城壁の家

城壁の家

設計:中村大補

21.11.22

基礎工事 ーコンクリート打設ー



鉄筋が組み上がり、ポンプ車を使ってベースコンクリートの打設を行なっています。



通常の建物より基礎高があり、規模も大きいことことからすごい量の鉄筋です。
スレート石の屋根や外壁の石積みなどがある重量のある建物をしっかりと支えます。

細田@PDO

21.11.11

基礎工事 ー鉄筋組みー



3軒分くらいはあるボリュームのある基礎。今回は専門の鉄筋工を入れて施工を行っています。
ベタ基礎水平部の鉄筋をD13で組んでいます。

細田@PDO

21.10.30

砕石パイル工法



過去に盛り土で造成された敷地。
地盤調査の結果、測定ポイント全般に軟弱層が見られ地盤補強工事が必要との判定がでました。
小さく砕いた天然石を専用の重機で穴を開けながら地面に詰め込んで石柱(パイル)を形成して地盤を補強する工法です。


これで安心して基礎工事が進められます。
細田@PDO

21.10.26

基礎工事はじまる



先週の大安吉日の日、無事に地鎮祭が執り行なわれ、床堀りがはじまりました。
今回は敷地に軟弱層が見られたため採石パイルの補強工事が行われます。採石パイルの杭頭になるところまでまずは総堀りをします。

細田@PDO

21.10.20

焦点が絞れてきた


オーナーが求めているのはハーフティンバーの家。
日本でいうところの真壁工法の家です。

製材技術が機械によらず手作業の時代、
建築で扱う素材は粗削りな分だけ生命感に満ちていました。

それを現代で再現してほしいということです。
それでいて最新の構造強度、高気密高断熱を兼ね備える家。

正面に臨む富士山を生活の中で堪能するために、LDKは2階です。
高齢のご両親も同居ですからエレベーターも組み込みます。

これらの要件を一つの建築にまとめ上げる設計には
時間がかかります。

最近になってようやく理解できてきました。

その一つ、外観デザインことにファサードは重要です。
この家は北面が顔となります。

様々なことにようやく焦点が絞れてきました。

中村@PDO

21.09.13

地縄張り



基本設計を進めています。
石組の擁壁との距離、富士山や南アルプスの眺望。様々な要素を検討しての配置計画です。
現地で地縄を張り、ご夫妻に確認いただきます。

細田@PDO

21.06.15

インテリアパース ―イメージの共有—


私にとっても未体験ゾーンの建築表現となります。
丸太組の架構法については日本の伝統工法を学びましたので、
それを活かせるチャンスではあります。
ただあくまでオーナーが要望するのは、
ヨーロッパのクラッシックスタイルです。

イメージの共有が念入りに必要です。
そのためにもインテリアパースは有効な手段です。
中村@PDO

21.06.10

外観模型


わたしは総2階家をほとんど設計しません。
一貫したデザインテーマが「いかに大地と一体化するか」だからです。

この家のテーマは富士山眺望を生活と一体にするために、
2階にLDKと浴室を配することです。
空と関係性を持つということです。
また2世帯が暮らしますのでベッドルームも多いです。
これらを1階に配します。

必然的に総2階となります。
模型を作ってみますと・・・・・・、
太いボリュームの家です。

中村@PDO

21.06.03

まずは城壁のデザインから

敷地にある段差は伝統の技、穴太積みで石組します。
城壁が居城を守る、
そうした機能はありませんが
この石組はさながら城壁のようです。

ここ八ヶ岳南麓から出土する巨石は例外なく
丸みを帯びています。
遠い昔山崩れなだれで転がってきた岩だからです。

独特の石組はこの地元の石は適さないと思います。
用いる巨石の収集は穴太衆の皆さんにお任せです。

土圧をうけて凛とそそり立つ表情をつくる。
いくつかのエッジが必要でしょう。

まずはここからデザインします。

中村@PDO

21.05.27

プレゼンテーション ―厚く、重く―


柱も梁も筋違も太く、曲がっていること。
天井高は2700、階段幅は1500・・・・、
とにかく何事も厚く、重く、昔の感じに。

くれぐれも、和風、山小屋風はだめ。
それでいて耐震、省エネルギーしっかり性能確保。

製材加工技術が機械化される前の建築は粗削りです。

その分、材の性質は顕著に出ますし、
材の生命感も損なわれないという良さがありました。
近代建築が失ってしまったことにあえて挑戦しようという家です。

中村PDO

21.04.03

なぜPDOでなければならないのか?


オーナーは格式の高い洋風の古民家造りを望んでいます。

「重厚」がキーワードとなります。

それは意匠の話。

一方で耐震性、高気密高断熱性についても多くの研究をされていて、

性能の要望も高いです。



当初この仕事は私がやるべきなのか?

とても悩みました。

オーナーはすでにここにたどり着く以前に、

その辺の研究は十分になされていたようです。



お話を伺ううち、

この、誰がやっても難しい仕事を、

私がやるべきなんだろうと強く思うようになりました。



中村@PDO

21.03.20

城壁の家


敷地は、かつて造り酒屋でした。美しい水が湧き出る井戸を持ちます。

八ヶ岳南麓特有の富士山、南アルプスを広く眺望する絶景地です。
広い敷地には段差があり古来より地元の石工が積んだ石垣と最近組んだものとが混在しています。

この地に終の棲家を築こうと決めたオーナーはこの石垣を未来への文化遺産としようと決意しました。
安土城の7階建ての天守閣や櫓群を支えた、400年の時を経た今も、重厚かつ堅牢な石積みはそのままです。それをなした穴太衆とよばれた石工集団は現在も15代目にその技術が受け継がれています。
この家の礎となる石組を穴太衆にゆだねることにしたのです。

中村@PDO