キッチンスタジオのある家

キッチンスタジオのある家

設計:橋爪賢一

19.11.24

竣工写真 ―魅力を引き出す―


松村誠さんの写真にはいつも驚かされます。
ファインダーを通して新しい視点や魅力に気付かされるからです。
撮影の時には建物の特徴だけでなく、オーナー家族の話や家ができるまでのストーリーなど、色々な話をします。
それらが背景となり、まるでポートレートを撮る様に建物の表情を引き出してくれます。

夜景では軽井沢の満天の星空とともに流れ星やフクロウが飛んでいく姿も見られました。
貴重な体験と共に仕上がりへの期待が高まります。

橋爪@PDO

19.10.21

イメージが形になる時 ―キッチンスタジオ―


プロジェクト名にもなっているキッチンスタジオの全貌が見えてきました。
レンジフードとペンダント照明が取り付けば完成です。


キッチンの一角にはクッキングストーブを配置しました。
上下2つの炉のうち上段が薪スペース、下段がオーブン専用スペースになっています。
天板のリングを外せば直火も使えるなど、オーナーの右腕として活躍してくれることでしょう。



への字に曲がったキッチンと収納付のダイニングテーブルは家具工事による製作です。
鍋などの大きな調理器具は水切り付の引出しに入れ、通気良く収納します。
また、並べられた食器が良く見えるよう、ガラスの引戸も設けました。
収納のポイントはあまり細かく計画しないこと。
家族構成や使い方の変化に対応できるゆとりが必要です。


レッドシダーの壁に囲まれたスペースはパントリーや家電収納になっています。
こちらも可動棚を多用して生活の変化に対応します。


クッキングストーブの炎や美味しそうな匂いに誘われて家族が集まるシーンが目に浮かびます。
キッチンの床が一段下がっているので目線の高さが近くなり、自然な距離感が生まれます。
機能的で居心地の良いキッチンスタジオが出来上がりました。

橋爪@PDO

19.09.28

タイル貼り ―すっきりと美しく―


現場は仕上げ工事に入りました。
まずはキッチンの床タイルから貼っていきます。

「タイル割り」という言葉がありますが、
できるだけ切ったり割ったりすることなく、
見た目にも美しい割り付けを考えます。
ここはやはり食品庫の板壁が基準でしょう。


作業中はタイル屋さん以外立ち入り禁止。
距離をおいて見守ります。
目地の色は濃いグレーを指定しました。


完成後の様子です。
レッドシダーとの相性も良く、すでに場に馴染んでいます。

タイルの上にはキッチンと薪ストーブを据え付けます。
薪ストーブはタイルと同じイタリア製。
きっと相性も良いでしょう。

橋爪@PDO

19.09.17

男前インテリアその2 ―ウエスタンレッドシダー―



9月に入り、現場は工事自粛期間前の活気を取り戻しました。
大工工事は室内終盤、見せ場である板張りの施工に入っています。

イメージは外壁と同じラフな仕上がり。
そこでウエスタンレッドシダーのラフ仕上げとしました。
手触りはもちろん、製材痕もそのままに質感を味わえます。

真鍮の丸釘も良いアクセントになっています。
釘を打つ位置は見た目だけでなく木の収縮も考えられています。
大工の繊細で正確な仕事です。

橋爪@PDO

19.08.31

工事再開へ ―8月は方々飛び回りました―



長かった工事自粛期間が終わり、いよいよ工事再開です。
とはいえこの1ヶ月余り、全く休んでいたわけではありません。
現場以外で出来る製作を進めていました。

本日は建具と家具の進捗確認です。
建具は全て出来上がっていましたが、
仕上がりの美しさには目を見張るものがありました。
タモの板目が大人しすぎず、それでいて自然な表情です。

加工場に足を運ぶと製作過程を見ることができます。
今回驚いたのは職人さんが線を引くのにカッターを使っていたこと。
鉛筆などよりも細いラインで目印を付けられるからです。
それだけの精度で仕事をしているということですね。

