クリスマス休暇を利用して八ヶ岳の家に帰られたご夫妻。来春からの庭づくりに向けて1年ほど前から対話を続け、平井さんからのプレゼンです。夏を中心に年間で何回か長期滞在する時期。季節ごとの滞在で庭を楽しむためのデザインが求められます。
ずっと管理し続けるのではなく数年後には手放し、見守っていけるような庭づくり。
自然とオーナーの手入れで育っていく庭です。
ふたりの子どもたちが自立はじめる7年後? 中長期のプロセスを楽しむ計画です。
仕事場、子どもたちの学びの場、そしてご夫妻の暮らしの場。
庭と住まい、暮らしと身近な道具たち。2019年の新たな展開も楽しみです。
細田@POD
クリスマスまで一週間。 Lupineの金澤さんが夜なべしてつくってくれたもの。森の植物を使い自然界にあるものだけでつくられたグリーンリース。
これからのPDOのビジョンを表現してくれているようです。
変わることと暮らしの中での循環、そして丁寧な手仕事。楽しみな2019年がそこまで来ています。キーワードは庭と家、人と暮らしを繋げる道具たち。
エコスマートファイアーのバイオエタノール暖炉。ステンレス加工の確かな技術と特殊なコイルの配置によって生み出される安定した炎。オーストラリアでつくられています。
薪ストーブの採用ほぼ100%のPDOですが今回はオーナーの希望でバイオエタノール暖炉を採用します。加藤とさっそくショールームへ。
私自身少し誤解していましたが煙突で熱を外に排出しないので熱効率はとても良いようです。大きなアルコールランプと言ったらわかりやすいでしょうか。酸素を使い二酸化炭素とわずかな水分を出しますので適度な換気は必要となります。
室内で火を楽しみたいが薪ストーブはちょっとハードルが高いという方にはおすすめかもしれません。ただし料理やお湯をその炎で沸かしたりは一切できませんのでご注意を。(器具本体の汚れや熱影響により正常な燃焼が損なわれるとのこと)
いかだ床のある家を中村と訪ねました。平井さんとの協働によりこの春からはじまった野草の庭づくりを見るのも楽しみのひとつでした。地面がむき出しになった建物完成時からの変容に奥さまにも喜んでいただいており、満面の笑みでお迎えいただきました。
建物もそうですが私たちができることは限られています。日々の精進と丁寧な仕事、自然の力を借りているという謙虚な姿勢。植物の振る舞いから学べること、森の多様性。
PDOの建築のベースはここにあります。
直線ではなく蛇行していること。流れている量とスピード。流域を潤す河川の流れとその形が意味する原理は経済活動にも見てとれます。人も含めた環境との関わりが重要なリゾートエリア(原生自然と都市との中間領域)では予算の考え方が建築計画の道筋のデザインに方向を与えていきます。
依頼することとひと。
お金のかけ方。
そういうことに少し思いを馳せると家づくりの道筋が見えてくることがあります。力を抜いて深呼吸してみて自然から学ぶ。パートナーとの対話。丁寧なプロセスと自由は良きデザインを生み出していきます。
細田@PDO