城壁の家

城壁の家

設計:中村大補

21.09.13

地縄張り



基本設計を進めています。
石組の擁壁との距離、富士山や南アルプスの眺望。様々な要素を検討しての配置計画です。
現地で地縄を張り、ご夫妻に確認いただきます。

細田@PDO

21.06.15

インテリアパース ―イメージの共有—


私にとっても未体験ゾーンの建築表現となります。
丸太組の架構法については日本の伝統工法を学びましたので、
それを活かせるチャンスではあります。
ただあくまでオーナーが要望するのは、
ヨーロッパのクラッシックスタイルです。

イメージの共有が念入りに必要です。
そのためにもインテリアパースは有効な手段です。
中村@PDO

21.06.10

外観模型


わたしは総2階家をほとんど設計しません。
一貫したデザインテーマが「いかに大地と一体化するか」だからです。

この家のテーマは富士山眺望を生活と一体にするために、
2階にLDKと浴室を配することです。
空と関係性を持つということです。
また2世帯が暮らしますのでベッドルームも多いです。
これらを1階に配します。

必然的に総2階となります。
模型を作ってみますと・・・・・・、
太いボリュームの家です。

中村@PDO

21.06.03

まずは城壁のデザインから

敷地にある段差は伝統の技、穴太積みで石組します。
城壁が居城を守る、
そうした機能はありませんが
この石組はさながら城壁のようです。

ここ八ヶ岳南麓から出土する巨石は例外なく
丸みを帯びています。
遠い昔山崩れなだれで転がってきた岩だからです。

独特の石組はこの地元の石は適さないと思います。
用いる巨石の収集は穴太衆の皆さんにお任せです。

土圧をうけて凛とそそり立つ表情をつくる。
いくつかのエッジが必要でしょう。

まずはここからデザインします。

中村@PDO

21.05.27

プレゼンテーション ―厚く、重く―


柱も梁も筋違も太く、曲がっていること。
天井高は2700、階段幅は1500・・・・、
とにかく何事も厚く、重く、昔の感じに。

くれぐれも、和風、山小屋風はだめ。
それでいて耐震、省エネルギーしっかり性能確保。

製材加工技術が機械化される前の建築は粗削りです。

その分、材の性質は顕著に出ますし、
材の生命感も損なわれないという良さがありました。
近代建築が失ってしまったことにあえて挑戦しようという家です。

中村PDO

21.04.03

なぜPDOでなければならないのか?


オーナーは格式の高い洋風の古民家造りを望んでいます。

「重厚」がキーワードとなります。

それは意匠の話。

一方で耐震性、高気密高断熱性についても多くの研究をされていて、

性能の要望も高いです。



当初この仕事は私がやるべきなのか?

とても悩みました。

オーナーはすでにここにたどり着く以前に、

その辺の研究は十分になされていたようです。



お話を伺ううち、

この、誰がやっても難しい仕事を、

私がやるべきなんだろうと強く思うようになりました。



中村@PDO

21.03.20

城壁の家


敷地は、かつて造り酒屋でした。美しい水が湧き出る井戸を持ちます。

八ヶ岳南麓特有の富士山、南アルプスを広く眺望する絶景地です。
広い敷地には段差があり古来より地元の石工が積んだ石垣と最近組んだものとが混在しています。

この地に終の棲家を築こうと決めたオーナーはこの石垣を未来への文化遺産としようと決意しました。
安土城の7階建ての天守閣や櫓群を支えた、400年の時を経た今も、重厚かつ堅牢な石積みはそのままです。それをなした穴太衆とよばれた石工集団は現在も15代目にその技術が受け継がれています。
この家の礎となる石組を穴太衆にゆだねることにしたのです。

中村@PDO