GRASS HOUSE

GRASS HOUSE

設計:中村大補+清水信吾

20.12.28

外観模型―高床リビング―


空に向かって、東の八ヶ岳山塊、赤岳を生活にダイナミックに取り込む、
そんな外観デザインです。

土地が約10分の0.8の傾斜勾配であることを利用して、
リビングを高床に、その下にCAR格納。

玄関ポーチまでスロープにするアイデアは、
却下されたのでした。

中村@PDO

20.11.28

インテリアパース ―イメージ共有―


空間の把握をしていただき、デザインに齟齬がないように、
インテリアパースを用い打ち合わせをします。

平面図だけを見ていた時には気づかなかった要望を引き出すことに役立ちます。

シンクとIHコンロが別々だったことが、
使い勝手、コスト両面から合理的ではないと気づきました。


集約してアイランド型、オープンカウンターに変更です。

吹き抜けの大きさを広くするために、
2階を縮小、梁の位置を移動です。

多くのこと、完成像のイメージを共有していきます。

中村@PDO

20.10.03

1/50スケールのスケッチ

初期のデザイン提案はマクロ的な視点からのもの。

それにはまず要件を満たすゾーニングプランを
200分の1スケールで描きます。
とりまく環境と家の関係性も強く意識しながら。

次に100分の1スケールにUPして空間や構造も考えながら
描いていきます。
大切なのは平面図と断面図を同時並行で思考することです。
その次が、50分の1スケールのスケッチです。重要なのはこれをCADでおこなってはいけないということ。
描くのは手。
手は脳と直結してますね。
住まう家族に図面の中で生活してもらうのです。

中村@PDO

20.09.26

プレゼンテーション ―八ヶ岳を手に取る―


一見平坦地に見える土地は

体感的に10分の0.8勾配ほど東に傾斜しています。

とてもゆるい傾斜と言えます。

ただ、傾斜に沿って長細く計画する場合、

これは大きな高低差となります。


「リビングを宙に浮かせたい」

高い床レベルから八ヶ岳連嶺を大きく取り込む、

同時にその下をカーポートに利用できる、

土地の傾斜特性を活かした、

一挙3徳の建築アイデアに至りました。



プレゼンテーションはうまくいくでしょうか。



中村@PDO

20.09.07

GRASS HOUSE ―歓喜の声が響く―



太平洋から日本海に抜ける地溝帯はフォッサマグナと呼ばれます。
そんな雄大な峡谷を見下ろす台地に家を築くことになったオーナーは幸運としか思えません。

大陸からの風は、フォッサマグナに沿って諏訪湖を抜け甲府へ。この土地はその風の影響をうけるはずです。

空の青さに溶け込むブルーのパラグライダーからは、歓喜の声がひびきました。
この草原の台地に、果てのない空と太古から変わらない山岳景観を、日々の暮らしと融合させる家のデザイン・・・・。

あるべき建築の姿は実はもう見えています。

中村@PDO