
「重奏の家」を建築実績に公開しました。
グランドピアノを囲んで楽器演奏を楽しめる住まいです。

東京・千代田区の紀尾井清堂を訪ねました。
コンセプトを知って驚いたのは発注段階で決まった用途はなく、完成後に建主が考えるという点です。
「自由に作って下さい」という要望は建築家冥利に尽きるかもしれませんが、かえって難題とも言えます。


実際に出来た建築はコンクリートのキューブを4本の柱で持ち上げ、
ガラスで覆ったものでした。


地階はコンクリートの塊感ある空間にレトロな古タイルが貼られています。
ハイサイドライトから差し込む光と3.6mの程良い天井高により圧迫感はなく、
光と影がつくる心地良い「こもり感」があります。


一方で地上階は4層吹き抜けを中心に回遊性のある構成です。
トップライトからはふんだんに光が注ぎ込みます。
無目的がゆえに抽象性が高く、人を惹きつける魅力があります。
2つの建築を訪ねたかのような対比の大きさも印象的でした。

だんご門の家を建築実績に公開しました。
手づくり団子をふるまうサロン「団子BAR」棟を併設したいとの要望から、
長屋門のように母屋の前面に構えのある建築です。