ゆきまどの家

ゆきまどの家

設計:中村大補+橋爪賢一

20.02.07

大きなところから ―時間を共有する―


オーナーご家族が遠方にお住まいのため、
現地に足を運んでいただく機会はそう多くありません。
その分メールで連絡を取り合っていますから、
気持ちの上ではまったく距離を感じません。

この日は貴重な現地打合せです。
倒木の恐れのある針葉樹など伐採し、すっかりきれいになった敷地をご覧いただきました。
ここを広葉樹の森へと生まれ変わらせる計画です。



出来るだけ多くのことを共有するため、現段階で外観模型を作りました。
それぞれの窓からどんな景色が見えるのか、
イメージを膨らませた上で間取りの検討へと移ります。
オーナーは打合せの後早速ショールームや家電量販店へと向かわれたのでした。

まずは間取りからです。
キャッチボールしながら進めていきましょう!

橋爪@PDO

19.12.18

伐採工事 ―オーナーに届け―


雪が降る前に伐採工事に入りました。
年が明けすっきりしたところで現地打合せを行います。

初めて敷地を訪れた時はブッシュで地形も分からない程でしたが、
下草を刈り敷地の全体像が見え、今回の伐採で太陽光が入り見違えりました。
これから新しい住まいと共に広葉樹の森を育てていく計画です。

伐採初日、空を見上げると飛行機雲が。
はるか遠い国にお住まいのオーナーの姿が思い浮かびました。

橋爪@PDO

19.12.03

プレゼンテーション ―暮らしの幅―



下草を刈ると今まで分からなかった地形が見えてきました。
多少のうねりはあるものの比較的平坦地があることが分かり、ドッグランも楽しめそうです。

倒木の危険のある赤松・唐松は全て伐り、広葉樹を密に育成すると良いでしょう。
また、視界の開ける南東側に近い将来家が建つことを想定し、
敷地内だけで世界が完結できるように計画すること、
大切なところは共通の考えを持たせながら生活スタイルの違う2案を作成しました。
建物の形やリビングの位置など暮らしを形にすることで優先順位も見えてきます。

「犬たちがのびのびと日向ぼっこをする姿が目に浮かび、
主人とふたり目尻がたれてしまいました。」

というB案をベースに具体化していきます。

橋爪@PDO

19.11.13

ブッシュ ―軸線が見えた!―

ふさわしい家の在り方を見出すために、地形を見やすくしたいと思いました。
ブッシュ、されどブッシュ。
大樹の下で成長を抑制されてきた広葉樹の若木たち。
とても大切にしなければいけません。
大樹を伐ってしまった後の主役になっていく木たちだからです。

範囲を限定して関口潤さんに一掃してもらいました。
おかげで家の軸線が見えました。
さて、プラン作案に入りましょう!

中村@PDO

19.11.08

ゆきまどの家 ―ヨーロッパから届いた手紙―


ある朝届いたメールは遠い国からのものでした。
「・・・少し先の話しなのですが、主人退職の機に軽井沢周辺に移住したい・・・」
奥さまのふるさとは日本。
アルプスの麓の伝統的古民家にお住いのようです。

この御代田の森に出会ったオーナーご夫妻はとても喜びました。ワンコたちと暮らす家のイメージに合っているとのこと。
唐松、赤松、コナラの大木が既存し、ぼうぼうのブッシュにおおわれて不思議な感じに起伏もあります。

樹の多くは伐ってしまうことになりますが、下に控えている若い広葉樹を代わりに育てていくのが良いでしょう。
ブッシュはきれいに刈り取ってしまうことで家のかたちは見えてくると思います。

中村@PDO