女の神山の家

女の神山の家

設計:中村大補

23.08.28

プレゼンテーション ―舞台的演出—

多くの敷地でデザインしてきました。
ひとりとして同じ人はいないのと同じで敷地にはとても個性があります。

はじめて敷地を視察して感じること、これをとても大切にします。
最後までそれを忘れてはいけません。

ここを最初に訪れたのはまだ根雪に覆われていた時です。
北の蓼科山(女の神山)の存在は大きかったです。
ここにあるべき家をイメージして歩きます。
東京からやってきて、車を停め、玄関扉を開けて、
見通しに女神山、そして長い廊下を歩いて、
見下ろすときれいに抜ける平らな森・・・・・。

その印象、イメージをそのまま建築化します。
中村@PDO

23.06.01

女の神山の家


八ヶ岳連峰の最北端、蓼科山は溶岩ドームです。
形成は今から1300年ほど前と言われてますので、まだ新しい火山活動によるものです。

蓼科山のその優しい山容から女の神山とも呼ばれ、男たる浅間山と対照されることもあります。

計画地は北八ヶ岳の西斜面、蓼科高原の中でも過酷な冬となる、標高1600m近くにあります。
女の神山を北方向に臨みます。

私がここを始めて訪れたのは真冬のさなか、根雪に覆われていました。
眺望はありませんが、うねる地面の先に拡がる明るい原に視線の抜ける、魅力的な敷地だと思いました。


中村@PDO