Skier's House

Skier's House

設計:中村大補

17.02.23

新案スケッチ

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私たちが若手に住宅プランニングの手ほどきをするときにまず言うことは、
「玄関の位置を決めること」です。
家が存在するイメージをする際、遠景―中景―近景と大きなところからピントを絞ります。
外環境から室内に入る、いわゆる玄関の配置によりプランニングの行先は左右されます。

新案は玄関が北側、2階と決まっています。
玄関土間はスキー板のチューンナップをするために広さが必要です。
そこから、1階のパブリックゾーンに至る階段をどう配すのか?
オーナーの要望も環境からの要望もすでに誰よりも熟知しています。
迷うことなく最良な案が出来ました。

中村@PDO

17.02.13

再開スケッチ―急傾斜地の縦長プラン―

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約半年、設計は中断していました。
仕切り直しに際し大きく条件を変えたのが玄関の位置です。

南に急傾斜している敷地は縦長です。
ここでの設計を難しくしているポイントの一つはそこです。
傾斜等高線に沿って横長、どの部屋も南面したい、それが出来ません。

もう一つ。
接する道路が北、南にありますが、北道路は建築可能部分から3mほども高いのです。
南道路は傾斜角13度ほどをつづら折りに急登りする進入路造成が必要です。

旧計画では南からのアプローチでした。
当然そこにかかるコストは大でした。
仕切り直しに際しこれを発想転換しました。
「渡り桟橋をかけて玄関を2階にしたい」オーナーのアイデアです。

中村@PDO

17.01.14

シーズンきたる〜軽井沢山荘計画再開〜

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スキーシーズン本番です。
敷地も先日の雪でご覧の通りの上級者コース。
スキーヤーであるご家族にとっては物足りない斜度ですね。

敷地上の道路から桟橋形式で2階フロアにも直接アクセス。
新たなご要望も踏まえて基本設計を練り直します。
急傾斜の敷地が雪に埋もれるスキーシーズン中の利用のしやすさを考えてのことです。

次のシーズンインはこのスキーヤーズハウスが拠点です。
存分に滑れるように打合せ再開です。

細田@PDO

16.07.29

伐採工事完了

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急傾斜地なんてなんのその、重機2台が列をなして斜面を駆け上ります。
丁寧かつ迅速に作業は進み、休止期間に間に合いました。

夏の陽射しが差し込み、伐採前とは見紛うほどです。
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この風景のなかにある姿を想像しながら、着工に向けた準備を進めて行きます。

赤田@PDO

16.07.25

伐採工事

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軽井沢町が定める夏期工事休止期間明けの着工を目指し、先行して伐採工事を行います。

この敷地の王様である栗の大樹を始めとする広葉樹はもちろん残し、
枯れてしまっている栗やカラマツを中心に伐採を進めます。

急傾斜地であることを感じさせないスピードで、たちどころに木々が倒されて行きます。
森と化した敷地に夏の陽射しが差し込むまで、もう間もなくです。

赤田@PDO

16.07.11

森の中でのプレゼン〜基本設計かたまる

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3タイプの外観模型と2つの配置計画。 角度を変えた2つの地縄を敷地に張り、眺望とランドスケープデザインの観点から、あるべき姿をご夫妻と共に考えています。

はじめてこの敷地に出会った時に感じた魅力をあらためてお聞きし、それぞれの配置計画案についての所感をお伝えします。
現地での体感と敷地写真をはめ込んだインテリアパースでの検討も踏まえ、設計方針は固まりました。

細田@PDO

16.07.04

インテリアパース

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平面図、断面図と検討してまいりましたが、
この辺でインテリアパースによる空間把握が必要になります。
空間はほとんどの場合、床、壁、天井の3要素に囲まれてできています。
それらを同時に視覚化し検討することで、
再び平面図、展開図、断面図に逆反映させて設計の精度を上げていきます。

暖房効率を考えてできるだけ細かく仕切れるように・・・というのは大間違いで、
できるだけ空間連続させることで家全体の温度分布を均一化させたいのです。
夏は風通しを良くするためにも空間は開放的に連続していた方が良いのです。

「スキーヤーズハウス」では、生活空間は4レベルにスキップしています。
それらは開放的に連続するようなデザインコンセプトです。
もはやパースドローイング以外での検証は難しいと思います。

中村@PDO

16.06.27

平面断面と外観検討

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平面と断面は構造的検討を踏まえ整合性を得ました。
おおよその基本設計がまとまりつつあります。

最後に片流れ屋根の条例解釈で問題が出ました。
オーナー希望はシンプルな片流れ屋根で北外壁は屋根がそのまま連続するデザイン。
PDOが得意とするデザイン表現でもあります。
軽井沢町独自の「自然保護要項」ではその表現を禁じます。
いかなる屋根も500出ていなければいけないとのこと。
その場の機能に即して庇のないデザイン表現は様々なはずです。
都市環境にある庇のないビルディング型の建築を森環境においては規制しようとする意図は理解できても、「庇の出は500以上」とのこと。

理不尽と思いながらもルールはルール。
3通りの模型を作成し、オーナーとともに検討することにしました。
現場の森の中でプレゼンテーションに臨みます。

赤田@PDO

16.06.21

地盤調査―繁茂する森のなかで―

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基本設計を進めています。
建物の配置を確認し、地盤調査をおこないました。

なんと地盤調査の自走式機械が、斜面を登ることができず、
後日、応援を呼んで調査を行うことに・・・・。
さすがの急傾斜地です。

結果は耐圧盤基礎(べた基礎)にすることで地盤改良は不要の判定。
地中深くに自沈層があるので根切りは浅く設計すること。
工期、コストに大きく影響のあることが回避されました。
オーナーも我々もホッと一安心です。

赤田@PDO

16.06.17

プレゼンテーション―気に入らず―

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渾身のプレゼン案!にもかかわらずお気に入りいただけませんでした。
作案に先立つヒヤリングが不十分だったこともあるでしょう。
地面傾斜にあわせて床がスキップすることなどは賛同いただきました。
外観はシンプルな片流れ屋根、冬期落葉後の視界の抜け方向への配慮、
など具体的にご要望も出てきました。
渋谷のご自宅に打ち合わせに伺いました。

「こういうこと大好きなんです。」
ご主人のポンチ絵が出てきましたよ。
それに加えご長女の苦心作、インテリア模型までも!どちらにも驚きました。
スキーだけではなく、さすがに親子「才能アリ」です。

初回案はAとしてB,C、D案まで改良案は成長していきます。

中村@PDO

16.06.09

急傾斜地です

急傾斜地です
中軽井沢にある別荘地です。栗の大樹が王様の豊かな広葉樹に覆われた気持ちの良い敷地です。
問題は・・・・・・急傾斜地なのです。
オーナー一家はスキーヤーとのことですからこのぐらいの傾斜はさしたるものと感じないのでしょう。

簡易な測量法ですが建築箇所の傾斜は約12°です。
こうした場合、等高線と平行に横長の矩形平面形がコスト的に有利です。
ところが軽井沢のルール、境界からのセットバック遵守は必須です。

南北に細長いこの敷地では横長のデザインが出来ないのです。
こうなると通常の設計技術では対応できないでしょう。

連休中にご家族でプランをご検討したい、とのことです。
敷地で、ここにふさわしい家のあり方を考えぬきます。

中村@PDO