最近の暖かさで植物たちも一斉に芽吹き始めています。うずまきスタジオよりは標高の低い「絵本の家」がある集落のあたりではすでに桜も満開です。
蕾が膨らみ始めているジュンベリーと5〜6月頃に白い花を咲かせるハクウンボク。
花が楽しめるようにと細川庭店さんが植え込みをしてくれました。
明日は入学式。ピカピカの新一年生。
故郷の地で暮らしながら時間をかけての庭づくりが始まります。
敷地から浅間山が臨める林間の別荘地。
建築計画の相談をいただき対話を重ねています。あらためて土地を訪ねました。
美しい景観はその美しさを構成している要素がありその場の空間に線を引き内と外をつくる行為が建築でもあります。
一方でランドスケープデザインには「時のデザイン」という視点も大事です。流れを捉えて応答するパッシヴデザインのひとつ。
内側での営みと外側との関係性づくり。
閉じたり開いたりしながら変化していくありさま。自然はたくさんのことを教えてくれています。
意図を持って動きはじめ、意図を消していくプロセス。そこに生まれてくるものを愛おしむ気持ちがまた次の流れをつくりはじめます。
設計中の建物の床でコンクリート仕上げを予定しています。
色粉を混ぜたり藁入りモルタル仕上げもありますが今回は灰墨を使う計画です。
セメントと灰墨の配合割合を変えて2:1と4:1の2種類つくりました。1日置いて乾くと色の違いがはっきりしてきます。
おすすめは・・・
次回打合せでサンプルをご覧いただき決定です。
細川庭店とARBOR GARDENの平井さんらが手がけたたからばこ家の造園です。
家に続くアプローチ脇の多年草の植物たちの冬姿。
通常寒くなる前の11月〜12月頃に切り戻しを行うことが多いですが今回はあえて残して春前に切り戻しを行う予定なのです。
平井さんによると野草の種類や環境によって適した時期もあるようです。
生きている植物、なかなか教科書通りにはいかないことも多いですね。
実践での経験で学んできたことを活かしつつ、ひとつだけのその敷地環境と対話しながら庭づくりを進めます。
力ずくではないパッシヴなランドスケープデザインや庭づくりがPDOの流儀です。
p.s. ちなみにポスト前の自然石の踏み石は後から設置したもの。平井さんのさりげない心遣い、愛情です。
進行中の仕事のブログや建築実績などをじっくり読み込んでいただき土地探しの段階でお問合せいただくことも多くなりました。
ランドスケープデザインや建築の視点で候補地についての所感をお伝えしています。
敷地や周辺環境の特性(良い点・悪い点)、建築手法やデザインでカバーできること、
全体予算のことも睨みながらすでにある植生や土地が潜在的にもつ力の生かし方などもアドバイスさせていただいています。
家づくりという土地購入も含めたプロジェクトの中で「お金の流れをデザイン」すること。
あるべき姿を共に描きながら対話を重ねていくプロセス。
PDOが大事にしていることです。