トレイルランの家

トレイルランの家

設計:中村大補

18.11.13

餅まき ー祝・上棟ー




予報通りに上棟式が始まる頃に降り始めた雨。晴れ女の建主、今回ばかりは神通力も効かないかと思いきや子供たちがたくさん集まりはじめ、まさに餅まきが始まるという頃には雨も上がりました。

由来は災いを祓う神事である散餅銭の儀。時代も代わり、未来のコミュニティ・ご近所さんへのご挨拶です。みなさんとてもいい顔してました。遠い過去の記憶にあった餅まき。大人も童心に帰って楽しみました。

細田@PDO

It began to rain around the beginning of the first building ceremony. Owner of a sunny woman, I thought that the power of God would not work this time, but a lot of children began to gather and the rain ceased when just the mochi maki began.

Mochimaki who is a shrine exhaling evil. It is a greeting to the future community · neighbors now. Everyone looked very nice. Mochimaki that was in the memory of the distant past. Adults also enjoyed having gone to their children.

18.10.27

埋め戻し―岩盤が露出している―

磐を削りとって築いた基礎。とても安心感があります。
基礎屋さん本当にご苦労様です。
多くの残土がてんこ盛りになっていましたが、
結局は元通りの地形に極力復旧するとともに、
家の在り方と親和させるために人為的整形も施します。

本来の林床にあった野草たちが元通りになるには
何年もかかるでしょう。住まい手の手助けも必要です。
どうしても仕方のないことです。

寝室となる正面に岩盤が露出しています。
ここからパワーがみなぎっています。

中村@PDO

Foundation built by shaving rock. I feel very secure.
Many remaining soil was on top of it.
We restored it to the original terrain,
Artificially arrange to harmonize with the house.
How to make wildflowers return to the ground
It will take years. The owner's help is also necessary.
The rock is exposed in front of the bedroom.
Power is here everywhere.

18.10.05

配筋検査―への字は墨出しが肝要―

大きく2段に分かれる基礎です。
それでなくても墨出しの難易度が高いへの字形。
入隅の配筋は芸術作品のように入り組んでいます。

よくできた配筋です。

中村@PDO
It is a foundation which divides into two large steps.
It is a form with a high degree of difficulty.
The rebar is complicated like a work of art.
It is a good rebar.

18.09.20

床掘り進む



岩盤と格闘しながら床掘りを進めています。砕石パイル工法の工事のために基礎底盤レベルに合わせて水平面をつくっていきます。

細田@PDO

We are digging while struggling with the bedrock. For the construction of the crushed pile construction method, we will create a horizontal surface according to the foundation base.

18.09.12

太古の磐

「強い大地のパワーを感じる・・・・。」
地鎮祭のご挨拶のとき私はそんなことを申しました。
エリアの中で特異な尾根筋がありそれがこの敷地をくの字に、馬の背のように、
横断していました。
PDO設計術では言うまでもなくこうした場合建築の背骨、主軸とします。
「トレイルランの家」もそのようになっています。

さて、第一報を告げた関口氏は少し興奮気味でした。
「岩盤が出てきてしまいました!」
家の形の通りに岩盤があるようです。
道理でパワーを感じるわけです。
軽井沢発地ではほとんどの場合地盤改良が必要な柔い地盤です。
でもこのような地形になっているここだけは大きな石が出ることは
覚悟してはいました。
まさかひとつながりの岩盤とは・・・!
とにかく鉄平石のように固く巨大です。

早速現場に駆けつけました。
関口氏、地盤改良技術者と協議です。
光波測量で正確に磐の位置を図面に落とし、
それ以外の部分について砕石パイル工法の地盤改良とすることにしました。

磐の上に建築せよ、とは聖書の教えにもあるように、
家、住人にとってはこの上ないことでしょうが、
建築する側にとってはとても大変なこと。
岩盤の末端はちょうどリビングルームのど真ん中なのです。

中村@PDO

"I feel the power of the earth ...."
At the time of Groundbreaking ceremony, I said such a thing.
This land had a unique ridge line and it crossed this land.
In such cases, PDO design will be the backbone of the building, the main axis.
"Trail run house" is also like that.

