天然水の家

天然水の家

設計:中村大補

17.11.08

配筋検査 —建築家のもうひとつの仕事ー


完成してしまうと見えない建物を支える大事な骨格。
基礎の配筋検査です。
予見してかたちを描くという建築家の仕事と対になっている現場監理の仕事。

地道な仕事ですがデザインと品質の要です。

細田@PDO

17.10.31

基礎工事着手!―白い砂―

今日からいよいよ基礎着工です。
水平に地ならしするとともに要所を試掘してみました。

掘っても掘っても土が出てこない・・・・。
地盤調査どおりだとは言えとても特色のある地盤です。
深さ75センチも掘ると砂に混ざって拳大の石が出てきます。
ここが地耐力40KNの基礎を支える支持地盤です。
それにしてもこの長雨の後にも関わらずサラサラの白砂です。

植生保護の立ち入り禁止区域のためのトラロープ張りは私の仕事。

中村@PDO

17.10.27

伐採完了ー空の穴ー

長い雨と台風のあと、久しぶりの晴天です。
雨のために作業をお預けにしていた伐採がやっと完了しました。
高い木々に覆われていた少し暗い森に、ぽっかりと穴があき、
大地に太陽が燦々と照りつけて、見上げると空と光が広がっています。
気持ちいい~。

伐採した全ての木材を運び終わったら、さぁ、いよいよ着工です!

PDO 兼清

17.10.24

伐採樹の選定  ー広葉樹の森への再生ー


敷地は赤松の巨木の多い森。
常緑の赤松が多い森では陽があまり入らずに林床にある広葉樹の成長は抑えられています。

工事着手に先立って建物が建つエリアや工事用車路にあたるところは伐採抜根が必要です。
合わせて建物への倒木の危険度が高い木も伐採を行います。

伐採費用とのバランス、建物完成後の森の姿なども想像しながら伐採樹を選定していきます。
陽が適度に入る森は広葉樹も育ち植生に多様性が生まれてきます。

建築の時間スケール、森づくりの時間スケール。
二つの時間軸を意識しながら計画を進めていきます。

細田@PDO

17.10.09

外観模型―長い丘の上に―

広大な敷地は赤松の巨木に覆われています。
治水がなされる前の大昔はこの敷地の一部まで川幅が迫ったと思われます。
土地に起伏があるのはそのようなことと推察されます。

家は長細く丘状となった所に建てましょう。
家の平面形はそのようなわけで長細いのです。

外観模型が出来ました。

中村@PDO

17.09.30

奇跡的な流れ



午後から雨が降るとの予報。
忙しい合間をぬって東京から施主様が地主さんとの土地の契約交渉に南アルプスの麓を訪れました。
PDOとしてもこの自然豊かな景観を保ちつつ環境に即した家を建てるという説明をするために立ち会います。

GWまでの完成を希望されている施主様。
スケジュールはとても押しています。
直接お会い出来るこの機会に、たくさんのことが進んでいったら・・、
いえ、進めていかなければと思っていました。
そのために、土地の契約も進め、近隣への理解を促し、建設許可の書類を揃え、諸々の設計の確認を進め、その土地のどこに家を建てるか・・をまずは決める必要があります。

さて、進んでいくのか、停滞するのか。

結果は、見事な流れで進んでいった!!

願っていた全てが調整でき、確認し、奇跡的ともいえる感じで会うべき方に会え、
南アルプス麓の素晴らしい森の土地へ全員で向かいます。

全てが終わった後、雨が、ポツポツと降りだしました。
あぁ天も味方した!
素晴らしい流れに、うまくいくものはこうやって流れていくのかと。
南アルプスの大自然をめいっぱい楽しむために建てるこの家は、絶対にうまくいくと確信した日でした。

PDO@兼清

17.09.25

インテリアパース ―リニアな空間―


多人数がコミュニケーションをする大きな空間はより大きく錯覚するように仕掛けがあります。
通常あるはずの空間を横断する梁はなくしています。
そうするために通し柱、登り梁、方杖など駆使して実現しています。
「なぜ普通にやらないの?」とまた大工にぼやかれそうです。

長さ5.4mのある堀座卓の上は渡り廊下に覆われています。
落ち着いてくつろぐためには頭上は吹き抜けていてはいけません。

その渡り廊下は吊り橋構造になっています。
そのために9mの継ぎ目なしの集成梁を特注します。

LINERな空間です。

中村@PDO

17.08.15

ひっそりとあること―プレゼンテーション―


様々な過去の作例をご覧に入れたとき、「こんな洗練されたものはいりません・・・」
リーダーたちはおっしゃいました。
この言葉は奥深いです。
多世代、多様な使い方、価値観・・・限定された使い方をデザインするよりも許容量が
大きくあるべきということでしょう。
素であり疎であり楚となる家、そんなところでしょうか。
何十人もいる社員と顧客をおもてなしもする、けど大きすぎてはいけない・・・。
条件を整理して作案に着手しました。

水源地の下、ひっそりとあることが大切と考えました。

中村@PDO


17.07.29

天然水の家


北杜市は広大です。
先の市町村合併の折には議論を呼びました。
大きく分けて三の地域性があります。
一つは甲斐駒ヶ岳東麓の名水と米どころエリア、
二つ目は八ヶ岳南麓の高原エリア、
三つ目は瑞牆山西麓の山村エリア。

とある会社が保養施設地に選んだのは甲斐駒ヶ岳東麓。
「広葉樹の薪で肉を焼きたい・・・・・」
リーダー達は大の自然派であり、こだわりの料理人。
白州のキャンプ場は会社慰安旅行や新人研修での常連です。
サバイバル慰安旅行・・・・・・なんでも本気の凄い方々です。

そんな会社のキャンプベースとなるマザーハウスの建築計画です。
地元の方々が大切にする水源地の下です。
素晴らしい森環境と名水と、どう共存するか?
次世代へのメッセージになる仕事としなければいけません。

中村@PDO