2025.12.13

等高線のアリア ー緑化計画ー



等高線上のアリア」の来春からの造園計画を打ち合わせしています。
建築工事で土が剥き出しになった法面がいくつか生まれていて、大雨の時には土が流れます。
車路に侵入して、建主夫妻も気になられていたようでした。

法面には生分解性のあるヤシ繊維の植生ネットを利用すると、表土が流れるのを多少防いでくれて植物の根付きが良くなります。

エリア分けをして、低木と宿根草の植え込みエリア、コクマザサでの土壌保護エリアなどを計画しています。デッキの南側には紅葉するモミジやシャクナゲを植栽して、来荘がより楽しみになる庭づくりを目指します。

2025.11.12

すすきの庭構想



PDO建築ではありませんが、植栽と手入れをさせていただいているMさま邸。
今年の暑さで勢いの凄かった西側のすすきエリアの手入れに、平井さんと愛さんで入りました。なにぶん敷地が広く一日がかりの仕事です。


夕方にはおおかた作業も終わり、すっきりとした敷地が広がりました。
将来的に山岳眺望を阻害する高木は植えたくないとのお考えもあり、すすきと上手く付き合っていく庭を目指しています。

2025.10.02

PDOサイン



うずまきスタジオ入り口にあるサイン。
コールテン鋼のサインは八ヶ岳の鉄の造形作家、上野玄起さんの手によるものです。
秋の装いでお客さまをお迎えします。

2025.09.03

土地の見立て



地元の懇意にしている不動産屋が扱っている、八ヶ岳南麓で標高900メートルくらいの開けた敷地です。
雲がかかっていますが、樹木越しに南アルプスの眺望があります。
写真にはガレージしか写っていませんが、南側に2階建ての建物があります。

視線の抜けがどちら方向にあり、何を隠すか。
隣地の既存建物は、マイナス要素との捉え方もあるかもしれませんが、見方を変えれば、将来にわたって環境が変わる可能性が低いという見立てもできます。
ランドスケープデザイン、緑(植栽)の計画でカバーできることも多くあるのです。

2025.08.08

機能的植栽 ー土壌保護・クマザサー



建築後の敷地では土が剥き出しになります。緑化や土壌保護をどのようにしていくかは、竣工後の重要な課題です。そのままでは土壌が乾燥して埃が舞いますし、斜面では大雨のたびに土が侵食されていきます。



「三隻の船Ⅰ」では、周辺の環境にあるクマザサを植え込みました。その数、3,000ポット近く。
会社でリサイクルなど環境問題にも積極的に取り組んでいるオーナーの理解があって実現しました。
表土が建築で剥ぎ取られ、礫状の土壌でしたので、いきなり野草などを植えることも難しい状況でした。

ササ類の根は地下茎で繋がりながら広がっていきますので、傾斜地の土壌緊縛効果は何より強いです。
写真はクマザサを植えた後に、バーク堆肥を敷き詰めた様子です。

ササが根付いてくれて土壌がある程度保護できている状況で、秋口に敷地から避難させていたクリンソウなどの野草を植え込む計画です。根気のいることですが、ランドスケープデザイナーの愛さんが進めていきます。変化していく庭が楽しみです。

123...10