亀甲模様の家

亀甲模様の家

設計:中村大補

17.06.20

タイル工事―まずは難所から―


この家のタイル、石張り箇所は多いです。
最近では接着剤の性能がUPしましたからモルタル下地無しで、
下地ボードに接着するいわゆる「乾式工法」が主流でしょう。
ただ、浴室ばかりはそうもいきません。

下地を整え、割り付けの打ち合わせも終わりました。
さあ、今日から張り付けです。

中村@PDO

17.06.12

塗装工事本格化―天使が見えた?―


7人もの大工がとりかかっていた時はにぎやかだった現場も、
木完した後はとても静かになりました。
塗装職人二人での集中作業です。

木部を古色塗りするのは本当に大変なことです。
5工程は最低あります。
今日は1度目の下塗りが完了したので確認に行きました。

とても良い色です。
天窓からとても劇的な感じで光が差します。
天使でも見えたかな?

中村@PDO

17.06.07

木完―もっかんと読みます―



PDO大工7人がかりで作業手分けをした甲斐あって、
予定通りに木工事が完了しました。
富士山で言えば7合目までたどりついたという感じでしょうか。

でもここからが勝負。
この後まずは塗装、そしてタイル、石の工事段取りを緻密に組みます。

中村@PDO

17.05.26

梅雨のはしりでしょうか

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夕べから降り始めた雨は今日は一日中降りつづきました。
まるで梅雨のようです。
いつも私たちの工事報告では清々しい蒼空ばかりでしたが、
今週はめずらしく雨降りの外観報告となりました。

中村@PDO

17.05.15

大谷石ボーダー ランダム張り

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大きな面の石でなくボーダー状の石をランダムに張りたい、とはオーナーの要望です。
厚みは3種類、20、30、50mmです。
さて、石材屋に注文をしなければいけないタイミングが迫っています。
加工に時間がかかります。
この家では、外部壁5か所、内部壁2 か所、と多くの面積に用います。
基本原則として20と30mmを交互に割り付け、アクセントに50mmを
バランスよく配す、という原則を決めました。
石張り職人がノイローゼになってしまわないように、
すべての面について割り付け図を描く必要がありそうです。

中村@PDO

17.05.09

断熱材吹きつけ-まるでサウナのよう-

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外部に面する壁、屋根、基礎の立上りに断熱材を吹き付けていきます。
薬液が水と化合して何倍にも発泡します。
同時に熱も発するようです。
ビニール養生空間はまるでサウナのようでした。
自己接着力が高いため伸縮を続ける木材にも追従し、しっかりと断熱性・気密性を保ち続けることができます。

2日間に渡る吹きつけ作業を終え、指示通りに吹き付けてあるかチェックしていきます。

鈴木@PDO

17.05.02

塗装工事着手 -かっこよく撮ってね-

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最近は初夏のような気候が続いています。
雲ひとつない青空のもと、垂木の鼻先を隠す鼻隠し(破風板)や外壁に使用する杉板の塗装を行いました。
それにしても手際のよい作業です。あっという間に一度目を塗り終えました。

作業中の写真を撮ろうとしていたら、「ぴたっ」と動作をとめてくれました。
このかた、カメラ慣れしている・・・・。

鈴木@PDO

17.04.27

防水金物検査

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サッシも大方納まり、金具取り付けも完了とのことで防水金物検査を行いました。
耐震設計通りに金物が緊結されているか。
サッシ取付け時の防水措置や、屋根の防水シートが規定通りに張られているかなどなど…。
細かくチェックしていきます。

後日保障機構の検査も終え、工事は進みます。


鈴木@PDO

17.04.24

亀甲先端に立ってみた

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この家の屋根破風は7か所ありますが6か所が亀甲型です。
屋根屋さん泣かせ?とんでもない。
藤原さんモチベーション上がってニコニコ顔。
さすがPDO職人。

その亀甲型破風の先端に立ってみました。
この先には甲斐駒が望める絶景ですがさすがに怖かったですね。
私は設計屋さんですからね。

中村@PDO

17.04.17

早春に佇む

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オーナーが打ち合わせに来現されました。
都会では桜ももう散り始めているでしょう。
高原の春はまだまだ浅いです。

