等高線上のアリア

等高線上のアリア

設計:中村大補

24.10.05

木工事終盤へ



現場は窓枠などの造作工事も終わり、壁の石膏ボードも張られています。木工事も終盤へ差し掛かっています。
内部の木部は茶染色ですが、天井の羽目板は明るめの空間を希望されてレッドパインのクリア塗装です。床のフローリングや置き家具の色などとのバランスが重要です。

細田@PDO

24.09.27

展望デッキ



山岳眺望を楽しめる素晴らしいロケーション。展望デッキとなるところに設置された足場から山並みを見ていただいています。標高1,500メートルを超えるこの別荘地では朝の気温はすでに10度を下まわり、一気に秋の気配です。
お引き渡しの12月には雪を被った美しい山岳眺望に出会えることでしょう。

細田@PDO

24.09.19

ベーパーバリア



室内の湿気を壁内に入れないために壁や天井仕上げの下にベーパーバリアの施工をしています。仕上がってしまうと見えなくなる部分ですが、外部の防水処理なども含め、建物の耐久性や快適性を高める上でとても重要なことです。
※ 壁内に湿気が流入すると温度差で壁内結露を起こすリスクが高まります。

細田@PDO

24.09.12

現場巡回&打ち合わせ



定例の現場巡回と打ち合わせ。まだ残暑が残る中、木工事を進めています。
カーポートとなる場所は快適な作業スペース。
南側に目を向けると南アルプスの山並みが広がります。


内部はフローリング張りが終わり養生をすませています。



細田@PDO

24.08.03

現場視察 ー造作家具打ち合わせー



夏の工事休止期間に入った現場にご家族で来ていただきました。外壁の板壁の塗装も行われて家らしくなってきました。傾斜地での建築、地階部分にはカーポートと玄関があります。



外は日差しも強く暑いですが、断熱工事の終わった室内は風も通り抜けて心地よい空間となっています。脚立を使い設えた簡易テーブルで造作家具の打ち合わせです。

細田@PDO

24.06.13

上棟時打ち合わせ



上棟して屋根がまとまった現場にご夫妻にお越しいただき、上棟のご確認と上棟時打ち合わせを行いました。現場では外壁の板壁やアクセントの石壁、軒天井などを決めます。



その後場所を移して、決定事項の確認含め、住宅設備機器やマテリアルについての打ち合わせです。
現場のリアルな空間の中で考えることで、より的確な判断ができます。
細田

24.06.06

祝・上棟!



梅雨入りが気になる時期ですが、天候の安定した日程を見定め、7人の大工衆で無事に上棟しました。おめでとうございます。
雨が降る前に屋根のルーフィング張りまで進めていきます。



建物は敷地の等高線と傾斜を生かしたへの字型で、高低差を考えた断面計画となっています。
カーポートと玄関が地階にあり、階段を登るとLDK、絶景の眺望が楽しめる設計です。

細田@PDO

24.05.30

現場視察



基礎の埋め戻しの終わった現場にご夫妻にお越しいただきました。
現場報告の写真だけでは分かりづらい傾斜地での基礎設計、等高線に沿う形となっています。



建物北側の斜面の高い方にまわり込むと基礎の全体像が分かり、部屋から見える眺望も想像できます。
山岳眺望のある土地をずっと探しておられた建主。選択に間違いはなかったようです。

細田@PDO

24.05.22

型枠ばらし 



立ち上がりコンクリート打設後、養生期間をおき型枠をばらしました。
傾斜地を生かしたPDOらしい設計ですが、基礎天端レベルも違い、施工難易度の高い基礎となっています。



この後埋め戻し作業を行い、建て方の準備をしていきます。

細田@PDO

24.04.16

プレカット打ち合わせ



基礎工事が順調に進む中、来月の建て方に向けてプレカット打ち合わせを行いました。設計図に基づきCAD入力して、データに従って木材の長さ、幅、高さなどを正確に加工していきます。

現場代人、大工、プレカット業者が集まり、緻密な打ち合わせで一つひとつ確認していきます。

細田@PDO

24.03.29

床掘り



基礎工事が始まり、床堀りを進めています。地盤調査の結果で良好な地盤であることはわかっていましたがローム層がしっかり出ています。



根切り底の確認をし、砕石地業を行なっています。

細田@PDO

24.03.15

地縄確認 



今年は暖冬傾向と言われていましたが、南岸低気圧の影響で結構雪も降っています。まだ、雪が多く残る敷地にご夫妻にお越しいただき、建物配置の確認をしていただきました。



今月には着工となりますので、合わせてご一緒に土地のお清めも行いました。いよいよ工事が始まります。

細田@PDO

24.02.29

インテリアパース —浮遊感—

ビバルデの丘は霧ヶ峰高原に接してある管理別荘地です。
標高はおよそ1600mです。
このエリアの素晴らしいところは山岳眺望と日射に恵まれているところです。
茅野の街中からぐんぐん登っていきます。
30分でたどり着く天上の楽園です。

インテリアパースには窓から見渡せる風景を出来るだけ正確にはめ込みます。
とても心地よい浮遊感!
大きな空!
非日常感!

中村だいすけ@PDO

23.11.16

地縄張り ー建物の位置だしー



現場で建物の位置だしを行い、地縄張りをしました。この配置に基づいてスウェーデン式サウンディング試験と呼ばれる地盤調査を行います。支持地盤の地耐力を確認し、基礎形状を決定する上で大事なプロセスとなります。

細田@PDO

23.10.28

外観模型 ー急傾斜地の建築ー



敷地は急傾斜地に属する地形です。等高線に沿わせてLDKを配し、130度のへの字でプライベートゾーンは等高線に直行させて地階をカーポート・エントランスにしています。
眺望を重視してこの土地を選ばれたオーナー。
施工難易度の高い、敷地の特性を生かしたプランです。

細田@PDO

23.08.27

プレゼンテーション―等高線に沿うということ―


エリアに現存する家を見回してみますと、
多くは傾斜地面を平らに整地するために、
切り盛りをしています。
どこかほかの敷地で考案した家をここにあてはめるかのようです。

PDOではそのような設計手法はとりません。
敷地が傾斜しているたりうねっていることは当たり前ですし、
一口に山岳眺望と言っても、
八ヶ岳山塊、南アルプス山塊、中央アルプス山塊いろいろな見通しがあります。

そのすべてを設計要件として受け入れ、
建築化して見せることをパッシブデザインと称しています。

この敷地は急傾斜地ですが山岳眺望がすばらしいです。
傾斜等高線に沿ったデザインをすることが望まれます。
中村@PDO

23.06.08

等高線上のアリア


ビバルデの丘という霧ヶ峰高原に接しているリゾートエリアでの計画です。
候補地があるというので早速訪ねてみますと、まさに貴重な湿原に面した土地でした。
私が若かりし頃厳冬期に山スキーで悪戦苦闘した思い出の湿原・・・。
その湿原を北に南はカラマツ林です。
冬風をもろに受ける上、眺望はない・・・、所感ではそれを率直にお伝えしました。

次の候補地はオーナーもご一緒しました。
中央アルプスから南アルプス、南八ヶ岳まで見渡せる絶景地です。
ところが傾斜角10分の3ほどもある急傾斜地です。

周辺の家々は切土や盛り土をして平部を造成し、家を建てています。不自然です。

土地なりにある建築、という私の設計手法と異なります。
こうした場合、家は等高線に沿わせて細長い矩形とすべきです。
また、車は家に付けるようにしなければなりません。

その場でそこにあるべき建築の姿が見えました。
それをオーナーにお話ししました。

中村@PDO