2020.04.01
昨年からご依頼いただいていた植木の植栽工事は
秋に一部、目隠しのための植栽、カンボク、エゴノキなど合計8本を先に植え
残りをすべて先日の春分の日からスタートし、植栽してきました。
細川さんが「娘のようだ」と言う、長年手をかけてきた大きなモミジは
施主様にも場所と向きを、外と中から確認いただきながら
丁寧に新たな地に降ろされました。
横には同じ畑にいたシャクナゲも一緒です。
こちらは隣地の建物を隠す目的で植栽するため、室内から確認します。
うまく隠れました。
その他、たくさん植えた木をくぐるように、近くで愛でられるように
南側には浅間砂利の回遊路をつくりました。
木々の新芽が芽吹く頃には、建物とともに撮影会が予定されており
私もとても楽しみです。
スイングセラーの家
2020.03.27
昨日から、事務所周りの笹の切り戻しを始めました。
今きれいに切り戻すことで、これから新しい芽がきれいに生え揃います。
草花の切り戻し(剪定)作業は、晩秋と春に行うのがベストです。
秋に花後の姿が美しいものは冬の間は切らず、春まで残し、春先に切る。
秋に見苦しくなっているものは、秋に切り
春に枯葉が残っているようであればもう一度切る。
秋にできなかった場合は、春先までに切れば間に合います。
「森をお手本にした自然な庭は、手入れがいらないのでは?」と思われるかもしれませんが
人間の都合上、きれいな庭でありたい。
だから手入れは必要なのです。
またほったらかしでは性質の強い外来種が増え、勝ってしまうこともあります。
作業している横では、開花を始めたネコヤナギの花に
ニホンミツバチがにぎやかに飛び回っていました。
皆さんのお庭は、もう春の切り戻しは終わっていますか?
追記:
切り戻しビフォア・アフター(まだまだ終わらず…)
2020.03.16
日本の森林面積の30%を占めるといわれる笹は
愛されたり嫌われたり、生える場所や人により評価はさまざま。
そんな笹の根元を掘ってみると、落ち葉がたくさん積み重なって、ふかふか。
落ち葉を木の根元にたくさんとどめてくれています。
笹が繁茂したところを刈り込んだら、春に自生のスズランやギボウシが
たくさん芽をだしたことがあり、喜んだのもつかの間
あっという間に鹿に食べられてしまったことがありました。
笹は、100年以上のサイクルで一斉に開花し、その後一斉に枯死。
枯死した笹の跡地には、さまざまな植物が競うように生えてくるそうです。
100年以上かけて豊かな土の環境を作り、次の世代へ繋ぐ。
それが笹の森での役割だとしたら、なんとドラマチック!
目の前のことで一喜一憂している自分が小さく小さく思えてきます。
2020.03.08
「Corn Tea House」は春を迎えるとともに
庭づくりを本格化させます。
今日はデザイン提案と見積もりを提示です。
金澤愛はマスクをしています。
「それって予防効果ないでしょ?」
「いえいえこれはエチケットです!」
なるほど女性は細やかですね。
建築が終わってむき出しの庭にもう雑草が顔を出し始めました。
(今年は早いです!)
「もう草むしり始めたほうが?」
「草は抜かないでまめに刈るんです。刈払い機はマキタの電動、
甲府のマリコで買うと良いですよ。」
なるほど詳しい。
中村@PDO
2020.03.03
暖かい日が続いたと思っていましたら、先日から急に冷え込んでいます。
この冬の間に、事務所の周りには笹の中に獣道ができました。
これはぐるっと回って、事務所の南側へ続いています。
つまり、事務所に人が不在時、あの大きな窓の外からこの距離感で鹿や何かに覗かれているわけです。
想像するとなんだか可笑しいですね。
庭を造るとき、山の中では鹿は重要な問題です。
たとえば事務所では、春に新芽がいい感じに伸びてきたころ
ちょうど美味しそうな若芽をモシャモシャと食べられてしまいますし
それでもめげず、さらに芽を伸ばしてきたところで、もいちどモシャモシャ。
そんなことが日常です。
また昨年は草花を新しく植えたお客様宅でも、植えた翌日にはすっかり植物の葉や花を
すべて味見され、慌てて鹿よけフェンスを設置しました。
この頃の鹿は何でもよく食べ、「これは食べない」と言われているものまで食べることがあるようです。
鹿は根まで食べるわけではないのですが、植えたばかりの苗はまだ根が土に張っておらず
芽を食べる時に苗が根からまるごと抜けてしまい、すぐに植え戻さなければ枯れてしまうため
新しく苗を植える時は特に注意が必要です。
庭を造る時に、先に鹿よけのフェンスをしっかりと設置するのもひとつ。
また植物が根を張るまでの1、2年だけ簡易的なフェンスをし、その後は撤去。
食べられつつも、枯れなければいいかぁもひとつ。
山のノバラを利用して、チクチクのフェンスを仕掛けるもひとつ。
鹿との付き合い方は人それぞれで、答えはありません。