三隻の船Ⅱ

三隻の船Ⅱ

25.04.16

インテリアパース ―クリンソウの群生が見たい―

建築家が頭の中で思い描いている空間をオーナーと共有しなければいけません。
「細工は流々仕上げをご覧じろ」と言いたいところですが、
そんなわけにはいかないのが今の世です。
むしろ、専門家ではない純粋な視点を持つオーナーは、
思いもがけない、目から鱗が落ちるような
アイデアをいただくこともしばしばです。


クリンソウが群生している敷地です。
浅い春、芽が出てきました。
造園家金澤の出番です。
一つ一つ丁寧にポットに移して避難完了です。
中村@pdo

25.04.11

外観模型―風を受けて帆を拡げる―

ホワイト模型と言います。
ここで「あれ?なんかおかしいな・・・・」と直感することは、
完成してもやはりおかしいのです。
だから直観をとても大切にします。

大海を、風を受け帆がのびやかに拡がる、そんな船のように見えたらいいな。
森の中でもいつも流水にさらされている沢地での建築にふさわしいと思います。
中村@PDO

25.03.03

プレゼンテーション2

3隻の舟Ⅱ 外観のデザインは水平線が強調されたものとします。
敷地は急傾斜地ではありませんが、
湧水に囲まれて美しい起伏があります。

一部が湿地帯になっていて希少高原植物の
クリンソウの群生地もあります。
建築行為では、特に基礎工事ではどうしても
既存の自然(地面)環境をけがしてしまいます。

工事車両の出入り、ルート確保、
建物周囲4m範囲は重機が歩いてしまいます。
けがしてしまう範囲を最小限にするには
関わる職方すべての意識の共有が必要です。
中村だいすけ@PDO

25.02.28

プレゼンテーション1

三隻の舟Ⅱ は会社の保養施設です。

海の街から天空の森にしばしの住環境を移して、
その非日常性でいやされる、リフレッシュすることを目的としています。
また、海外からのゲストもおもてなしすることもあります。

提案はくりかえされ、この平面図の案にどうやら収まりました。
一般的な別荘、住宅と違うのは、
1,クッキングはそれほどしない
2,水回りは清潔で広々と
3,3家族が同時に過ごせること

それと、やはり湧水対策です。

中村だいすけ@PDO

24.12.21

三隻の船Ⅱ


「三隻の舟Ⅰ」の基礎工事では予想を超える地下水流に、まさに寝た子を起こしてしまったか!
ご覧いただくような、吹き出す水流をいなしながらの忍耐工事となりました。


引き続き年明けの5月の着工を目指し、計画を進めることとなった「三隻の船Ⅱ」。
同じく旺盛な地下水流の上につくる建築です。
「三隻の舟Ⅰ」の経験を活かしていかに水流をいなせるか?を考え続けます。

防波堤のように頑張ってしまう建築はだめです。
そう、風を読み、星月を読み、潮の流れを読む、荒海を超えて理想の地にたどり着くバイキングのように。

中村だいすけ@PDO