今日の主目的は保留となっていたタイルの決定です。
永く住むことになりますから特別な特徴を持ったセレクトでなく、
全体感、連続感を大切にしたいとのことで賛同いたします。
結果として落ち着いた色、素材感のタイルを選択をいただきました。
今日は家にお留守番の子供たち。
元気に駆け回る姿を思い浮かべているのでしょう、
しばし佇んでいらっしゃいました。

中村@PDO

17.04.10

こんなところにも亀甲

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カーポート角の柱を鉄骨にするのはPDO流です。
耐久性もありますし、細材で済みますから視界の妨げになりません。

亀甲模様の家では50φ鋼管ダブルのデザインです。
アルバー・アールトに学んだ手法です。
さて座金(ベースプレート)のかたちは?
四角でも、丸でもしっくりこない。
「まさか亀甲型なんてやめてくださいよ!」
KIGくん、ひらめきのアイデア!それで早速製作!

そんなわけで大工が綿密に垂直を測り、設置固定されました。

中村@PDO

17.04.01

亀甲型タイル―河童ちゃいますよ―

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ひーさんの頭にのったタイル。
これを水回りの床に張ります。
オーナーも私に気遣ってのってきてくれました。
ありがたい話です。
亀甲タイルよいでしょう?

中村@PDO

17.03.24

3つの亀甲屋根

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「なぜ亀甲模様の家なんですか?」
オーナーから素朴に質問されたときには少しだけ狼狽しました。
家のニックネームは基本的にオーナーに相談せずに独断と偏見(?)で私が決めます。
設計の特徴を名前化することが多いからです。
「どこが亀甲なんねん?」
計画初期段階でこの家の特徴を知り得ているのは私一人なんですから、
そうおっしゃるのも無理もありません。

上棟から約1か月経過しようやく屋根のかたちが整いました。
親亀の背中に子亀が2匹。
3つの亀甲屋根が姿を現しました。

中村@PDO

17.03.22

タイル、割付けてみました。

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上棟打合せの時には候補のタイルを3つほどセレクトいただきました。
サンプルを取寄せ、後日再検討です。

セレクトされたタイルはカタログで見るとグレー。
でも実物は少しむらさきがかった…なんとも淡く優しい色。
候補に挙がってる白タイルとも、着色予定の造作家具ともよい組み合わせです。

最終決定となる次回の打合せまでに、じっくり検討していただきましょう。

鈴木@PDO

17.03.16

蒼空―いつもいつも、そしてこれからも―

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お仕事の都合で今は海外にお暮しのオーナー家族。
工事の進捗をメール画像でたびたびさせていただいています。
メールを開いてまず見てしまうのは「空」なのだそうです。
お暮しのかの国では空はいつも鈍色です。
港町ということもあるでしょう。

八ヶ岳南麓のご自慢は晴天率日本一。
地形的な好条件が重なり特に冬期は毎日のようにスカッと晴れた日が続きます。
でもこのくらいのことに驚いてはいけません。
あの、満天の星空はまだご覧になっていないでしょう。

当初提案では1か所だった天窓はご主人の希望で2か所に。
大正解だったと思います。

中村@PDO

17.03.07

マテリアル打ち合わせ ‐アクセントクロス‐

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通常、壁クロスはまわりのインテリアや素材とコーディネートしやすいように、
個性の主張の少ないシンプル、スタンダードなものを選ぶことが多いです。
そうはいっても部分的にアクセントとして色クロスを用いるのも魅力的なことです。
空間に表情が生まれますし、オーナーの個性がさらに発揮されます。

亀甲模様の家も寝室にアクセントクロスを要望されています。
方針はブルー系。
スタジオにあるクロスサンプルを集め、おおかた候補を絞ります。
最終選考に残ったクロス達は壁に貼り付けて、意見交換をしながらさらにじっくりと検討していきます。

選ばれたクロスはとてもきれいな色味です。
決定したマテリアルたちと並べても、統一感がとれています。
毎度ながら不思議ですねぇ。

鈴木@PDO

17.02.27

上棟式 ―三寒四温―

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今日も宇宙まで見通せてしまいそうな蒼空。
オーナーにお越しいただき上棟式を執り行いました。
気温は8度、温かいですね。

