23.05.11
地縄張り ―建物の輪郭―
標高約1500mの敷地に少し遅めの春が訪れました。
至るところからシダが芽吹き始めています。
地盤調査のポイント確認のため、建物の形に紐を張りました。
森の中に突如として秩序が生まれ、ここで建築することの実感も湧いてきます。
地盤調査の結果を受けて基礎の設計を行います。
橋爪@PDO
設計:橋爪賢一
23.05.11
標高約1500mの敷地に少し遅めの春が訪れました。
至るところからシダが芽吹き始めています。
地盤調査のポイント確認のため、建物の形に紐を張りました。
森の中に突如として秩序が生まれ、ここで建築することの実感も湧いてきます。
地盤調査の結果を受けて基礎の設計を行います。
橋爪@PDO
23.04.10
平面から立体へと検討が移っています。
模型は実際の方位と合わせて見ると影の落ち方も確認することができます。
ここでは建物の形や素材を確認します。
軒の出があり、外壁の経年変化が少ない場所は板張りにし、
雨がかかりやすいところは屋根と同じガルバリウム鋼板を使っています。
適材適所に素材を使い分けながら、
光の陰影も意識しつつ表情を作っていきます。
橋爪@PDO
23.03.22
ご夫妻にうずまきスタジオにお越しいただきました。
見積もり用図面をまとめるために素材や住設機器など、こだわりの部分の確認です。この段階では最終決定ではなく、予算枠を確認するための仮決定です。
昨今、さまざまな建築資材の値上がりで建築コストも高騰しています。こだわりの部分以外はスタンダードなものでまずはご提案させていただきます。
キッチン設備はハイカロリーのガスコンロ(アスコ)とガスオーブン(ベルタゾーニ)、奥様のこだわりポイントです。図面作成の間にいくつかショールーム巡りをしていただきます。
細田@PDO
23.03.03
間取りの方向性が固まり、空間検討へと移ります。
パースを起こし実際に窓から見える景色をはめ込むと
建築のコンセプトである南北の抜けが良く分かります。
高窓を介して2階とも繋がり、面積以上の広がりを感じられます。
ドッグランを兼ねたデッキスペースは板張りで囲うと少々閉鎖的です。
タテ格子のデザインに変更すれば視線が抜け、より庭を感じられるでしょう。
キッチンとエントランスにはドッグゲートを設け、
床はワンちゃんとの暮らしを考えてモルタル仕様を検討します。
床暖房が入っているので快適です。
橋爪@PDO
23.02.16
季節が変わり、再度敷地を訪れると下草がすっかりなくなっていました。
敷地の隅から隅まで見渡すことができ、改めて奥行の深さに驚かされます。
隣家との距離を考えると、短辺は適度に閉じ長辺方向に開くことで
開放感とプライバシー確保の両立が可能になります。
既存樹の合間を縫うようなアプローチもまた演出になるでしょう。
この敷地ならではのプランになりました!
橋爪@PDO
23.01.10
森の中の別荘地は自然豊かな上にインフラも整備されているのが魅力です。
この時期は除雪車も入るので冬のアクセスも問題ありません。
オーナーの求めた土地は間口20m、奥行68mという、南北に細長いものでした。
足元にはシダが広がり、視線の先には深い森が広がっています。
南側は日当たりが良く、グラデーションの様な緑の濃淡が楽しめます。
建物を建てるにあたり多少なりとも伐採され環境が変わってしまいますが、今感じている緑の諧調の中に住まうという意識は残しておきたいものです。
視線が明るい庭から深い森へと誘導されるような、南北に抜けのあるプランがふさわしいと思いました。
オーナーのライフスタイルと融合させながら具体化していきます。
橋爪@PDO