2013.09.26

温故知新

できごと

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明治時代の建物で見た障子の組子です。職人技を存分に発揮した手の込んだ仕事です。最近の住宅ではほとんど見なくなりました。
 
よりシンプルなデザインを良しとする現代において、こういった手間のかかる仕事は排除されがちです。コストの問題もあり、なかなか実現に至りません。
   
今はもしかするとニーズがないのかもしれませんが、いつか時代が巡ってこのデザインにしたいときに作れない、、、そんな事が起きるかもしれません。現に、色々なところで職人さんの後継者不足が問題になっています。
      
手間を省き、合理化を図るこの先にどんな未来が待っているのか。
  
自分たちに出来るのは、こういった歴史の上に今があることを知ることです。その上で今後何を選択するかで未来が変わってきます。