2012.11.08

イラストレーションドローイング

できごと

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もう随分前から巷ではコンピュータを使った、3Dパースが主流となっていて、手描きのパースはとんと見なくなりました。
  
数字を入力してクリックポンッで、3D画像がどの角度からも作れますね。日にちと時間も反映して影のでき方も自由自在。
  
でも、私はこれだめなんです。単なる線の集合で空間表現なんてできていませんし、建築家がこだわるところもどうでも良いところも、均一に表現されてしまいますからとても線には見えますが、建築には見えません。確認した、というアリバイ作りには役立つのかもしれませんが・・・・・。
  
私の場合、手描きであろうとも、教科書どおりの透視図法でもだめなんです。どうしてもリアルに見えない。模型を作って、多くの角度からアングルを検討して、印刷した画像を下敷きに、透視図法の原則に沿って補正していきます。イエローペーパーの絵はそこまでの下絵です。それを基に最終の着彩画を起していくのです。
  
パースは建築家が自ら描くものだと思います。F・L・ライトだって清家清だってそうしていました。気持ちを込めるのです。

2012.11.04

そよ風ソーラーシステム

できごと

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お引渡しが去年の12月。そろそろ1年目を迎えるソーラーシステム導入の家を、新たに設計依頼をいただいたSご夫妻に、内覧していただきました。
  
今日はこの秋一番の冷え込み。しっかり霜も下りました。ということはぴかぴかの晴れということ。そんな時このパッシヴソーラーシステムは本領発揮します。
  
82歳のお母さんも同居する家。「こんなに気持ちが良い家ならば安心して連れてこれるね。」
  
こんなにあったかくて維持費はゼロなんです。

2012.11.03

浅間石積み

できごと

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村民食堂の駐車場で見かけた石積みです。かまぼこ形をしていたのが珍しくて気になりました。

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良く見てみると石積みにほとんど隙間がありません。精度よく加工され、職人の手によって正確に積み上げられているのが分かります。
 
ごつごつしていて重厚、それでいて丸みがあってやさしい印象の石積みです。

2012.10.31

石炉

できごと

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庭にあると何かと便利な「石炉」。暮らしの中で火を身近に感じることができます。
  
この石炉は中村がデザインをしました。自然石を円形に並べ、その周りに枕木のステージを作るアイディアです。

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ここでは既存家屋にサンルームも増築しました。薪ストーブを設置し、屋根の上には何と「物見台」も載せました。ここから南アルプスが一望できます。
  
庭で火を楽しみ、物見台で一杯・・・そんなオーナーの楽しむ様子が目に浮かびます。

2012.10.30

浅間テラス

できごと

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「浅間テラス」という千ヶ滝の別荘地に行ってきました。まず驚いたのがここでは軽井沢特有の湿気が感じられなかったことです。辺りを見渡しても苔生した様子も見当たりません。
  
管理事務所の方に聞いてみると、別荘地にする前はやはりここも湿気があったそうです。森を切り開いて風通しを良くしたことで、ここまで変わることを知りました。

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グランドデザインもとても清々としています。浅間石を斜めに積み上げ、自然の起伏のようなカーポートがとても馴染んでいます。別荘地全体に連続性が感じられ、とても居心地が良いです。