壁画の家

壁画の家

設計:橋爪賢一

23.05.30

ギャラリー階段



階段は家の中で唯一上下に移動できる機能を持っています。
視線の変化や空間体験など何か演出を加えることでより魅力的な場になります。

計画当初から絵を飾る場所を要望されていました。
広い踊り場と勾配の緩やかな階段室はまさに最適です。
天窓から落ちる自然光も加わりギャラリーのような階段室になりそうです。

橋爪@PDO

23.05.08

木工事すすむ



GWも明けて現場は工事再開、木工事を進めています。
内部はボードを張り始め、だいぶ空間のイメージができるようになってきました。


外部は外壁の杉板張りを進めています。

細田@PDO

23.04.18

断熱・暖房工事



床下、壁、天井に発泡ウレタンを吹き付け、室内が断熱材で覆われました。
建物の断熱性能はサッシとこの断熱材の性能で決まります。

続けて床暖房工事に入ります。
1階の床に温水パイプを回し、蓄熱層となるモルタルを流します。
モルタルが乾いてからフローリングやタイルを張っていきます。

いずれも最後は隠れてしまう部分ですが、
寒冷地の快適な暮らしを支える工事です。

橋爪@PDO

23.03.26

効果的な天窓



今週末はあいにくの雨模様です。
太陽が出ていない分室内も暗くなりますが、
天窓のある階段室だけは陽だまりの様な明るさです。

天窓は一般的な窓の3倍明るいとされていますが、
今日のような日にはその効果を実感できます。

晴れた日には天窓越しに空や樹木が望めます。
とても効果的な窓です!

橋爪@PDO

23.03.02

上棟打合せ



基礎工事中は家づくりが始まった実感はあるものの、
空間が出来ていないのでまだ漠然とした感覚がありました。
しかし、上棟して室内に入ると一気にリアルなものとして感じることが出来ます。

オーナーには今日のために住設機器や仕上げ材関連のショールームを回っていただきました。
タイルはいくつも楽しみなものを選んでいただき、
部屋ごとテーマを決めて組み合わせなど検討しました。

橋爪@PDO

23.02.20

祝・上棟!




基礎工事中は暖気養生しながら過ごしました。
電気ヒーターの甲斐あって基礎内は良く乾燥しています。
無事、大工へバトンタッチです。

建て方では大勢の職人が集まりお祭りの様に賑やかになります。
棟梁の指示の下、方々で声が上がり木槌の音が響き渡ります。

昔は棟上げのお祝いに餅まきの風習がありましたが、
木の香りとともに建物の姿が現れるとやはり晴れやかな気持ちになります。

祝・上棟です!

橋爪@PDO

22.12.27

年末年始養生


今月の積雪は多くもなく少なくもなく例年通りでした。

基礎にとって雪は悪い事ばかりではありません。
かまくらの様に覆われることで断熱効果による養生が期待できます。

ただ、外気にさらされた状態が続くと「凍み上がり(しみあがり)」と呼ばれる
地中の水分が凍結して基礎が持ち上がってしまう恐れがあります。


基礎の養生には様々な方法がありますが、
今回は電気ヒーターを3台設置し、ムシロとブルーシートで全体を覆います。
昔は練炭を使っていたそうですが、やはり電気の方が安心です。

しっかり養生をして年明けの工事再開に備えます。

橋爪@PDO

22.12.19

コンクリート打設


軽井沢は建設ラッシュの影響から生コン工場が常にフル稼働の状況です。
予約を入れて1ヶ月待ちということもあり、事前の工程管理が重要になっています。

今回が2回のコンクリート打ちです。
基礎屋さんの段取りもあってここまで順調に進んでいます。

橋爪@PDO

22.11.24

自然地形に馴染ませる


一見、平坦地のように見える敷地ですが、
計測器で測ると建物の端から端で約40cmの高低差がありました。
重機で地面を掘る前にまずは設計GLと呼ばれる高さの基準点を決定します。

