自然豊かな地での四季を感じる暮らし。移住や二拠点生活(デュアルライフ)をご計画の方から検討している敷地を見てほしいとのご依頼も増えています。
どこに住まうのか?
経験豊富な設計者だからこそ見えるものがあり、植物(敷地の植生)や気象学の知識でわかることも多いのです。都会と違い自然環境への開き加減とその術を駆使した設計が重要です。
優れたパッシヴデザインは的確な見立ての先に生まれます。
デザインの力を感じる時があります。
デザイン単体というよりも、周囲のモノやコトと関係し、
人と何かをつなぐ役割を果たした時です。
それは何かを想起させることでもあります。
写真は船客待合所やレストランなどが入った施設です。
海辺にあるため三角屋根の外観は波を連想させます。
この形がデザインコードとなり、
ロゴマークやゲートなど様々なものに派生しています。
ルーフバルコニーのタープが帆を張る船の様です。
金物やロープの巻き方も本格的ですね。
水上バスやクルーズに来た人の気持ちを高めてくれることでしょう。
建築や空間は様々な要素の集合体です。
細部へのこだわりが居心地の良さを生んでいます。
現場で基礎が完成し、建て方に要する日数は1~2日です。
天候を見計らい屋根の防水までまとめるにはスピード感が求められます。
そこで大きな役割を果たすのが構造材のプレカット技術です。
今回、新潟県にあるプレカット工場を訪ねました。
広大な越後平野の中にあり、交通の便も良い場所です。
ひと通り工場を見学すると、製作のプロセスはもちろん、
加工技術の精度や可能性、現時点での限界など、実際に目で見ることができます。
案内をしてくれた担当者との話から生きた情報を得られるのもまた醍醐味です。
材料の保管から、運搬に至るまで見てきました。
実際に足を運び、体感することで多くのことが得られます。
百聞は一見に如かずです。
自然の中に居を構えようとした時、
そのエリアに建つ建物を観察してみることをおすすめします。
経年変化の具合や湿気による影響など、建築時の注意点に溢れています。
もし外壁や軒裏に穴が開いていれば、
それはキツツキの仕事と見て良いでしょう。
新しく建てる家で対策しておくのが得策です。
キツツキは必ずどこかに脚を引っ掛けます。
そういった場所をなくしてしまえば良いのでは?
中村が考案したのがワイヤーによる仕掛けです。
丸環を屋根の先端に取り付け、
ワイヤーを張ることでキツツキの脚が掛からないという、
キツツキの側に立ったアイデアです。
その効果の程はいかに?
経過を見守りましょう。