2017.08.31

だいすけ流風水術3―「流れ」を読む1―

デザイン道


良いエリアを決め、直感でよい出会いを感じた土地があれば次に述べる色々な側面から、
その土地を読んで下さい。ここでいう「流れ」とは常に移ろって一定でない条件をいいます。
今回はまず「太陽と風」についてです。

①日照の流れ
日照は人の健康にとって最も重要です。
いくら気持ちがよく感じても東、南、西に山や森がせまっていたら
冬の日照時間に大きく影響します。
冬の朝は何時から日が射しますか。
西日は夏季とても暑く嫌われますが、冬は逆に暖気をため込むので良いものです。
エリアの日没は何時なのか調べて下さい。
季節ごとに太陽高度は刻々と変化していきます。
様々な時間帯、季節に土地を視察するのも良いでしょう。

②季節風の流れ
一般に冬風は北西から、南風は南東から吹くと思われている方は多いと思います。
しかし、そのエリアの大きな冬風、春風の流れ方向は、
周囲の小さな谷や丘にはね返って固有の風向きとなることもあるので注意です。
その土地周辺に古くから住んでいる農家の方たちは多くの情報を持っています。

・冬風はどちらから吹くか?
富士山、八ケ岳、浅間山などを北方向に望むことのできる土地は一見魅力的に思われます。
ただ、その方向が開放されていることを意味し、冬風の直撃を受けることになります。

・谷状地に隣接していれば、そこが風の通り路となっています。加速度のついた風です。
季節風が突風となって土地に向けて吹き上がり、庭木を傷めたり家中がほこりだらけになった りします。

かつての日本家屋は大きな庇で家を覆ったり、屋敷林で冬風をさえぎったりと、
パッシヴな知恵に満ちています。
格段に上がった建築性能はもちろんこうした自然環境の厳しさを軽減するでしょう。
ただ、克服などすることはありません。
それにすべてを依存することなく環境と共存する意識を持つべきです。