職人さんの丁寧な仕事ぶりを見て
家具も良いものが出来上がるだろうと確信しました。

橋爪@PDO

19.08.08

造作家具・建具採寸


8月に入り軽井沢はハイシーズンを迎えています。
町全体が保養や観光で賑わっていますが、
工事自粛期間でもあるため工事車両はほとんど見られなくなりました。
主要道路から一本入ればとても静かです。

この時期を使って家具と建具の製作を進めます。
現場で必要な寸法を測り、材料の発注など準備にかかります。


キッチンの天板はシンク一体のステンレス製です。
打合せを兼ねてステンレスキッチンの製造工場を見学しました。
(残念ながら工場内は撮影NG)
大量生産のシンクから今回の様なオーダーキッチンまで、
様々な対応が可能です。

方々で製作を進め、タイミングを合わせて現場に納めていきます。

橋爪@PDO

19.07.30

トイレの採光 ―高窓効果―



プラン上トイレに窓がない場合、照明の明かりが頼りになります。
ただ、日中は少しでも自然光を取り入れたいもの。
そこで廊下の窓と位置を合わせ、トイレの壁に高窓を設けました。
光だけを通すために凹凸のあるアンティークガラスが入ります。
晴れた日には地面からの反射光も入るでしょう。
高窓効果でトイレ空間がより豊かになります。

現場は軽井沢の工事自粛期間に入りました。
8月は家具や建具など工場での製作を進めていきます。

橋爪@PDO

If there is no window in the toilet, you can rely on the lighting.
However, in order to let in some natural light during the day, I aligned it with the window of the corridor and installed a high window on the toilet wall.
Condensed antique glass that allows only light to pass in.
Reflected light from the ground will also enter on a sunny day.
The high window effect makes the bathroom more spacious.

The construction in Karuizawa has entered a self-restraint period.
In August, we will continue to produce furniture and fittings at factories

19.07.14

男前インテリアその1 ―ワイルドアカシア―


木工事が中盤から終盤に差し掛かってきました。
室内では今まで下地材を作っていましたが、
これからは上棟時に決定した素材が次々と見られるようになります。

まず最初に姿を現したのが床材です。
オーナー一目惚れのワイルドアカシア。
名前の通り幅広で色幅のある無垢フローリングです。
乱尺といって材料の長さがまちまちなので、
大工が選定しながら丁寧に張り進めていきます。

きれいすぎず、ラフすぎず、ちょうど良いところ。
目指すイメージに統一感があります。

橋爪@PDO

The wooden construction was at the end.
You can see the materials in the room one after another.

Flooring materials first appeared.
Acacia is the owner's first love.
Solid flooring with wide width.
The length of the material is different, so the carpenter will choose and stretch it carefully.

Not too clean, not too rough, just right.
There is a sense of unity in the image.

19.06.30

スケルトン階段 ―見えない部分の工夫―


現場発泡のウレタン吹付工事が終わり、
室内が断熱材で覆われました。
あまり知られていませんが、断熱がしっかりされていると
外気温の影響を受けにくくなるので夏も快適に過ごすことができます。

大工工事は階段の造作が大詰めです。
け込み板(踏板と踏板の間の垂直部)がなく途中から折れ曲がっているので難易度の高いデザインですが、
棟梁はむしろ腕の見せどころと気合いが入っています。


最大の見せ場は2〜4段目の折れ曲がり部分。
階段としての強度を保ちながら
オープンですっきり見せるには工夫が必要です。
壁で隠れる部分に段板を差し込みながら、
一段一段丁寧に進めていきます。

仕上がりは完璧!
オーナーのこだわりがまた一つ形になりました。

橋爪@PDO

Foaming urethane spraying construction is over,
The room was covered with insulation.
It is not well known, but if the heat insulation is put firmly,
It is less susceptible to outside temperatures and you can spend the summer comfortably.

The construction of the stairs is about to end.
This stairs is a difficult design.
The master carpenter is pleased to be able to utilize his skills.
The stairs are bent halfway.
It is necessary to keep the strength of the stairs and make it look beautiful.
I will proceed carefully one step.
It's perfect!
Owner's commitment has become a form.