丙串にご署名いただき式の開始です。
今日は大工が行司役。
それでも緊張感あるひと時となりました。

「いつ建主様がおいでいただいてもよいように現場をきれいにしてお待ちしています。」
そこまで言っていいの?大工さん。

中村@PDO

17.02.21

祝!上棟 -春はすぐそこ-

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春1番を迎えた翌日、建て方が始まりました。
初日は1階の梁を掛けて終了し、2日目に上棟です。

越川大工率いる5人の大工衆により丁寧かつスピーディーに組み上げられていきます。
棟が集中しているところや、4方向から丸太柱に集まった梁。
どのように納まっているのだろうと、見ているだけでわくわくしてきます。

建て方2日目は垂木掛けまで行い、シート養生となります。

鈴木@PDO

17.02.10

TIPI―焚火をするなら―

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リゾートエリアの家づくりでは庇付きデッキは多く要望されます。
この家でも前面道路からは建物の陰となる位置、
北の広大な森に面するデッキはアウトサイドダイニングという機能をもつ外室として設計されています。

セットのアイテムとして当初は八ヶ岳の巨石を積んで焚火場をつくろうと思いました。
丸大ハム的な情景、バリ島のかがり火をイメージしました。
ただ、現実問題としてそれは少々危険だな、と思って悩んでいましたところ、
良いものを発見しました。

その名も「TIPI」。
鉄板を折り紙のようにしてまるで雪ん子の藁ぼうしのようです。
北欧のデザイナーによるものですがあきらかに日本由来とみました。
BBQグリルも装備できます。
TIPIで焚火してそれをリビングルームから眺める・・・・・。

設置が楽しみです!

中村@PDO

17.02.08

土台敷き ―水平命―

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一通りヒノキの土台を敷きおわりました。
たったの一ミリの誤差もないように水準器を用い土台材の天端を調整しています。
越川大工には近寄りがたい緊張感が漂います。
ここでの誤差を許せば上階に行くほど大きくなりますからとても重要な工程です。

建て方の予定日前日に雪が降りました。
チャーターしたクレーン屋さんに申し訳ありませんが当然延期です。
危険ですし万一材を泥で汚してしまうのもいけません。
今日はとても晴れていますが明日は予報ではこのエリア大雪とのこと。
無理はいけません。
建て方は来週にお預けです。

中村@PDO

17.02.02

設計打合せ 〜リアリティを持って〜

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旧暦の新年を迎え休暇を利用してご家族で八ヶ岳南麓へ。
この時期は気温差30℃くらいになることもあります。

東京でのショールーム巡りをへて、本日はうずまきスタジオで暖房計画の確認やマテリアルの打合せです。いつでもどこでも繋がれる便利な世の中になったとはいえ、同じ空気感の中での打合せは欠かせません。

対話を重ねながら部分ではなく空間全体のイメージ共有をしていくことが大事です。
迷われていたことも自ずとよい方向に収斂していきます。

細田@PDO

17.01.19

全景現る - へのへ -

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「へ」の字が2ヶ所ある亀甲模様の家。
墨出しの時には現場にPCを持っていき、基礎屋と緻密に打合せを行いました。
それほど施工精度を要する難しい基礎だったのです。

人の背丈ほどあった、なんだか威厳すら感じた基礎の立ち上がりも埋め戻しが終わると急におすまし顔になってしまいました。
清々とした仕上がりが気持ち良いです。

基礎工事完了まであと一息。
長田さん、よろしくお願いします。

鈴木@PDO

17.01.16

プレカット打ち合わせ―ねじり鉢巻き―

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基礎も順調に進んでいます。
2月初めの上棟を目指して木構造材の加工も同時に進めなければいけません。
PDOでは同じ家は創りませんのでみなその都度持てる英知を駆使します。
今日はプレカット打ち合わせです。
私とHE、KIGとプレカット技術の規さん、そして担当大工の越さん、
ねじり鉢巻きで臨みます。
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中村@PDO

17.01.12

コンクリート打設 -寒太郎がやってきた-

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寒波到来です。北風小僧の寒太郎が現場に来ています。
でも今はかまってられないよ…!とでも言いたげな現場の空気感でした。

