2026.01.09

三隻の舟Ⅰの緑化

昨年6月に着工した三隻の舟Ⅰの庭です。

建築工事により、ほとんどの表土が失われ
乾くとスコップも入らないほど固くなる粘土と石だらけになっていました。



施主様の意向から、周りの環境にも生える植物をつかって
風景に溶け込む植栽をすることになりました。
もとは所々にクリンソウの生える湿地でした。

着工前から何度か足を運んでいたため
クリンソウの種は採り、冬のうちに事務所の種まきトレーに蒔いていました。
春先には隣の「三隻の船Ⅱ」の敷地から、まだ小さな芽だったクリンソウを探し出し
基礎工事前にポットへ避難もしてありました。

あとはそれらをまた植えられる環境をつくること。
簡単なことではありませんが、施主様の理解と
細川庭店さんの協力があって、時間をかけて進めています。

2025年6月18日から着工。枕木の階段づくり、水の流れを創った後、植木の植栽。

敷地全体に植えたクマザサ3000ポットは、スコップは使えないため
バールを使って一つ一つ丁寧に植えました。

そしてその間に敷いたバーク堆肥120袋。
その頃にはポットに避難をしていたクリンソウも花を咲かせるくらい大きくなっていたため
整えてもらった小川沿いに植えました。
9月、種まきからポット苗にしてある小さなクリンソウの苗を3分の1ほど植えました。
一緒に作っているヒヨドリバナやチョウジソウ、オトコエシ、シラヤマギク
ノハナショウブなどの小さな苗も植えました。

そして10月末、PDOの庭で採ったたくさんの山野草の種を、法面緑化用の基材と混ぜて蒔きました。

秋、植えた笹とバーク堆肥のおかげで、敷地に落ち葉が留まり、草が生え始めていました。
学びの多い現場です。