あさま桟橋の家

あさま桟橋の家

25.07.01

設計打ち合わせ



ご夫妻にスタジオにお越しいただき、外観模型やインテリアパースを見ながら設計打ち合わせです。
橋爪がインテリアパースを作成しながらディテールやマテリアル、照明計画などを検討して、図面に反映していきます。



例えば、片流れの屋根勾配が変われば、サッシ寸法の再検討が必要になりますし、天井高によって間接照明のデザインが変わったりもします。
いろいろ逡巡しながら関連性を持たせたり、空間のプロポーションの心地よさを追求していく、基本設計段階での重要なプロセスです。

細田@PDO

25.06.25

立体検討


間取りが固まり立体的な検討へと移りました。
外まわりは外観模型を作り、内部はインテリアパースを起こします。

図面検討の段階で屋根勾配を3.5寸にしましたが、
模型で見ると片流れ屋根の高窓がやや高く感じます。


インテリアパースではどう見えるのか。
特に違和感はありません。
伸びやかな板張り天井が森へと続き、
気持ちの良いリビング空間になりそうです。


少し傾斜を緩めて3寸勾配にした場合、
僅かな違いですが高窓が低くなり、空間に落ち着きが生まれます。

外観のプロポーションは3寸勾配がおすすめですが、
内部空間は甲乙つけ難いところです。
オーナーの好みを伺い決定します。

橋爪@PDO

25.05.13

桟橋から2階リビングへ


2階リビングは高い視線から眺望が望め、
屋根形状に合わせた天井も作れるため空間的に豊かなものになります。
しかしあまり採用に至らないのは階段の上下移動が増え、
荷物の運搬も大変になるといったデメリットが大きいからだと思います。

今回は敷地が道路よりも低い、いわゆる道下敷地です。
道路から見て2階の床がほぼ同じ高さになるため、
桟橋を架けて玄関からLDKに直結させることができます。
荷物の上下移動が少なく動線的にも合理的です。

明るく開放的な空間は2階に設け、
寝室や水まわりといった落ち着きを持たせたい部屋は1階へと、
メリハリのあるゾーニングとなりました。

橋爪@PDO

25.05.08

ラフスケッチ検討


CAD入力された図面は正確に作図出来る一方で、
どこか確定的で新たなアイディアが生まれにくい印象があります。
あえてラフなスケッチから打ち合わせをスタートさせることで、
プランの方向性や面積、コスト感といった大づかみのところに焦点を当てやすくなります。

まずは要件整理から。
各部屋の配置と動線(人や物の動き)を確認します。
車1台分のビルトインガレージもご希望です。
2階のLDKやウッドデッキからはパノラマ状に広がる景色を一望できる一方で、
全て要望を盛り込むと車路の造成など大がかりな工事になりそうです。

概算コストを出してみるとやはり予算オーバー。
オーナーに優先順位を検討いたただきビルトインガレージと車路の造成は見送ることになりました。
エントランスも2階になり、桟橋からアクセスする方向で検討を進めます。

橋爪@PDO

25.04.30

あさま桟橋の家


広葉樹林が広がり、自然地形豊かな別荘地での計画です。
林立する樹木の先に浅間山をはじめとする山岳眺望が望めます。


ふかふかとした足元には広葉樹の葉が堆積しています。
フキノトウをはじめ春先に花を咲かせるスプリング・エフェメラルと呼ばれる草花も顔を出していました。
豊かな土壌と静かな環境に囲まれています。

メインのLDKは2階に設けたいと要望をいただきました。
眼前に広がるパノラマビューを楽しめる、非日常空間が想像できます。

橋爪@PDO