2025.07.30

機能的植栽 ー空調装置ー



うずまきスタジオの森(右側の緑の明るい部分)は1000ポットの苗木を植えて10年になります。
宮脇昭先生が提唱されていた混植密植(1メートル四方に3本)で植えたこの地域のさまざまな樹木で構成されています。陽の光を求めて通常より早く成長すると言われています。



敷地条件によって限られてくるケースもありますが、近年の夏の異常な暑さを考えると植栽計画は空調装置としてもより重要になっています。
建築でむき出しになった地面を緑でカバーするだけでも照り返しなどが違いますし、中木などで天蓋をつくってあげて日陰をつくることもできます。

日差しや太陽輻射熱を調整する機能をしっかり検討して計画を立てると審美的な効果だけではなく、快適な暮らしをサポートしてくれます。
人間が汗をかいて体温を調整しているように植物たちも蒸散によって葉の温度を下げ周囲よりも涼しい微気候をつくりだしています。