2012.12.22

縄文に思いをはせる

できごと

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谷戸古民家ツアーの一日目は想定外の地吹雪となり、田園地帯の散策は難儀した・・・・・、と思ったのはスタッフだけのようだった。
  
参加いただいた皆さんは普段経験したことのない、乾いた田畑を横殴りに吹く雪を、なんということか・・・!楽しんでいた!
  
谷戸城跡は城山と呼ばれる。谷戸城は甲斐源氏、武田信玄の遠い祖先が流れてきた地だ。田園地帯に唐突にこんもりと山になっている。
  
この城山のふもと一帯におびただしい数、規模の縄文遺跡が出土した。甲斐源氏は縄文の古墳を転用したと思える。
  
西暦2012年以前に何万年もの人の文化の歴史がある。優れた文明、文化は今とまるで違った価値観の上に、確実に積み重ねられていたはずだ。ただ後の世に伝わるメーセージが少ないのだ。
  
気候変動はあっても火山活動や地殻変動が何万年の間なかった八ヶ岳だからこそ、多くの縄文人の息遣いを聞くことが出来る。

2012.11.08

イラストレーションドローイング

できごと

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もう随分前から巷ではコンピュータを使った、3Dパースが主流となっていて、手描きのパースはとんと見なくなりました。
  
数字を入力してクリックポンッで、3D画像がどの角度からも作れますね。日にちと時間も反映して影のでき方も自由自在。
  
でも、私はこれだめなんです。単なる線の集合で空間表現なんてできていませんし、建築家がこだわるところもどうでも良いところも、均一に表現されてしまいますからとても線には見えますが、建築には見えません。確認した、というアリバイ作りには役立つのかもしれませんが・・・・・。
  
私の場合、手描きであろうとも、教科書どおりの透視図法でもだめなんです。どうしてもリアルに見えない。模型を作って、多くの角度からアングルを検討して、印刷した画像を下敷きに、透視図法の原則に沿って補正していきます。イエローペーパーの絵はそこまでの下絵です。それを基に最終の着彩画を起していくのです。
  
パースは建築家が自ら描くものだと思います。F・L・ライトだって清家清だってそうしていました。気持ちを込めるのです。

2012.11.04

そよ風ソーラーシステム

できごと

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お引渡しが去年の12月。そろそろ1年目を迎えるソーラーシステム導入の家を、新たに設計依頼をいただいたSご夫妻に、内覧していただきました。
  
今日はこの秋一番の冷え込み。しっかり霜も下りました。ということはぴかぴかの晴れということ。そんな時このパッシヴソーラーシステムは本領発揮します。
  
82歳のお母さんも同居する家。「こんなに気持ちが良い家ならば安心して連れてこれるね。」
  
こんなにあったかくて維持費はゼロなんです。

2012.10.29

浅草仁丹塔

できごと

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1890年、帝都一の繁華街浅草に凌雲閣、浅草12階はあった。高層建築のさきがけとして雇われ外国人建築家、ウイリアム・K・バートンが設計した。
  
1914年経営難から設計者の制止を無視し、エレベーターを設置してしまった。これには構造的に無理があった。
  
そのせいか、1923年の大正の関東大震災で崩落した。
  
その後、森下仁丹が少し場所を移して再現した看板塔が仁丹塔だ。オリジナルの凌雲閣には76もの窓があったが、再現された塔にある窓はすべてフェイクだ。とてもキッチュな趣のある、いかにも野暮ったい下町のランドマークとして、私にとってふるさとのシンボルだった。
  
その仁丹塔も15年程前には撤去され、いまはコンビニになっている。
  
めまぐるしく遷移する文明。たった100年前のことが遠い過去に感じる。変わらずに建ちつづける建築。建築家の夢だ。

2012.10.24

軽井沢ワークスMAP

できごと

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軽井沢での仕事はさかのぼること20年!それも北軽井沢でした。小規模なホテル「みやこわすれ」です。
  
一体どれくらいの実作があるだろう?一つ一つ記憶をたどりながら、MAPにポイントを落としていきました。全て鮮明に覚えています。楽しかったプロセス、苦労した工事監理・・・・。
  
全部で23棟ありました。こうしてみると中軽井沢に仕事が多いですね。

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