長田さん仕切りの元、順々に立上り部へコンクリートを打ち込んでいきます。
それと同時に振動棒を使い、余分な空気を抜きながら細骨材と粗骨材をしっかりと締め固めていきます。
この作業を行うことで密実なコンクリートに仕上がるのです。

打設後は養生期間をへて、型枠ばらしとなります。

鈴木@PDO

17.01.07

型枠完成―雪降りに備えて―

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3が日だけお休みしまして基礎工事再開しました。
今年は本当に幸運な年越しでした。
まず雪かきから仕事はじめ、なんてことは今まで何度もありましたから。
寒いことは寒いですが無雪の仕事はじめです。
どうやら予報では明日雪になるとのこと。
いよいよか・・・・。でも大丈夫。
しっかり型枠は完成し、決して雪が入り込まないように入念にシート養生しました。
週明けのコンクリート打設に備えます。

中村@PDO

16.12.19

配筋検査-冬晴れの中で-

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PDOによる配筋検査を行いました。
鉄筋径やコーナー部分の定着長さ。
コンクリートと鉄筋とのかぶり厚やコンクリートの温度補正は?…などなど。
中村の厳しいチェックが細部まで入ります。
検査と同時に隠れてしまう部分はしっかりと記録に残していきます。

鈴木@PDO

16.12.15

地盤改良-砕石パイル工法-

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地盤調査の結果は「地盤改良が必要」との判定です。
すぐに固いローム層で問題なしに見えますが、5m下に軟弱層がありました。

PDOが実践している工法は「砕石パイル工法」。
天然砕石のみを柱状材として使用しているため、土壌を汚すことがありません。
地中に杭等の産業廃棄物が残らないので将来に問題を残しません。

調査の結果を元に砕石パイルの深さを算出します。
4.75Mの深さまでスクリューのついたロッドで掘削していきました。
(ぽっかりと開いた穴は、人1人がすぽっとはまってしまいそうでした…。)
そして少しずつ砕石を入れ、先端のハンマーで締め固めていきます。

合計56のポイントの補強を行い、工事は完了いたしました。

鈴木@PDO

16.11.30

地鎮祭―半世紀ぶりの雪景色―

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普段は冬でも決して雪の降ることはない南に暮らすオーナー家族にとって、
対極的な風景「雪景色」。
でも私たち森の住人にしても半世紀ぶりと言われる早い積雪。
決して忘れることのない素敵なプレゼントとなりました。

篠原宮司の狼の遠吠えで始まった地鎮祭。
いつもながら、頭蓋骨に共鳴してめまいがしましたね。
やんちゃなお兄ちゃんに甘えん坊の妹。
少しの間辛抱です。

それでもこの雪、すぐに消えてしまいます。
(そうでなければ困ります)
本格的な冬が来る前に早速工事開始です。

中村@PDO

16.10.26

インテリアパース ―癒される空間づくり―

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外も内もなく子供が駆け抜ける家、そんなご要望をいただいています。
経験的に言いまして、子供はすぐに成長していってしまいます。
「今」に照準を合わせて家づくりをしても状況は刻々と進んでいきますので、
100年愛される家づくりを目指すPDOとしてはやはり大人が豊かに、癒される生活空間をデザインしたいものです。
子供も時も、そんなことはお構いなしに駆け抜けてくれることでしょう。

私特有の設計作法に従い空間を構成していきましょう。
導入部のエントランスはあえて天井高さを押さえ、リビングダイニングの開放的な吹き抜け空間とメリハリを付けます。
ただ、リビング長椅子部は読書を静かに楽しみたい要望を反映して本棚と火場で囲い、
天井は平らで低く押さ居心地の良い囲われ感をつくります。
それと対比してダイニング天井は屋根のかたちにあわせて吹き抜けにして、
さらに空が見えるように大きな天窓を開けましょう。
キッチンが吹き抜けているのはいけません。調理のにおいが家中に回ってしまうからです。

オークの床、腰壁の大谷石、照明を背後に仕込んだたて格子障子、大人っぽい雰囲気です。
南は芝庭と一体感を持てる大きなピクチャーウインドウもよい感じに織りなします。
北も素晴らしい借景と石積で囲った焚火サイトの外ダイニングとつながりを持ちます。

