2018.04.25

中村のデザインが多岐にわたる理由

デザイン道



完成したアイテムガレージの家について、中村がつぶやいていました。
「建物の外観は真黒。インテリアは真白。このコントラストが見事なんです。
『ねらっていたんですか?』と振りましたら『そうなんです!』と答えてくれました。
この仕事は成功だな、と思った瞬間です。」

建築家によっては、自分の建築スタイルを住まい手に合わせてもらう方もいます。

しかし、中村は、建築家の意図と住まい手の価値観が一致した主体性の結晶となるように作りあげていきます。
プロセスの中で、住まい手との対話と交流の蓄積がデザインの中に組み込まれていきます。
「経験デザイン」とでもいうのでしょうか。

住まい手の数だけ、個性豊かな表現がうまれる。

PDO の建築実績をご覧頂くと、家のデザインが実にバラエティに富んでいるのが、その証拠。

passivedesign=受容の精神がここにも生かされています。

2018.04.18

調査・企画  —現場に立ち素材を活かすー

デザイン道


軽井沢での別荘のご計画。
候補地があるので所感を聞きたいとのご依頼を受けて中村と敷地へ。
傾斜のある別荘地の角地の一角。 自然と手が動き始めるのはインスピレーションが湧く土地でもあるということ。

特性のある敷地(素材)を料理するには技術とコストがかかることもあります。ここの植生や眺望、見えない水の流れを受け流すには適したかたちが存在します。住まい手にかわって未来の風景を見ています。
さっそくもう一つの候補地と合わせて所感をお伝えします。

2018.04.10

ペチカ

デザイン道


8らしい会のコアメンバー持留さんの家は昭和初期の古民家です。
少々の断熱材補強をしただけです。
でも寒くないのはこのペチカのおかげでしょう。
古民家ですから畳の間が田の字が基本形。
その中央にこのペチカがあります。

焚口のある炉は耐火煉瓦積み、蓄熱壁は普通煉瓦積みです。
ほとんどがDIYです。

伺ったとき息子さんが炉の天板に体育座りしていました。
ペチカはまるで家族の一員で冬はここに寄り添っているんですね。

中村@PDO

2018.04.03

8らしい家づくりの会2  ―完成見学会―

デザイン道


私にも、そして多くのご同業のみなさんに光明が差した、
「ブックカフェの家」のUA値クリアー。
そもそもPDOを始めて、「この家寒い」と指摘を受けたことはただの一度もありません。
毎年のように冬、北海道の北方住宅仕様研修を重ねてきたのです。
真冬、Tシャツ一枚でアイスを食べる国の方々の家です。
そこから学ぶ温熱仕様は軽井沢や八ヶ岳での建築に大いに取り入れてきました。

3月21日、お彼岸でありながら重たい大雪の降りそそいだ日。
会の皆さんとツアーを組んで完成建築の見学会を強行しました。
計算モデルとした「ブックカフェの家」も見ていただきましょう。

こんなに窓だらけ。
でも暖かい家。
おそるべきROW-Eガラスの性能、ということでしょうか。

中村@PDO

2018.03.27

8らしい家づくりの会1 ―UA値詳細計算術―

デザイン道



「八ヶ岳らしい家づくりを考える会」の発足は昨年の11月。
通称「8らしい会」です。
そもそもは「中村さんの建築は2020年施行の外皮性能省エネ基準にNGでは?」
という建築士会の長坂治さんからのショックな電話から始まります。
「勉強会を潤ちゃんの作業場で今夜やるから来るといですよ」とのこと。
まだまだ先のこととのんきに考えていましたが、どうやら正面から向き合う時機到来。

複雑な詳細計算の技術習得の勉強会です。
おかげさまで身につけることができました。
これを建材メーカー任せにすることは何としてもやりたくないことでした。

計算技術の習得のモデルとしたのは「ブックカフェの家」です。
窓がとても多い家。

それでも地域区分4、要求UA値は0.75W/㎡K以下。
計算結果は0.57W/㎡K! クリアーですよ。

中村@PDO

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