等高線上のアリア

等高線上のアリア

設計:中村大補

23.08.27

プレゼンテーション―等高線に沿うということ―


エリアに現存する家を見回してみますと、
多くは傾斜地面を平らに整地するために、
切り盛りをしています。
どこかほかの敷地で考案した家をここにあてはめるかのようです。

PDOではそのような設計手法はとりません。
敷地が傾斜しているたりうねっていることは当たり前ですし、
一口に山岳眺望と言っても、
八ヶ岳山塊、南アルプス山塊、中央アルプス山塊いろいろな見通しがあります。

そのすべてを設計要件として受け入れ、
建築化して見せることをパッシブデザインと称しています。

この敷地は急傾斜地ですが山岳眺望がすばらしいです。
傾斜等高線に沿ったデザインをすることが望まれます。
中村@PDO

23.06.08

等高線上のアリア


ビバルデの丘という霧ヶ峰高原に接しているリゾートエリアでの計画です。
候補地があるというので早速訪ねてみますと、まさに貴重な湿原に面した土地でした。
私が若かりし頃厳冬期に山スキーで悪戦苦闘した思い出の湿原・・・。
その湿原を北に南はカラマツ林です。
冬風をもろに受ける上、眺望はない・・・、所感ではそれを率直にお伝えしました。

次の候補地はオーナーもご一緒しました。
中央アルプスから南アルプス、南八ヶ岳まで見渡せる絶景地です。
ところが傾斜角10分の3ほどもある急傾斜地です。

周辺の家々は切土や盛り土をして平部を造成し、家を建てています。不自然です。

土地なりにある建築、という私の設計手法と異なります。
こうした場合、家は等高線に沿わせて細長い矩形とすべきです。
また、車は家に付けるようにしなければなりません。

その場でそこにあるべき建築の姿が見えました。
それをオーナーにお話ししました。

中村@PDO