中村@PDO

16.10.21

地盤調査

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地盤の性質にあった基礎構造を設計するために、まずは地盤調査を行います。
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荷重と回転を与えたロッドを貫入し、計9ポイントの地耐力を調査していきます。
解析結果を元に、この土地に適した基礎設計を進めていきます。

鈴木@PDO

16.10.15

外観模型 ―折なされる屋根―

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3つの亀甲型の屋根が様々な方向、高低差で折り重なります。
地面と生活が呼応して動きのある有機的建築形態が表現できました。

今は仕事で国外在住のオーナー家族は身の回りにある建築や雑誌の作例は、
どれもヨーロッパ風。
「イメージされている作例の画像などあれば送ってください。」と言ったのは私ですが、
八ヶ岳独特のウエットな森とは想定環境が少々違うようです。
とにかく今年は雨が多かったせいか屋根、庇の大切さを再認識します。
庇のないすっきりとした外観は現代的な美しさを感じますが、
素材選択や防水処理など工夫も必要となります。
ここではしっかりと庇の張り出した家がふさわしいでしょう。

「せっかく日本に建てる家なので和の風情もよいかな・・・」とも申されていましたね。
和も洋も文化は古くから交流しているのでその区別は難しいです。
場にあわせた建築デザインとすれば自然に和の風情になっていくのかもしれませんね。

中村@PDO

16.10.11

提案図完成!―重なる亀甲屋根―

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マクロ視点からのゾーニングコンセプトを活かしながら提案図を作成していきます。
いつもながらこの時点に全感性、全経験を総動員してかかります。

都市からの長いアプローチを経て、我が家が見えてくるワクワク感。
車を降り立った時の充実感と非日常感。
玄関ドアを開けた時の期待感。
かたちにしていきます。
この計画でこの敷地ならではの独創性は石の裏庭と南の芝庭にはさまれた、
LDK空間の開放性でしょう。
居ながらにしてウエットで豊かな環境に漂うような感じが良いと思います。

外観的には、亀の甲羅が折り重なったような立体感があります。
「親亀の背中に子亀をのせて、
子亀の背中に孫亀のせて・・・」
PDOのつくる家は決してコケはしないですけどね。

良い提案図がまとまりました。

中村@PDO

16.10.08

決め手となる物差し

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西日本ご出身の上、今はお仕事の関係で外国に暮らすご家族の家です。
縁があって八ヶ岳の夏に長期滞在し、このエリアに計画することを決めました。
ご夫妻にとって家づくりはもちろん初めてのこと。
敷地を決める物差しもはっきりとしません。
そこで、「第一候補地に試しにどんな風に建つかスケッチしてみましょう!」ということで、
大まかなライフスタイルをお聞きしたうえ描いてみました。

敷地は広大ですが深い森を見通し、傾斜もなだらかな建築適地は限られています。
環境に素直に対応した建築形態であるべきです。
東方向に約7°傾斜した斜面を建設部だけ水平に均そうと思います。
削った斜面に出土した巨石を積んで、家の裏庭の借景にしましょう。
裏庭と南の芝庭の間を家の中心、パブリックゾーンとすれば、
ここを子供も高原の風も走り抜けることでしょう。

いかがでしょうか?とても良い家が出来そうです。

中村@PDO

16.10.06

敷地選び ー子供たちが駆け抜ける家ー

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既に候補地がありご相談をいただきました。
一つは山々が一望でき空が大きく見える敷地です。
既に周囲には家々が建っていて景色と共にそれが視界にも入ります。
もう一つは眺望こそありませんが深い深い森を見通す静寂な敷地です。
視界の中に人工物は将来にわたって存在なしの条件です。

オーナーは「天神の曲がり家」と子供を通じてのママ友同士。
子供たちが外も内もなく走り回ることのできるそんな家が夢なのだそうです。
何が楽しかったか?「屋根に出て遊んだこと!」
なんて危ない!でもそれは現代の過保護思想なのかもしれません。

開放的にする家は周囲からも見られてしまいます。
プライバシー確保が難しくなります。
また、普段は都会のコンドミニアム暮らしですから、メリハリをつけるためにも、
人の気配が全くない森を見通す敷地が良いと思いました。

中村@PDO