15.10.22
敷地との出会い
原村のなかでも標高の高い丸山の森は八ヶ岳西麓にあります。夏季は冷涼ですが冬はアナ雪の世界です。
接道から見て間口よりも奥行が長く北西斜面地です。一見すると素直で特殊性はないように思われました。「この土地のどこがお好きですか?」いつものようにそんな質問をしてみました。
南方向に明るく抜けた空と北西方向のウエットで深い森。深い森のなかにオレンジ色のキスゲが咲いています。この2方向の風景が気に入っていらっしゃるようです。
さて、いざ机に向かって条件を整理してみますと、この奥に長い、そして北西に向かった傾斜地が、とても設計を難しくしています。緻密なご要望メモ「山小屋覚書」もいただきました。その中でも、
・二つの良い方向に向かう「二軸」プランであること。
・星空を見ながら家族が川の字になって寝るロフトがほしい。
なんて知的なそして夢のある要望でしょう。
中村@PDO