Skier's House

Skier's House

設計:中村大補

18.06.01

スキーヤーズハウス殿堂入り―第一ステージ完結―

工事が完了し、住み始めたオーナーから様々な初期不具合にも対処して・・・、
それでPDOの仕事の第1ステージは完結するわけではありません。
締めくくりは何といっても「撮影」です。
写真家の松村氏いわく「建築を撮るのはポートレートと同じ」。
ご機嫌をうかがいながらある時は笑わせ、ある時は怒らせ、泣かせ・・・
いろいろな表情を引き出しおさえます。
私は、撮影の日は早朝から夜遅くまで建築のお守りをするようなものです。
特にこのスキーヤーズハウスのように縦の空間を生かした建築は、
私の普段からの運動不足を露呈させます。
足腰がくがくになりました。

撮影も完了すると第2ステージのスタートです。
家はそこに住むオーナーとともに馴染みあい、成長しなければいけません。中村@PDO

18.05.15

春だ!撮影だ!―アランくん頑張る―

冬に完成した「スキーヤーズハウス」。
名にふさわしく冬景色の完成写真にしようかな?
など迷った挙句にやはり新緑の撮影に決めました。
それも、ナラカシワと栗の巨木が芽吹く前のタイミングが絶好です。

急傾斜地に建ちますから、下からの見上げカットは、
煽りレンズをいくら駆使しても限界があります。
写真家松村誠さんはアラン君ことドローンの起用を決めました。

「操縦にはまだ慣れてません。」と言いながらも飛び立ちました。
なかなかかわいいです。
操作はスマホでやるのです。人類はここまで進化したんですね。

「ありえないカット」仕上がりが楽しみです!

中村@PDO

18.01.13

火入れ式 —いよいよシーズンインー



佐々木監督らの頑張りと息のあった職人たちの仕事で本日完成検査を迎えました。
来週末にはお引き渡し、スキーヤーズハウスからの初滑りも予定されています。

こだわられたオーナーの想いでワンシーズンずれ込みましたが素晴らしいベースキャンプが完成です。

細田@PDO

18.01.10

最後の追い込み

「冬にこそ使いたい」スキーヤーのオーナーの願いです。
今年の軽井沢は年末年始で雪は降りませんでした。
渡り桟橋を残して外工事のほとんどは終えていますから降られても問題はないのですが、
一日の仕事をまず雪かきから、ということではないだけでも幸運なことです。

通常の流れではクリーニングを終えるとまずPDOと現場監督が目を皿にして検査、
そのうえでオーナーの検査、手直し期間をいただき、お引越し(引き渡し)です。
難しい工事でぎりぎりになってしまいました。
今週末はオーナー、PDO、現場が同時に検査です。

落ち着いてやるべきことはきちんとやる、そのしぐさからにじみ出ていました。
フォークロアさん、電気屋さんもいよいよ追い込みの取付工事です。

中村@PDO

17.12.10

木完―スキーシーズンに間に合うか?―


雪がちらつき始めました。
スキーヤーたちにとってシーズン到来です。
オーナーの完成希望は当然1月。

工程は手に汗握る状況です。
要の大工工事は外部はもう完了しましたが内部については後数日といったところ。
隅々まで丁寧なよい仕事です。

佐々木監督はあくまで冷静に「何とかなります。」とのこと。

中村@PDO

17.11.20

大工造作進む―スキーヤーに見える―


現場が見えてくるといつもながらに胸がときめきます。
まるで直滑降の選手が果敢に滑りだすような姿に見えます。


引き渡し希望は年明け早々です。
外大工と内大工が分かれて手際よいピッチで進みます。

中村@PDO




17.11.03

現場視察 ー2面性をもつ急傾斜地に建つ家ー



サッシが取り付けられ断熱工事も完了した現場では木工事が進んでいます。
内部では天井の羽目板張りを先行し、外部は天候を見ながら軒裏や外壁の下地、外壁板張りを行なっていきます。

急傾斜地に建つスキーヤーズハウス。
浮遊感のある桟橋から2階へのアプローチ。
下の道路から見上げる姿とはまったく違うふたつの顔を持つ家です。
細田@PDO

17.10.11

上棟!―浮遊感が半端でない―

現場にたどり着くのが夕方になってしまいました。
ただでさえ雨降りのせいで暗い日。
手際のよい大工衆のおかげで上棟して数日でここまで形になりました。

道路より大きく下がっていく急傾斜地。
勾配は28度くらいでしょうか。
道路から渡り桟橋をかけ2階玄関にアプローチする計画です。

玄関から、そして階段(予定地)から、寝室から、1階のリビングから、
どこからも空間が森に浮遊しています。
これはすごい!
傾斜地建築の醍醐味です。


中村@PDO

17.09.29

基礎完了―埋め戻し中―


急傾斜地での段状の基礎設計です。
難工事ご苦労様です。
まるでローマ遺跡のような、それだけで作品と呼べるような見事な出来栄えです。

中村@PDO

17.08.03

明日から休止期間入り


軽井沢町では夏の約一か月間は工事を休止しなければいけません。
「スキーヤーズハウス」は今度の冬を楽しみにしています。
一日一日を大切に現場運営しなければなりません。

