2025.08.08
建築後の敷地では土が剥き出しになります。緑化や土壌保護をどのようにしていくかは、竣工後の重要な課題です。そのままでは土壌が乾燥して埃が舞いますし、斜面では大雨のたびに土が侵食されていきます。
「三隻の船Ⅰ」では、周辺の環境にあるクマザサを植え込みました。その数、3,000ポット近く。
会社でリサイクルなど環境問題にも積極的に取り組んでいるオーナーの理解があって実現しました。
表土が建築で剥ぎ取られ、礫状の土壌でしたので、いきなり野草などを植えることも難しい状況でした。
ササ類の根は地下茎で繋がりながら広がっていきますので、傾斜地の土壌緊縛効果は何より強いです。
写真はクマザサを植えた後に、バーク堆肥を敷き詰めた様子です。
ササが根付いてくれて土壌がある程度保護できている状況で、秋口に敷地から避難させていたクリンソウなどの野草を植え込む計画です。根気のいることですが、ランドスケープデザイナーの愛さんが進めていきます。変化していく庭が楽しみです。