Well, Mr. Sekiguchi who told the first report was a little excited.
"The bedrock has come out!"
It seems there is a rocky street in the shape of a house.
The reason for feeling the power was this.
In Karuizawa origin, in most cases it is a soft ground that requires ground improvement.
But on the topography, this land was ready for big stone to come out.
It is hard and huge beyond expectation anyway.

I went to the land quickly.
We discussed with Sekiguchi and ground improvement technicians.
We confirmed the position of the rock accurately by light wave survey and made it into the drawing.
I decided to make the ground improvement of the crushed pile construction method at places other than house.

As building on the rock, as in the teachings of the Bible,
It is very good for home and residents.
But it is very difficult for the building side.
The end of the bedrock is just in the middle of the living room.

18.09.05

地鎮祭 ー 晴れの佳き日にー


長野県と群馬県の県境にお社がある熊野皇大神社。神を祀り工事の安全と家の繁栄を祈願する地鎮祭を水沢禰宜(ねぎ)に執り行ってもらいました。
トレイルランのベースキャンプともいえる軽井沢の住まい。本日はランニング仲間のお友達も参加です。いよいよ工事が始まります。

細田@PDO

Kumano shrine in the boundary between Nagano prefecture and Gunma prefecture. Shinto priest prayed for safety of construction and prosperity of the house.
The residence of Karuizawa which is the trail run base camp. Today, running companion friends also participate. Construction starts at last.

18.04.17

今日は打ち合わせ!―インテパース提案―

インテリアパースもまとまりました。
窓の外の広葉樹の森もはめ込みました。
橋爪君ご苦労様!

オーナーには散々検討をした結果をご覧に入れるわけですが、
設計者の検討材料としてインテパースはとても有用なものです。
空間把握がリアルになって、「あれ?ソファからTV観れないのはまずいな・・・・」

構造的に2階を支えるための柱がリビングに露出せざるを得ません。
まず50φの鉄柱にして存在を薄くしましょう。
そして、これを軸に回転するTVキャビネットを取り付けましょう。
ソファからもダイニングからも試聴できます。
柱は邪魔者でなく存在の意義が与えられました。
基本設計ではいかにオーナーとイメージを共有できるかが大切になります。

中村@PDO

Interior Perth got together.
The hardwood forest which can be seen from the window fitted there.
Me.Hashizume, Good Job!

We will review it over and show the results to the owner.
Interperse is very useful as a designer's review material.
Space became real, "It is bad that you can not watch TV from that sofa ..."

Structurally, the pillars supporting the second floor will have to be exposed to the living room.
If that is the case, let's make it thin by making it a steel column.
And let's install a TV cabinet that rotates around this.
They can see it from the sofa or from the dining.
The pillar was not disturbing but was given the meaning of existence.

18.04.11

外観模型―尾根に沿う屋根


広大な敷地です。
どこに家を造るのかは自由、だと思ったら大間違いです。
傾斜地であればできる限り高いところが良いでしょう。
雨水や地下水の影響を受けにくいからです。
森環境の中ではそうした高いところをつないで獣道となっている場合が多いです。
獣も人と同じで足が泥で汚れたり、浸水したりするところに路はつくらないものです。

高いところをつなぐルート、すなわち尾根です。
そこに沿わす素直な建築のありようを探っていきます。

外観模型がまとまりました。

中村@PDO

It is a vast site.
If you think where you are building a house is free, it is a big mistake.
If you plan to build a house on a sloping ground, it would be better to build as high as possible.
Because it is not affected by rainwater or groundwater.
In the forest environment, in many cases it connects such high places and becomes a beast road.
Beasts are the same as people, they hate where the feet get dirty or flooded with mud.

It is a route connecting high places, that is a ridge.
I will make it straightforward

The appearance model is completed.

18.04.04

インテリアデザイン―矩計で考える―


私はCADが使えません。(使いません?)
橋爪フェローは大いなる味方です。
少ない図面情報からとりあえずインテリアパースをCADで起こしてくれます。
インテリアに関する情報は矩計図ただ一枚だけ。
想像力を駆使して起こしてくれます。


トレイルランの家でも大きく吹き抜けたリビングダイニングは
大きな梁が大胆にあらわしとなる絵を起こしてくれました。
「なるほどこう来たか・・・。」
修正液と色鉛筆でガリガリとスケッチを重ね、どうやら空間がまとまってきつつあります。
この家のインテリアには梁は露出させないことにしました。

矩計図も修正です。

中村@PDO

I can not use CAD=Computer Aided Design.
Fellow's Mr.Hashizume is good at CAD.
He creates an interior parse with CAD from my handwritten drawing information.
Aiso,He makes drawings using his imagination.

