2020.01.25

春の植栽と、その先。

初めての打ち合わせから最初に見ていただいたプランは、小川を造るものでした。
常に滾々と水が流れる小川ではなく、雨が降ると建物周りにおちた雨水が
暗渠排水路を流れてあつまり、数日間あらわれる小さな小川です。
石をずらっと並べるのではなく、石であったり草の法面であったり。
草の法面にはその土地にもともと生えている植物たちを株分けしたり
いくつかは新たにこの地に自生する野草を植え、多様な生き物が暮らす豊かな庭計画です。



ただやはり、整地や石の仕事にはお金がかかります。
いつ流れるか分からない雨水のために、お金はかけられない。
なるほど、確かに。
小川の造作についてはしばらくこのお家で過ごしてみて、雨の日の様子をみながら
追々考えてゆくことになりました。

初めは予算が決まらないところからのスタートでしたが、話をすすめていく中で
今、庭にかけたい予算が決まります。
お金をかけたいところ、かけなくてもいいところ。
植えたいもの、食べたいもの、庭とのかかわり方、過ごし方。



おおよその全体像が見えてきました。
春にむけて、もう少し考えます。
考えて、お話して、考えて。は、なんとも楽しい作業です。

まるざ屋根の家