2012.10.31

石炉

できごと

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庭にあると何かと便利な「石炉」。暮らしの中で火を身近に感じることができます。
  
この石炉は中村がデザインをしました。自然石を円形に並べ、その周りに枕木のステージを作るアイディアです。

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ここでは既存家屋にサンルームも増築しました。薪ストーブを設置し、屋根の上には何と「物見台」も載せました。ここから南アルプスが一望できます。
  
庭で火を楽しみ、物見台で一杯・・・そんなオーナーの楽しむ様子が目に浮かびます。

2012.10.30

浅間テラス

できごと

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「浅間テラス」という千ヶ滝の別荘地に行ってきました。まず驚いたのがここでは軽井沢特有の湿気が感じられなかったことです。辺りを見渡しても苔生した様子も見当たりません。
  
管理事務所の方に聞いてみると、別荘地にする前はやはりここも湿気があったそうです。森を切り開いて風通しを良くしたことで、ここまで変わることを知りました。

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グランドデザインもとても清々としています。浅間石を斜めに積み上げ、自然の起伏のようなカーポートがとても馴染んでいます。別荘地全体に連続性が感じられ、とても居心地が良いです。

2012.09.06

伝統色

できごと

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私たちの身の回りには様々な色が存在します。それは地域や集団の中で、古くから受け継がれてきた色彩でもあります。
    
色の名称も様々です。日本で言えば「朱色」や「藍色」、「利休色」などは、日本人にしか分からない色です。
  
画像はタイ料理屋です。色使いを見ただけでどこの国か分かってしまう程、特徴的です。
  
この配色も長い年月をかけて出来上がったものだと思うと、とても表面的には見えなくなります。

2012.08.21

すっきり見せるための手間

できごと

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公園の芝生と砂利敷きとを区分けする見切り材のデザイン処理に目を奪われました。
  
見切り材にはスチールが使われていますが、厚みが薄いため、シャープにエリアが分けられています。
  
芝生、見切り材、砂利という3つの素材のうち、見切り材の存在感を極力少なくすることで、芝生と砂利が主体となり、とてもすっきりとした印象になります。

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公園の裏方の方になりますが、たまたまこの見切り材の施工方法を見ることができました。
  
砂利の下に基礎を打ち、そこから出した鉄筋に見切り材を溶接して固定しています。
  
目に見えるところをすっきりさせるために、見えないところでここまで手間とコストをかけていました。
  
デザイン処理としては効果的ですが、費用対効果という面で疑問が残りました。

2012.07.25

歴史の断面

できごと

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明治生命館の入口に見られるデザイン処理です。
  
秩序だった外観を分断するかのような入口ですが、外壁の断面となる部分を黒のスチールプレートで丁寧になぞっているのにこの建物への敬意を感じました。
  
窓台の途中を切断することでモノの厚みを感じ、形を捉えることができます。普段見られない視点から歴史を感じ取ることもできます。
  

明治生命館は1934年(昭和9年)に東京丸の内に竣工しました。1945年~1956年までアメリカ極東空軍司令部として接収され、連合国軍最高司令官の諮問機関である対日理事会の会場として使用されました。マッカーサー総司令官もこの会場で開催された会議に何回も出席しています。1997年、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定されました。

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