玄の家

玄の家

設計:中村大補+橋爪賢一

20.04.04

インテパース ―クロが活きる―


クロをインテリアに用いるケースは多くないです。
黒色は光を吸収します。
光とはすなわち色彩です。

視線高さの範囲内を黒にして深い森景色と一体化させます。
上部壁と天井を白にすることで室内明暗のバランスをとります。

オーナーの好きなアールデコ様式の雰囲気も表現されています。
カッサンドルのポースターが似合うような空間です。いき

中村@PDO

20.03.28

プレゼ ―メリハリの効いた家―


昨今、やたらと「天井の高い家」が要望されます。
コルビュジェ、FLライトの創った建築を訪ねてみると、
床壁天井がつくる空間はまるで身にまとう衣服のように、
こじんまりとしているのに驚かされます。
現代人はどこで勘違いをしてしまったのでしょう。
コルビュジェにしてもライトにしても
空間のボリュームを決める物差しはあくまで人間です。

空間はある時はぐっと縮んでいるかと思うと、
ばっと開放的になる、
そんなメリハリを効かせた空間構成をするべきでしょう。

「玄の家」オーナーはコルビュジェのデザインした
家具の収集家でもあります。
ソファも寝椅子もテーブルも、
通常概念よりも一回り小さいです。

メリハリの効いた、無駄のないシンプルなデザインの家。
きっとご理解がいただけると思います。

中村@PDO

20.03.12

玄の家―くろのいえ―


オーナーご夫妻に最初にお会いした時、身にまとっているものはすべて黒でした。
いかにもこだわりのファッションデザイナーといういで立ち。専門は違えど同じデザイン職人、とても親近感が湧きました。

ご自宅を訪ねました。東京ウォーターフロントを一望する大絶景のピクチャーウインドウのリビング。何不自由ない整備されたインフラ。なのに八ヶ岳移住希望。

唯一無二の終の棲家として選んだのは、どこまでも続く深い森と谷に面した野性的な土地です。

「玄」は家づくりのテーマでもあります。白い糸を束ねた形、これを黒色に染めたことから、古来より「玄」はクロと読まれます。
玄の家です。

中村@PDO