考慮すべきは凍結深度や地耐力、実際の使い易さです。
数値を伝えると基礎屋さんが手際良く糸を張り基礎の仕上がり高さを見せてくれました。

事前確認が無事終わり、いよいよ工事スタートです。

橋爪@PDO

22.11.08

土地のお清め



紅葉の深まる軽井沢でご夫妻にお越しいただき、土地のお清めを行いました。お神酒、洗い米、塩を用意し、関係者で工事の安全と素晴らしい建物の完成を祈願して建物の四隅をまわりました。

その後、場所を移して工事契約。一部樹木の伐採からはじめます。

細田@PDO

22.08.11

見積り図面読み合わせ


軽井沢の夏はおおいに賑わっています。
ハイシーズンで混み合う中、オーナーに敷地までお越しいただきました。

建物の形に縄を張り、外観模型と照らし合わせながら配置確認を行います。
車路や建物にかかる樹木は伐採となりますが、
樹形の美しい紅葉は枯れてしまうことも了解の上移植も検討します。



外部、内部に使うマテリアルをご確認いただきながら、
見積り内容の確認を行いました。
現段階で決まっていないものはPDOがおすすめする素材を暫定的に選んでおきます。

1ヶ月程かけて見積りをし、
年内上棟を目指して進めていきます。

橋爪@PDO

22.07.16

森に開くリビング ―インテリアパース―



東京のご自宅は木材とコンクリートの調和が取れた都会的な建築です。
ただ、周辺環境の影響からリビングに自然光が入るのは午前中の限られた時間のみ。
軽井沢に建てる家は明るくしたいというのが当初からの要望でした。

敷地には大小様々な樹木が育っています。
吹き抜けのあるリビングには木漏れ日と共に豊かな光が差し込むことでしょう。
仕上げ材料の素材感にもこだわりながら、
壁画やアートも楽しめる空間になりそうです。

橋爪@PDO

22.05.15

基本設計 ―しっくりくるまで―


プレゼンテーションで初めて建築の姿を提案しました。
漠然としていたものがひとつの形になった瞬間です。
オーナーも具体的にイメージするために何度も敷地を訪ねました。

まずは間取りの確定が最優先ですが、
理解を深めたところで気が付いたのは、初回提案の「への字形」ではない方が良いということ。
部屋の配置など気が付いた点をどんどんお伝えいただき、
しっくりくるまでプラン検討を繰り返しました。

そしてついに見えた納得の姿。
対話の成果です!

橋爪@PDO

22.04.06

プレゼンテーション ―既存樹に沿って―


敷地の既存樹や足元に広がる野草はオーナーにとって大切な財産です。
特に大樹となればシンボルツリーとして計画の主役になり得えます。
土地の特性を活かしつつオーナーからいただいた要望をプランに落とし込みました。

初回提案は既存樹を活かしたへの字プランです。
建物のまわりは大小様々な樹木が自生していますが、
室内のどの部屋にいてもしっかりと自然光が差し込む計画です。

手描き図面の良い所は考えを固めすぎないことにあります。
スケッチで暮らしのイメージを描きつつ、新たな気付きを反映させていきます。

橋爪@PDO

22.03.23

壁画の家


東京から軽井沢へ移住の計画です。
オーナーの現在の住まいは都内のコーポラティブハウス。
その前もフルリフォームを経験されるなど、家作りのプロセスを熟知されています。

収納に関して「多ければいいというわけではない」という考えを聞いた時は流石だと思いました。
必要な量を把握することが大切で、スペースが多いとかえって物が増えてしまう。
そのことを経験として知っているからこその要望でした。
現在の住まいは物が厳選され、収納もできるだけ造り付けにされています。

エントランスに隣接してホールを作りゲストをもてなす空間にしたい。
壁には絵を飾ったり知人の壁画アーティストを呼んで軽井沢の花鳥風月をテーマに描いてもらう予定です。

浴室にはバスタブを置かずスチームサウナでシャワーとベンチのみ。
様々な暮らしを経てたどり着いた、オーナーの考える理想の家です。

橋爪@PDO