19.06.15

進む大工工事 ―板張りの表情―


大工工事は外まわりを優先に進めています。
外壁は米杉(レッドシダー)のチャネルサイディングです。
腐朽や虫害に強く、屋外でも優れた耐久性があります。


遠景と近景とで印象が違って見えるのも興味深いところ。
米杉のラフな仕上げは近くで見ると素材感があります。
ザラザラとした手触りや時間と共に変化していく風合いを楽しめるのも魅力的です。

橋爪@PDO

Carpenter work is going to prioritize the outside.
The outer wall is a channel siding of red cedar.
It is resistant to decay and insect damage and has excellent durability outdoors.

It is also interesting that you can see different impressions in distant and near views.
The red cedar has a sense of texture when viewed near it.
It is also attractive to enjoy the rough texture and texture that changes with time.

19.05.11

祝上棟! ―息を合わせて―


天候を見計らい、いざ建て方です。
棟梁の声掛けで集まった大工たち。応援大工も合わせて5人です。
まずはそれぞれの役割の確認と今日の段取りを打ち合わせします。
塩と酒を口に含み、安全祈願も行いました。
昔ながらの習慣に触れ、気持ちが一層高まります。


順番に並べられた構造材を棟梁の指示のもと1本1本組んでいきます。
5人の大工とクレーンのオペレーターが息を合わせます。



朝から作業を始めて、夕方4時半頃に無事上棟しました。
への字の建物は見る角度によって違った表情を見せてくれます。

屋根の防水までこのまま一気に進めていきます。

橋爪@PDO

Look at the weather and it's finally the erection of framing.
A total of 5 carpenters gathered by The master-carpenter.
First of all, they will discuss the confirmation of each role and the preparation of today.
They contain salt and liquor in their mouth and pray for safety.
I am touched by the old-fashioned customs, and my feelings are enhanced.

The structural materials arranged in order will be assembled one by one under the instructions of the master-carpenter.
The five carpenters and crane operators work in harmony.

We started working from the morning and safely built it around 4:30 pm
The buildings show different expressions depending on the viewing angle.

We will proceed to the waterproofing of the roof at once.

19.04.27

基礎工事完了 ―大工へバトンタッチ―


建物まわりの整地が終わり、基礎工事が完了しました。
凛としていて、非常に精度の高い仕事です。
現場入りした大工も「見事!」とうなるほどです。


建て方に備え、土台と呼ばれる床組み材の位置を確認していきます。
基礎に墨で印を付けていく作業を「墨出し」と言います。

プレカット工場では構造材の出荷準備が整いました。
いよいよ建て方です!

橋爪@PDO

Grounding around the building is over, and foundation work has been completed.
It is a very accurate job.
Carpenter also said. "Superb!"

In preparation for construction, we will check the position of the floor covering called base.
The work of marking the foundation with ink is called "Sumidashi".

The precut factory is ready to ship structural materials.
It is finally beginning to build!

19.04.20

建て方に向けて ―加工場を訪ねる―



建て方を前に大工の加工場を訪ねました。
屋根の先端に使う木材の加工を進めてもらっています。
(建築用語で破風板、鼻隠しといいます)

加工場はとても広く、設備も充実していました。
そして何より整然と片付いています。
材料の搬入から加工、ゴミを捨てるところまでの流れが
計算された物の配置です。

加藤いわく「これなら怪我しないね」

安全第一、徹底した大工の姿を見ました。

橋爪@PDO

I visited a carpenter's processing site before the erection of framing.
I ask them to process the wood used for the top of the roof.

The processing site was very large and the facilities were complete.
And above all things are tidy.
The arrangement of objects is calculated from the delivery of materials to the processing and dumping of waste.

Kato says, "If this does not hurt them“

I saw the figure of a carpenter who thoroughly followed safety first.

19.04.16

コンクリート養生 ―雪が降る前に―


先週は季節外れの寒波でしたね。
軽井沢でも20cm程の積雪がありました。

今年はまとまった雪が降らなかっただけに驚きましたが、
雪が降る前に基礎は念入りに養生してあります。


加藤がブルーシートの中の様子を見ようにも
ロープや針金でしっかり固定されていてめくることも出来ません。

「これなら大丈夫!」

安心して基礎の養生期間を過ごせます。

橋爪@PDO

Last week was a nonseasonal cold wave.
Even in Karuizawa, there was about 20 cm of snow.
I was surprised that there was almost no snow this year,
The foundation has been carefully cured before it snows.