工事入りが少し遅れてしまいましたので基礎工事がこの休止期間をまたぎます。
べた基礎構造の平ら部分のコンクリート打設まででお休みに入ります。
とは言え現場が休止しているこの間に木材のプレカット打ち合わせなど、
やることはたくさんあります。

中村@PDO

17.07.23

配筋検査

傾斜にあわせて2段のべた基礎を連結した構造形式です。
基礎工も苦労しながらの配筋です。
今日は配筋検査です。

いくつかの指摘もありましたがおおむね良いと思います。
軽井沢町の工事自粛期間をまたいでの基礎工事となります。

中村@PDO

17.07.04

着工―最高気温―



今までにない朝からの蒸し暑さ。
中軽井沢の森の木陰でもじっとしていても汗が出てきます。
どうやらこの夏の最高気温が出ているようです。

今日から丁張を始めている、というので
現場に立ち寄ってみました。
急傾斜地ですから、工事車両を止める場所作り、
残土が転げ落ちていかないような防護板囲いなど、
準備工事が多々ありますね。

いよいよ着工です。

中村@PDO

17.03.08

インテリアパース ―傾斜地面に沿う空間―

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仕切り直しプランニングです。
玄関の位置、平面形が変わりました。
それでも流れよくプランはまとまっていきました。

「次はインテパースですね」

さすがに2度目ですからオーナーから出る言葉も違います。
また、打ち合わせの要領がすこぶる良いです。
合理的で破たんのない要望をされますので通常であれば数時間もかかる打ち合わせが、
たったの1時間で終わりました。

「吹き抜けの上から見下ろすアングルほしい」・・・・。
んんー!わかりました!

中村@PDO

17.02.23

新案スケッチ

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私たちが若手に住宅プランニングの手ほどきをするときにまず言うことは、
「玄関の位置を決めること」です。
家が存在するイメージをする際、遠景―中景―近景と大きなところからピントを絞ります。
外環境から室内に入る、いわゆる玄関の配置によりプランニングの行先は左右されます。

新案は玄関が北側、2階と決まっています。
玄関土間はスキー板のチューンナップをするために広さが必要です。
そこから、1階のパブリックゾーンに至る階段をどう配すのか?
オーナーの要望も環境からの要望もすでに誰よりも熟知しています。
迷うことなく最良な案が出来ました。

中村@PDO

17.02.13

再開スケッチ―急傾斜地の縦長プラン―

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約半年、設計は中断していました。
仕切り直しに際し大きく条件を変えたのが玄関の位置です。

南に急傾斜している敷地は縦長です。
ここでの設計を難しくしているポイントの一つはそこです。
傾斜等高線に沿って横長、どの部屋も南面したい、それが出来ません。

もう一つ。
接する道路が北、南にありますが、北道路は建築可能部分から3mほども高いのです。
南道路は傾斜角13度ほどをつづら折りに急登りする進入路造成が必要です。

旧計画では南からのアプローチでした。
当然そこにかかるコストは大でした。
仕切り直しに際しこれを発想転換しました。
「渡り桟橋をかけて玄関を2階にしたい」オーナーのアイデアです。

中村@PDO

17.01.14

シーズンきたる〜軽井沢山荘計画再開〜

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スキーシーズン本番です。
敷地も先日の雪でご覧の通りの上級者コース。
スキーヤーであるご家族にとっては物足りない斜度ですね。

敷地上の道路から桟橋形式で2階フロアにも直接アクセス。
新たなご要望も踏まえて基本設計を練り直します。
急傾斜の敷地が雪に埋もれるスキーシーズン中の利用のしやすさを考えてのことです。

次のシーズンインはこのスキーヤーズハウスが拠点です。
存分に滑れるように打合せ再開です。

細田@PDO

16.07.29

伐採工事完了

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急傾斜地なんてなんのその、重機2台が列をなして斜面を駆け上ります。
丁寧かつ迅速に作業は進み、休止期間に間に合いました。

夏の陽射しが差し込み、伐採前とは見紛うほどです。
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この風景のなかにある姿を想像しながら、着工に向けた準備を進めて行きます。

赤田@PDO

16.07.25

伐採工事

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軽井沢町が定める夏期工事休止期間明けの着工を目指し、先行して伐採工事を行います。

