2020.06.09
昨日から「玄の家」での伐採工事が始まりました。
工事の前日、日曜日。
私と、仕事のパートナーである三浦さん、二人の時間がとれたので
一緒に現場を訪れると、私には見えていなかったマイヅルソウを
三浦さんが見つけてくれました。
一度見つけると、それは敷地内の色々なところで、絨毯のように広がっています。
伐採工事当日。
大きな重機と手作業で、木を丁寧に1本1本切り倒していく横で
アカマツのふかふかの落ち葉の中にいたマイヅルソウを、ほんの一部ポットへ移しました。
不思議なもので、苗木を見つけようと思うと苗木ばかりが見え
山野草に気持ちを向けると山野草が見える。
一人でマイヅルソウを探しに行った時は、あんなにたくさんあったマイヅルソウが
木が倒れる大きな音にびくびくしていると、まったく見えてこないのです。
大切なものが見えるかどうかは、心次第なのかもしれません。
マイヅルソウ(舞鶴草)
Maianthemum dilatatum
キジカクシ科マイヅルソウ属
葉を2個広げた姿を鶴の舞う姿にたとえた和名。
2020.05.27
キッチンスタジオのある家で植栽工事が始まりました。
建物のお引渡しが去年の10月末。
樹木を植えるにはひと冬越した今頃が良い時期です。
建物の工事中、デッキに手摺を設けるか話題になりましたが、
生活しながら考えたいとのことで保留になりました。
今ではベンチのように座りお気に入りの場所となっています。
そんなデッキから楽しめる位置にアブラチャンとカンボクを植えます。
いつもの目線で確認しながらしっくり来る配置を見つけます。
道路沿いにはアズキナシやコナラ、ジューンベリーを植えていきます。
新たな緑が加わるごとに庭との一体感が高まっていきます。
そしてご家族が楽しみにされていたポット苗の植え付け。
オーナーと愛さんで庭のお手入れ方法や道具のことなど色々な話をしながら、
気持ちの良い気候の下で作業できました。
2020.05.06
完成して1年半となるSpiritual Retreat。
四季を通して過ごす中で見えてくるものがあります。ご夫妻の意識もインテリアからエクステリアのデザインへと広がっています。
さりげなく環境の中に佇む家。建築で荒れた敷地の修復が行われています。斜面に広がっている笹を剥がし、土がむき出しになった斜面へ移植です。合わせて野草の切り戻し作業。
ランドスケープデザイナー愛さんとガーデナー平井さんのチームで1日作業です。
2020.05.01
4月6日月曜日。
昨年からご相談いただいていた『まるざ屋根の家』の植栽工事を行いました。
重機2台、職人3名で、丸一日の作業です。
樹木の植栽と合わせて、既存の石で石炉も造作。
ランチタイムはデッキの特等席をおかりして。
天候に恵まれ、とても暖かい日でした。
石炉が完成。
頑張ってくれたおかげで少し早めに樹木もおおよそ植え終わり
ならば!ここも頼みたい!
と、まずは「こんなイメージにしてもらっていいですか?」と
都内から立会いに来てくださったご主人に簡単に説明し、確認しました。
「まかせるよ。」との一言いただき
当初小川を造る予定で残しておいた石を、雨水の集まる場所へ寄せてもらい
入り口付近はきれいに整地。景石を二つ残して
残りは自然でありながら、水辺を飛び石のように上を歩けるステップにしてもらいました。
さて、樹木の植栽は終わりましたが、庭づくりはここがスタートです。
この敷地の中には、色々な草花や苗木がおりまして
もう少し色々なものが芽を出し始めましたら
そこからまたどう風景を造っていくか、、、考えるとドキドキワクワクいたします。
2020.04.09
完成から早いもので1年近くたちます。
四季を経ていよいよ造園整備のイメージも固まってきました。
「草むしり全然苦になりません」
そうはおっしますが、PDO金澤流は「雑草共存派」なので、
むしらずにひたすら刈るのです。
既存のコナラ高木がありますので森構成としては、
アオハダやモミジなど中木、
アブラチャン、ムシカリ、ツツジ系の低木で、
森の層をつくります。
その樹々の下にいろとりどりの野草を配します。
環境との連続性を再現するナチュラルデザインです。
中村@PDO