Even if Kato looks at the situation in the blue sheet
It is firmly fixed with a rope or wire and can not be turned over.

"This is okay!"

We can safely spend the curing period.

19.03.30

基礎配筋全景 ―配筋検査―



もうすぐ4月ですが、軽井沢はまだまだ寒い日が続いてます。
桜の開花も東京の1ヶ月遅れなので、季節感の違いを肌で感じます。

ここまで天候にも恵まれ工事は順調に進んでいます。
予定通り基礎の鉄筋が組み上がりました。

第三者機関の検査も無事合格です!

橋爪@PDO

19.03.26

基礎工事始まる ―根切り床確認―



基礎の形状は地盤の強さやその地域の凍結深度を考慮して設計します。
凍結深度とは地盤が凍る深さのことをいい、軽井沢では70cmと言われています。
こういった深基礎は寒冷地ならではですね。

基礎屋さんの丁寧な仕事ぶりに見惚れながらも進捗確認です。
「根切り床(ねぎりどこ)」と呼ばれる計画された深さまで地面が掘られているかチェックしていきます。

橋爪@PDO

The shape of the foundation is designed in consideration of the strength of the ground and the freezing depth of the area.
Freezing depth refers to the depth at which the ground freezes, and it is said to be 70 cm in Karuizawa.
This kind of deep foundation is unique to cold regions.

It is progress confirmation while being drowned in the polite work.
We will check if the ground is dug up to the planned depth called "Negeridoco".

19.03.16

着工! ―基礎工事の前に―


今年はまとまった雪が降らないまま春を迎えそうです。
工事を進める上では好条件ですが、どこか寂しいですね。

関係各所への申請を終え、無事工事着手となりました。
まずは建物位置を正確に出すための仮設物を立てていきます。
基礎の高さや水平など基準となる寸法も確認しました。

道路からの進入路も整備し、
基礎工事へとつないでいきます。

橋爪@PDO

It looks like it's coming spring this year without falling snow.
It is a good condition to proceed with the construction, but something is not enough.

After completing the application procedure, the construction work has started safely.
First of all, we will set up temporary structures to accurately locate the building.
We also confirmed the basic dimensions such as height and horizontal.

We will also maintain an approach road from the road and start the foundation work.

19.03.03

地鎮祭 ―思い出のはじまり―


3月3日は桃の節句、ひな祭りですね。
軽井沢はお昼頃から雪が舞い始めました。
この季節らしい天候の中、ご家族で地鎮祭です。

お神酒で土地をお清めし、
地の神様にご挨拶と工事の安全を祈念します。

近隣挨拶では最近移住された方や
かつて東京住まいだった方との出会いもありました。
「分からないことがあったら何でも聞いてくださいね」
あたたかいお言葉までいただきました。

各種申請関係、工事用図面などまとまりつつあります。
工事着手に向けた段取りも大詰めです!

橋爪@PDO

March 3rd is the Doll Festival.
Karuizawa started snowing around noon.
In this weather, we did the Groundbreaking ceremony with the owner's family.

Purify the land with alcohol,
We pray for Greetings of the Earth and safety of construction.

There were some people who were recently immigrated and one where they once lived in Tokyo when they greet neighboring greetings.
"If you have something you do not understand, please ask me anything."
They received kind words.

Various application relationships, drawings for construction, etc. have been made.
I was ready for construction start.

19.02.14

男前インテリア


マテリアルの最終決定は上棟時まで時間がありますが、
空間をよりイメージする意味でもショールームに足を運び始めたオーナー。
スクラップブックもキッチン、洗面、照明器具などページが増えてきました。
きれいすぎず、ラフすぎず、ちょうど良いところを狙っていきます。

階段の手すりやハンガーパイプなど金物はできるだけ黒のアイアンに。
洗面器はステンレスも検討して「男前」に。
なるほど、イメージに統一感があります。
契約内容もまとまり、いよいよ具現化していく段階に入ました。

橋爪@PDO

The final decision on the material is time to raise.
Still, the owner goes to the showroom to imagine the space.
There are more scrapbook pages such as kitchens, washbasins, lighting fixtures and more.
It is not too beautiful, it is not too rough, and it will aim just for the good points.

