2013.10.01

対比の美

できごと

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15年前に設計、建築した家を訪れました。環境と時が造った庭。鉄平石の小道の際を覆う植物。そこに木漏れ日が射しています。
  
思わず「美しい」とつぶやいていました。なぜ?何につけても感情の分析をしたがる癖があります。
  
頑固で融通の利かない感じの鉄平君に、優しくくすぐるように小さな葉子さんが表面を覆います。堅いー柔らかい。はっきりとした対比がここにあります。
  
「対比の美」です。

2013.09.29

遊び心のあるデザイン

デザイン道

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偶然通りかかった建物の玄関先で、ラッパのような筒を見かけました。筒の先は2階の床まで伸びています。
  
もしかしてこれは、、、
  
家の中の人と直接話が出来るでは?
  
さらに筒の一部に押釦の様なものがあります。ここを押すと家の中でチャイムが鳴るのかもしれません。
  
もしそうだとすると、なんて楽しい仕掛けでしょう。玄関前のアクセントとしても面白いです。

2013.09.28

ひとつ屋根の下

できごと

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玄関近くの我が家の軒先、昨年に続き今年も黄色スズメバチが巣をつくっています。昨年はお隣のご主人が気遣ってくれて、巣を取ってくれましたが、今年はこのまま見守る予定です。
  
幸い家族に対しては威嚇したりすることもないようです。でも、来客があった時は要注意。あまり共棲したい相手ではないですね・・・
  
そういえば、ハニカム構造。 これもパッシヴデザインです。自然から学ぶこと、たくさんあります。
  

2013.09.26

温故知新

できごと

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明治時代の建物で見た障子の組子です。職人技を存分に発揮した手の込んだ仕事です。最近の住宅ではほとんど見なくなりました。
 
よりシンプルなデザインを良しとする現代において、こういった手間のかかる仕事は排除されがちです。コストの問題もあり、なかなか実現に至りません。
   
今はもしかするとニーズがないのかもしれませんが、いつか時代が巡ってこのデザインにしたいときに作れない、、、そんな事が起きるかもしれません。現に、色々なところで職人さんの後継者不足が問題になっています。
      
手間を省き、合理化を図るこの先にどんな未来が待っているのか。
  
自分たちに出来るのは、こういった歴史の上に今があることを知ることです。その上で今後何を選択するかで未来が変わってきます。

2013.09.24

鉄と木の取り合うデザイン

デザイン道

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PDOでは表現上必要であれば、木造であろうとも、柱や梁を鉄にしたり、階段を鉄にしたりします。
  
難しいのは異種の材料が出会う部分です。ここにデザイン処理の工夫が必要です。
  
「天神の曲り家」では階段を鉄骨製にしました。リビングルームから山並みを望むメインのシーンは、階段と一体化しています。木造階段では部材が厚く、大きくなるためにどんなにデザインを工夫しても限界があります。
  
そこで鉄骨階段といたしました。軽やかですから存在感のバランスがうまく取れます。
  
難しいのは木の造作との取り合いです。
「離して縁を切る。」
「かみ合う。」
「貫入する。」
いろいろあります。