

デザイン道 森づくり

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毎週火曜日は外構整備の日。
雨続きでしばらくお休みでしたが、昨日は久しぶりに青空が広がり、朝からうずまきスタジオの庭仕事。

redくんが慣れない手つきで通路へ伸びているツル性植物をチョキチョキ。
建築と違い、動いている植物。いきもの相手なのです。
未来の姿を想像し、愛情を持って時に大胆に手を入れることも大事ですね。

2016.09.20

道は川と化す―新しいデザイン発想法―

デザイン道

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まだこれから九州に上陸というのに、長野では激しい雨に見舞われています。
連休を楽しもうと多くの方が山の家に訪れているさなかです。
「大雨になれば道路は川と化します」たびたび説明することですが、
実際を目の当たりにする機会は少ないかもしれません。

せぎの家オーナーから「中村さん設計の導水のせぎ、しっかり機能してますよ!」と、
画像も添付されてきました。
大量の漂流水が敷地内に流れ込んでいます。
私の案に対し、道路管理者は「そんなことはない」と立場上頑張っていましたが、
物事の道理というものは一定しています。
自然に対抗せずに受け流すという発想の転換で新しいデザインが生まれます。
(※画像提供:せぎの家オーナー)

2016.08.19

お気に入りコーナー

デザイン道

053完成から一年ちょっと。
経年検査と造園計画のお打合せで、
甲斐駒コーナーウィンドーのある家を中村と訪ねました。

引き渡し時にはまだ未完成だったリビングのコーナー。
低いソファと好きな絵本や小物たちが揃い、
小さな世界をつくりだしています。

環境が求める要件と住まい手の要望。
そのふたつを建築家が受けとめて、
未来のあり方を予見した建築デザイン。
実はお引き渡し時の段階では、まだ未完成なのです。

住まい手が暮らす時間の積み重ねと身近な関係性が、
家族の居場所をつくりあげていくのだと思います。

2016.08.10

関係性を育むデザイン流儀

デザイン道

051
家族の暮らしやそこで過ごされる人たちを包み込みながら時に解放する建築。
唯一無二の建築は、敷地に立つことからその物語が始まっています。

未来のあるべき姿を予見する1枚の設計図。
たくさんの力が結集され、スケッチは形へと立ちあがっていきます。

自然の環境、家族、向こう三軒両隣の隣人たち、地域社会。
見えない境界線を越えて応答していくデザインが、住まい手と共に関係性を育んでいくのだと感じています。

2016.07.27

パッシブデザイン~受けとめる・受け流す

デザイン道 森づくり

047
うずまきスタジオの野草の葉。優れた撥水性をもっています。進化の過程で獲得してきたデザイン(かたち)です。
水玉が転がり落ちる時、表面についたゴミを一緒に取り込んで流し落とす「自浄作用」の機能を持ち、光合成効率を上げることに一役買っていると言われています。

顕微鏡で見た時の葉の表面形状に、その秘密があるのですが、ここにデザイナーの意図は存在しません。

住宅、別荘、保養所、研修施設、etc・・・ 人が介在する建築であること。
ここに、そのプロセスの中で建築家やデザイナーが果たすべき役割が示唆されていると感じています。

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