Hard metal such as railings and hanger pipes on the stairs make it as black as possible.
The washbasin is also considering cool stainless steel.
Indeed, there is sense of unity in the image.
We have entered the stage to realize it.

19.01.10

基本設計 ー分岐点で共に「観る」ー



事前にいただいた要望を反映しての修正プラン。少し無駄があったリビング空間を中心に削ぎ落とした改善案。橋爪がその違いを伝えるために今回は外観模型をもう一つ作成しました。

以前のプランでは畳だった部屋がご要望でフローリングへ変更になりました。リビングを絞ったことは空間の連続性が生まれたことでよい変化を生んでいます。 無駄なスペースと暮らしの未来の道筋をつくる余白は違います。「観る」ことの力を発見することを助け、住まい手と共に「観る」こと。設計者の重要な仕事だと思います。

細田@PDO

A revised plan reflecting requests. We improved the living space where there was a little waste. Hashizume created another appearance model to convey the difference with the previous one.

In the previous plan, the room which was tatami was changed to flooring upon request. By narrowing down the living room, continuity of the space was made, and a good change was born. The margins for creating a useless space and the future path of living are different. "Looking" power helps to discover. "Watching" with the household. I think that it is an important task of the designer.

18.12.16

外観模型 ―ゆるやかな繋がり―


軽井沢は住宅や別荘、ホテルの建設も相次いでいます。
オーナーの敷地周辺も例外ではなく
東側と北側隣地で新たに建物が建とうとしています。

後から建てる場合は先に出来た家を見て検討できます。
外観模型を作成し、窓位置など現地で確認いたしましょう。

南に正対したLDK、北側の三角形の庭を活かしたデッキ。
気持ちの良い方向に開き、
プライバシーを確保したいところはさりげなく植栽を。
周辺環境とのゆるやかな繋がりを意識します。

橋爪@PDO

In Karuizawa, construction of houses, villas and hotels has been continuing one after another.
The area around the owner's premises is no exception,
A new building is about to be built on the east side and the north side.
If you plan to build it later, you can consider it after looking at the surrounding houses.
Let's check with appearance model. Window position etc are confirmed on site.
LDK facing the south, deck making use of the north triangular garden.
It opens in a pleasant direction,
Place trees where you want to secure privacy.
We are conscious of the gentle connection with the surrounding environment.

18.12.07

サウンディング試験 ー地耐力調査ー


橋爪が外観模型、インテリアパースを作成し立体検討も進めています。
配置計画も決まり本日は地盤調査です。
地盤補強が必要なケースの多い軽井沢ですがここ追分では比較的良好な敷地が見受けられます。写真は2ポイント目。根切り底近くの浅いところで浅間石の礫層が出ているようです。解析結果を待ちます。

細田@PDO

Mr.Hashizume makes an appearance model and interior perspective, and is also progressing three-dimensional examination.
The placement plan was decided, and today it is a ground survey.
In Karuizawa there are many cases where ground reinforcement is necessary. However, even inside Karuizawa, there is a relatively good site in OIbuki. It seems that a gravel layer of stone appears in shallow places. We are waiting for the analysis result.

18.11.21

間取り検討 ―イメージを形に―


明るく開放的な暮らしをご希望のオーナー。
メールのやり取りやご自宅に伺い間取りの検討を重ねました。

初回案で北側にあった廊下は縁側のイメージで南側に移し、
LDKの南北にデッキを設けて気持ちの良い抜けをつくりました。
空間をすっきりさせるために収納は必須です。
エントランスにシューズインクローク、
センターキッチンに食品庫と家電置き場、
2階にウォークインクローゼットを設けました。

しっかり時間をかけて間取りの検討が出来ました。
次は外観模型、インテリアパースを使い立体的な検討を行います。

橋爪@PDO

The owner wishes a bright and open space.
I exchanged e-mails and asked them at their house and repeatedly considered plans.
The corridor that was on the northern side in the first plan moved to the south side with the image of the edge side.
We set up a deck in the north and south of LDK to create a comfortable space.
Storage is indispensable to make the space look beautiful.
I set up a shoe in cloak at the entrance, a food storage and a household appliance store in the center kitchen,
a walk-in closet on the second floor.

