せぎの家

  • 設計:中村大補
せぎの家
せぎの家
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冬山登山に果敢に臨んでいた若かりし頃、美濃戸口から入山しよく赤岳に通いました。その美濃戸口エリアに別荘を検討されているご家族から候補地の所感を相談されました。
冬のさなかです。ふたつの「せぎ」に囲まれていると説明されたその敷地は、訪れてみると強い力を感じさせる土地でした。この「せぎ」は人為的に造られたものではなく、自然形成された渓流に見えます。

せぎの家
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大昔の里の人々が「せぎ」として利用した、渓流と言うのが正しい言い方でしょう。細長い敷地の両側に「せぎ」が流れ、敷地の先端あたりで合流して下界に流れていきます。雪に覆われた状態でもその瑞々しい光景は容易に想像できます。
「素晴らしく創造性をかきたてられる土地です。間違いなくよい家が出来るでしょう。」そのように所感を述べました。

せぎの家