この敷地の王様である栗の大樹を始めとする広葉樹はもちろん残し、
枯れてしまっている栗やカラマツを中心に伐採を進めます。

急傾斜地であることを感じさせないスピードで、たちどころに木々が倒されて行きます。
森と化した敷地に夏の陽射しが差し込むまで、もう間もなくです。

赤田@PDO

16.07.11

森の中でのプレゼン〜基本設計かたまる

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3タイプの外観模型と2つの配置計画。 角度を変えた2つの地縄を敷地に張り、眺望とランドスケープデザインの観点から、あるべき姿をご夫妻と共に考えています。

はじめてこの敷地に出会った時に感じた魅力をあらためてお聞きし、それぞれの配置計画案についての所感をお伝えします。
現地での体感と敷地写真をはめ込んだインテリアパースでの検討も踏まえ、設計方針は固まりました。

細田@PDO

16.07.04

インテリアパース

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平面図、断面図と検討してまいりましたが、
この辺でインテリアパースによる空間把握が必要になります。
空間はほとんどの場合、床、壁、天井の3要素に囲まれてできています。
それらを同時に視覚化し検討することで、
再び平面図、展開図、断面図に逆反映させて設計の精度を上げていきます。

暖房効率を考えてできるだけ細かく仕切れるように・・・というのは大間違いで、
できるだけ空間連続させることで家全体の温度分布を均一化させたいのです。
夏は風通しを良くするためにも空間は開放的に連続していた方が良いのです。

「スキーヤーズハウス」では、生活空間は4レベルにスキップしています。
それらは開放的に連続するようなデザインコンセプトです。
もはやパースドローイング以外での検証は難しいと思います。

中村@PDO

16.06.27

平面断面と外観検討

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平面と断面は構造的検討を踏まえ整合性を得ました。
おおよその基本設計がまとまりつつあります。

最後に片流れ屋根の条例解釈で問題が出ました。
オーナー希望はシンプルな片流れ屋根で北外壁は屋根がそのまま連続するデザイン。
PDOが得意とするデザイン表現でもあります。
軽井沢町独自の「自然保護要項」ではその表現を禁じます。
いかなる屋根も500出ていなければいけないとのこと。
その場の機能に即して庇のないデザイン表現は様々なはずです。
都市環境にある庇のないビルディング型の建築を森環境においては規制しようとする意図は理解できても、「庇の出は500以上」とのこと。

理不尽と思いながらもルールはルール。
3通りの模型を作成し、オーナーとともに検討することにしました。
現場の森の中でプレゼンテーションに臨みます。

赤田@PDO

16.06.21

地盤調査―繁茂する森のなかで―

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基本設計を進めています。
建物の配置を確認し、地盤調査をおこないました。

なんと地盤調査の自走式機械が、斜面を登ることができず、
後日、応援を呼んで調査を行うことに・・・・。
さすがの急傾斜地です。

結果は耐圧盤基礎(べた基礎)にすることで地盤改良は不要の判定。
地中深くに自沈層があるので根切りは浅く設計すること。
工期、コストに大きく影響のあることが回避されました。
オーナーも我々もホッと一安心です。

赤田@PDO

16.06.17

プレゼンテーション―気に入らず―

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渾身のプレゼン案!にもかかわらずお気に入りいただけませんでした。
作案に先立つヒヤリングが不十分だったこともあるでしょう。
地面傾斜にあわせて床がスキップすることなどは賛同いただきました。
外観はシンプルな片流れ屋根、冬期落葉後の視界の抜け方向への配慮、
など具体的にご要望も出てきました。
渋谷のご自宅に打ち合わせに伺いました。

「こういうこと大好きなんです。」
ご主人のポンチ絵が出てきましたよ。
それに加えご長女の苦心作、インテリア模型までも!どちらにも驚きました。
スキーだけではなく、さすがに親子「才能アリ」です。

初回案はAとしてB,C、D案まで改良案は成長していきます。

中村@PDO

16.06.09

急傾斜地です

急傾斜地です
中軽井沢にある別荘地です。栗の大樹が王様の豊かな広葉樹に覆われた気持ちの良い敷地です。
問題は・・・・・・急傾斜地なのです。
オーナー一家はスキーヤーとのことですからこのぐらいの傾斜はさしたるものと感じないのでしょう。

簡易な測量法ですが建築箇所の傾斜は約12°です。
こうした場合、等高線と平行に横長の矩形平面形がコスト的に有利です。
ところが軽井沢のルール、境界からのセットバック遵守は必須です。

南北に細長いこの敷地では横長のデザインが出来ないのです。
こうなると通常の設計技術では対応できないでしょう。

連休中にご家族でプランをご検討したい、とのことです。
敷地で、ここにふさわしい家のあり方を考えぬきます。

中村@PDO