2015.10.31

見えないプロセスを重ねて

デザイン道

22
原村の別荘地に土地を求められたオーナーから建築のご相談をいただいています。
  
いつものよう敷地に立ち、その環境に浮かび上がる建物のかたちを確認します。
  
視線の抜け、土地の傾斜、表流水の痕跡。様々な情報を受け止め、その場に相応しいかたちをイメージします。
  
敷地との出会いからはじまり、たくさんのプロセスを経て、家づくりは進んでいきます。
  
積み重ねる丁寧なプロセス。そのこだわりが建物の厚みに影響してきます。

2015.10.22

有機的建築を標榜する

デザイン道

15
蓼科湖の近くに土地を求められたオーナー。建築のご相談をいただき、再び敷地を訪れました。
  
中村はファーストインプレッションを大事にしています。そして具体的な設計作業の前には再び敷地に赴き、環境が発する声を聴き取ります。
  
自然の在り方に対して、敬虔な眼差しを持ち、静かに対話を重ねる。
  
前夜からの雨も上がり、南アルプス連峰が望める素晴らしい敷地。よい建築が生まれることでしょう。

2015.10.17

我が子に会いに

できごと

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朝気スキップフロアの家を中村と訪ねました。アプローチまわりの造園も完了し、落ち着いた雰囲気です。
  
屋根のかかる駐車スペースには、建物とコーディネートされた2台の黒の車、そして、2〜3日前にやってきたばかりの黒い犬、ももちゃん。随所にオーナー夫妻のこだわりが感じられ、ここでの暮らしを楽しんでいらっしゃるようです。
  
冬は床に半埋め込みにしたエアコンでの床下空間暖房とファンヒーター。冬期の暖房費も低く抑えられ、家計にも優しいようです。

2015.10.09

1枚の楽譜から生まれるもの

デザイン道

11
作曲家、指揮者、そしてオーケストラ。曲の解釈により、演奏は変わってきます。建築家、現場代人、職人の関係も同じではないでしょうか。
  
建築家が魂を込めたところを汲み取り、互いの違いを認め、つないでいく。そういう共同の建築活動である訳です。
  
環境を意識し、風景の中にあることを忘れないこと。家はそこで営まれる暮らしを包み込む、繊細な器です。
  
はじめて敷地に立つ中村。物語は、1枚のスケッチから始まります。

2015.10.01

パッシヴデザイン

できごと

17
八ヶ岳スタジオの外壁です。パッシヴデザインは自然との応答を考えるデザインです。土着的、縄文的とも言うのでしょうか?
  
外壁のジョリパット色はスタジオ敷地の土の色から決めています。壁に埋め込まれているのは、石タイルをつくるため、八ヶ岳の石をスライスして残った耳の部分です。
  
ライトアップされると玄起さん作のオブジェとともに縄文的な雰囲気を醸し出しています。

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