I was able to investigate the floor plan over time.
Next, I will conduct stereoscopic examination using the external model, interior perspective.

18.10.19

プレゼンテーション


敷地の特性を読むことは
環境に対して無理のない建て方を知るヒントになります。
そこに暮らすオーナーの要望を伺い、
建築という1つの形に集約していきます。

への字プランは太陽の光を取り入れるだけでなく、
近隣との距離感も程良く理想的です。
南側のオープンな庭と北側のプライベートな庭それぞれが楽しめます。

キッチンが家の中心にあり、家事動線のスタート地点になります。
隣接してお風呂、洗面・着替え、洗濯・室内干し、収納スペースをどうまとめていくか。
オーナーも交えた検討が始まります。

橋爪@PDO

To read the properties of the site
It becomes a hint of knowing how to build without imposing on the environment.
Asking the request of the owner living there,We will consolidate into one form of architecture.

This plan not only incorporates the sun's light,The sense of distance with the neighbor is ideal just right.
You can enjoy an open garden on the south side and a private garden on the north side.

The kitchen is in the center of the house, it will be the start point of household chance line.
Next, take a bath, wash and change clothes, laundry / indoor drying, how to store storage space.
Discussion begins with the owner.

18.10.10

プランヒアリング ―ご自宅にて―


プレゼンテーションを前にオーナーのご自宅に伺いました。
プランのヒアリングと土地の所感をお伝えします。

敷地は南東方向の道路に正対しています。
周囲を見渡すと地形(じがた)なりに建物も南東を向いています。
はたしてそれが正解か。
方位は光の入り方を見る上で重要なポイントです。
西隣りの借景が望め、南側からの光も取り入れられる環境です。
そこでLDKを真南に向けたへの字のゾーニングをご提案しました。

するとオーナーから「私も同じことを考えていました」と、
への字のスケッチを見せてくださいました。
すでにイメージを共有できていたようです!

1階は家事動線重視でキッチンを中心とした間取り。
各部屋の要望もいただきました。
早速、具体的な作案にかかります。

橋爪@PDO

I went to my owner's home before presentation.
I talked about the plan's hearing and the feeling of the land.

The site faces southeast roads.
The building looks southeast as you look around.
Is it the right answer?
Light is an important point for buildings.
It is an environment where you can see the west scenery and light from the south.
Therefore we suggested zoning with LDK directed to the south.

Then the owner said, "I was thinking about the same thing,
They showed me a sketch.
It seems that you already shared the image!

The first floor places importance on household chronology and takes the layout centering on the kitchen.
We also received requests from each room.
It will take a concrete plan immediately.

18.10.04

移住のタイミング —思い描く暮らし—


東京から軽井沢への移住計画です。
敷地は新幹線通勤も可能なエリアに決められました。
移住のタイミングは2020年3月をご希望。
お子さんの幼稚園卒業から逆算していくと無理のないスケジュールです。

まっさらなキャンバスの様な敷地に立ち、
ご家族が賑やかに過ごすシーンを想像します。

広い庭を走り回る子供たち。小学校のお友だちも遊びにくるでしょう。
料理が趣味のオーナーが食事をふるまい、時にはお誕生日会など大勢で賑わうことも。

朝食の準備から始まる毎日の家事動線を中心に、
快適な空間のつながりをイメージしていきます。

橋爪@PDO

It is a migration plan from Tokyo to Karuizawa.
The location is an area where they can commute by Shinkansen.
They want to immigrate in March 2020.
Considering their child's kindergarten graduation, that is a good timing.

Standing on a site like a canvas,
I imagine the scene where their families spend lively.

Children running around wide garden. Elementary school friends will come and visit.
The owner is good at cooking. There are times when a large number of customers come, such as a birthday party.

Focusing on the daily housekeeping line that starts with breakfast preparation,
I will imagine the connection of comfortable space.