The trail run house has a large ceiling living dining.
He wrote a picture with a large beam there.
"I see· · ·. "
I make plans using that as a reference.
Then,I decided not to expose the beam to the interior of this house.
I changed plan.

18.02.22

基本設計1―コンセプトを忠実に再現―

現場と住まい手から得たインスピレーションを忠実に絵にしてみます。
絵とはすなわちデザイン行為。
第三者に考えを伝えるための技術です。

背骨スケッチからラフプランを起こしました。
オーナーから大筋で同意をいただきました。
ここから先は起伏のある地面形状の正確な測量が必要でしょう。

測量結果を下敷きに定規を当てた基本設計図ができました。
カーポートから主たる生活空間とは約2メートルの高低差のある案です。

中村@PDO

I will paint faithfully the inspiration from the construction site and the owner.
A picture is a design. It is a way to convey ideas.
I made a rough plan.And I got my consent from the owner.
A basic design drawing has been completed.

18.01.05

背骨スケッチ


今日はヒヤリングです。
オーナーとは敷地で待ち合わせです。
約束の1時間前に到着して敷地をくまなく歩きまわります。
山あり谷あり、まるでクロスカントリーです。

竜の背のような尾根筋が敷地を横断して道路に潜り込みます。
建築の背骨はこれに沿って計画をすればよいのです。
道路から車が進入して停めるところは低いレベル。
そこから背骨に沿って登っていきます。
途中に一部屋、登りついて広いパブリックゾーン、
水回りを挟んで一番奥地がプライベートゾーン・・・・。

難解な起伏のある土地も、読めてしまえばすぐにあるべき家が見えてきます。
初雪が降り始めた寒空の下、オーナーのライフスタイルをヒヤリングしながら、
この敷地にあるべき家の在り方の話を織り交ぜながら、
たくさんお話しいたしました。

オーナー夫妻はランナーなのでした。

中村@PDO

Before meeting with the owner, we walked around all over the premises.
There are a mountain and valley.
It seemed as if we played a cross-country.

The site is undulating very much.
But if we know the land well, we could see a house that we should have.

I listened to a lot of stories about the lifestyle and the ideal house from the owner.
The owner and his wife are runners.
They must enjoy their house.

17.12.25

土地読み―まるで馬の背のような―


NPOピッキオは私も尊敬する中西悟堂氏を源流にする自然保護団体。熊をとらえては山に帰す活動をしています。

軽井沢にすでに在住されているご夫妻から新築のご相談がありました。ゴルフ場に面した広大な敷地です。そのちょうど対角線をなすようにまるで馬の背のような尾根筋があります。敷地を見てすぐにそう思いました。

その尾根に登っていくと・・・・・・、あっ、ピッキオの熊捕獲の仕掛けがあるではありませんか。これはまずい。思わずターザンの雄たけびを!

あっ!麻美さん危ないから近づいてはだめ・・・と言っている声も聞かずに、仕掛けの前で写真を撮ったりしています。・・・中に熊さんはいませんでした。

さて、この敷地は軽井沢の自然のバリエーションを凝縮したような、とてもアクティヴで盛沢山です。
熊も散歩する長い尾根筋があるかと思えば、南の淵には高層湿原、北には谷、道路を隔てて広大なゴルフ場。どんな建築の在り方がふさわしいのでしょう。

中村@PDO

NPO Picchio is a nature conservation organization that is acting to return the bear to the mountain.
There was consultation of new construction from the couple living in Karuizawa. It is a vast site facing the golf course.
Is not there a mechanism of Piccion 's bear capturing on the site?
That's big issue.
However, there was no bear in the trap.

Well, this site has plenty of nature's richness in Karuizawa.
There are long ridges, wetlands, valleys in the north, and a vast golf course across the road. What kind of architectural style is appropriate?